昨日の続きを書こうと思っていたのですが、ラリーをチェックしていたらそっちに気が移ってしまいました。
相変わらず、ダカールマガジンには興味深いエピソードが集められています。
バギーの競技者が、自分はホコリを食わせる側で食うことはない・・・と、フロントガラスを外してラリーに臨んだら、電気系統の故障で220キロもけん引されてたっぷりホコリを食った話や、緊張や集中でしているスペシャルステージに比べ、長い移動区間は眠気と退屈との戦いで、そのために大きな声で歌を歌っている話。
それから、いままでずっとエンデューロ競技に携わっていてラリーにデビューし、170キロもの高速度域や様々な制限に慣れていないうちにスピード違反でペナルティを食って(30キロのところを31キロ、たった1キロオーバー!)ガッカリしている話。
スピード違反は公的なお咎めとは別に、毎日ビバークに帰ってきたときの検査官によるGPSチェックでわかってしまいます。(遅く帰ってくるとチェックされない場合もあるみたいですけど)なかなかの人間模様が毎日繰り広げられているみたいですね。
それから、第2ステージのダカールマガジンにはこういうことも書いてありました。
去年54位で完走し、今年も走っているそうです。彼はメカを帯同せず、何から何まで自分でやっているみたいで、去年のゼッケン167番から今年88番になってもたいしてその番号が有利に働いていないとあります。
まずはゼッケン順にスタートしますから、ゼッケン番号が若い方が有利なのですが、その後はステージ順位でつぎの日のスタート順が決まります。
彼はプロローグの川で他のライダーと交錯して水没してしまい、リカバーに時間がかかったのでしょう。せっかくの88番のスタートを昨年並の127番スタートに下げてしまいました。
サポートのいる他のライダーは、ビバークに帰ってくれば体を休めたり、明日のマップをチェックしたりできますが、彼にはマシンメンテナンスや修理など多くの仕事が待っていて、走ることだけに集中することができないみたいなんです。
・・・・それもラリー。彼は現在総合99位。
帰ってきてからの仕事を早めに済ませ、体を休める時間を取るためにできるだけ早くビバークに帰ってきたいことでしょう。そのためには速く走らなくてはなりませんが、マシンもいたわらねばならず、なかなか苦しいですね。
がんばってほしいなあ。
それからネットに色々写真が載っていました。