不便の代表選手?マッチ
100円ライター(今は100円ですらありませんね)が存在する昨今「今時マッチかよ!」と思ったのですが、仏壇では必ず火を使います。
近所のお宅におじゃますると必ず仏壇があって線香やらローソクなどがあって、ここではマッチを使っても問題なさそうです。仏壇で使う想定でマッチが入っていたのでしょう。
しかし、自分の家には仏壇もないし他にマッチを使う習慣もない・・・マッチを捨てる・・・というのもなんだか危険なような気がするので何かに使えないかなあ・・・
あれ?結構便利だぞ?
使い始めてみると・・・あれ? なんだか調子がいいぞ?? ライターとマッチがあったらライターは便利の代表、マッチは不便の代表・・・そんな感じがしてたんですけど全然そんな感じではありません。むしろこっちのほうが便利。
以前使っていたにもかかわらず、着火の際の手のストロークが小さくて済むので手軽だと言う理由なのか、「ライターのほうが便利で使える」と、いつの間にか思い込んでいたようです。マッチの便利さと言うか目的遂行能力を忘れてしまっていたのでした。
何でマッチが便利だと思えたのか考えてみる
ストーブに灯を入れる場合、小枝のようなものに火をつける→大きくて火持ちのよい太い木にその火を移す・・・という流れになります。
あ!マッチのほうがシンプル!
考えてみたらマッチは頭薬に火が付いて、その軸に火を移すものだから一手間省略できてるんだ! ライターは火を出すのは簡単ですが、「何かに火をつける」場合に横にしたり小枝の下に差し込んだりできないから、紙のようなものに火を移すしかなかったんです。
マッチはそこのところ火をつけるのはちょっとだけ面倒ですが、「何かに火をつける」という点では、火をつけたいところに置き去りにできるというところがライターより優れています。
結論めいたもの
道具単体での使いやすさ、手軽さ、を重視しすぎて道具を使って遂行する目的まで考えが至ってなかったかもしれません。それによって道具の「いいところ」が見えなくなっていました。こういうのはトータルで考えなくてはいけないかもしれませんね。
他の身近な道具で考えてみると、ライターはカチカチやればいつだって火が出るから、カチカチやればどんどん芯が出るシャープペンシルみたいなもの。マッチは削らなきゃ書けないエンピツみたいなものかなあ・・・
エンピツの良さってマッチと同じく考えてなかったので今はよくわかりませんけどね。普段はボールペンユーザーなので・・・
こうやって考えてみると、着火道具だってライターが火の付いたミサイルをどんどん打ち出せるようなものでない限り、マッチに完全勝利することはできないような気がします。つまり何かを得れば何かを失うってことは本当にはっきりしている感じ。
農業機械だってずいぶん進化しましたけど、同じように「旧型の機械を新型がすべての面で上回る」ということはないのかもしれませんね!