今日はMさんに連れて行ってもらったダイナミックフェア2018（JAグループ茨城の第44回農機・生産資材大展示会+同時開催の中古農機展示即売会）で見た、農業女子プロジェクトという、女性が考える女性や、男性が考える女性が垣間見える、色々な意味で興味深いプロジェクトから生まれた、バッテリー噴霧器「きりひめ」です。
農業女子という文字を僕が初めて見たのは2015年でした。今考えると、「農業と言えばコレ」という思い込みを覆すようなグッズを展示している感じでした。展示会ではあまり見ないモンベルやキャンプ用品が並べられていたり、機能一点張りといった農機に「日々使う喜び」的なプラスαを提案していたように思います。
例えば農業女子のブースに今までなかったようなカラーの軽トラが展示されていたり・・・ただ、その新しい提案と「女子」というものがうまく結びついていない感じではありました。その後、どのように育って行くのかその時は気にしてみよう・・・と思ったのでした。
そして、僕と同じように「女子」というものが表現されていないと感じた中の人がいたのかどうかわかりませんが、同じ年に少しばかり変化がありました。
ISEKI TRACTOR イセキトラクターZ15農業女子仕様。わかりにくいですけど、白はやわらかな暖かみのある白。
その白にピンクのピンストライプ。イセキロゴもピンクです。白にピンクはお手軽な感じもしますが、こういう記号を使わずに「女子」を表現するのはとても難しそう。
ISEKI TRACTOR イセキトラクター Z15UJWA1S 価格￥1,372,680 つまり普段の色をちょっと変えたり、ピンクをあしらったりしてみたってことですね。もしかしたら他にも女子仕様部分があったかもしれませんが、外観のインパクトで吹っ飛んでいました。女子の部分を普段と違うベース色に模様で表したってことですね。
そして2016年、丸山製作所 新型草刈り機 かるーの LPB228EU 価格￥56,160 排気量：21cc/エンジン：丸山DE211/本体質量：3.9kg/燃料タンク容量：0.5/チップソー：230mm(9インチ) 農業女子PJ監修。
ここで「女子=ピンク」の流れが決定的になったのかもしれません。
チップソーだってピンクと♡のスリット。
そして2018年、バッテリー噴霧器がピンクになりました。女性の声として、能力の大きな、大容量のタンクのものを背負うのはキツイという声があり、それに答えたのだそうです。もう細かいことは忘れてしまいましたが、ニュアンスとして、能力としては重作業を担う動噴に比べ能力は半分ほどだが、こういった機械で間に合う作業もたくさんあるということでした。
僕はピンクにしたのは男性だとばかり思い込んでいたのですが、これをみるとJA女性職員と丸山Lプロジェクトの共同企画とあり、「女性自らピンクなんだ」と少しビックリしました。軽量と言うのは当然声として上がってくると想像できますが、女性=ピンクは男性の思い込みだとばかり思っていたからです。
丸山製作所 バッテリー噴霧器
LSB100Li-JA 価格 ￥29,800（JA特価）
薬剤タンク容量 10L
最高圧力 0.3MPa
質量 2.7kg 給水量 0.8L/min
作業時間 90/120 充電時間 約50 標準付属ノズル 2頭口カバーノズル
JA女性職員&丸山Lプロジェクト共同企画
バッテリー2個付きで作業中にも充電。携帯ポーチ付き！
とあります。
僕としてはジェンダー関係ない「農業女子商品」のほうが好みですが、しばらくピンクで行きそうですね・・・今日はこんなところです。また明日！
