自分が裸だということに気がついてしまった・・1958年型式認定アキツV1「朝1分の農機考古学」

拡大します。カバーとヘッドライトも付いています。耕運機が出てくると高価な機械を償却するために賃耕(請け負って畑を耕すこと)もしたそうなので、暗くなっても仕事をする人もいたのでしょう。カッコばかりではなくライトが必要な人もいたと思います。
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もう実機は見られないであろう運輸省型式の若い番号の古い農機を本や雑誌から探している「朝1分の農機考古学」。今朝は農機具名鑑-昭和35年版の広告から1958年型式認定農97のアキツV1です。実は同年農41で同じV1が認定されているのですがこちらはカバー無し。どうも自分が裸だということに気がついて慌てて服を着たようです。

【まずは裸のV1を見ていただきましょう】

以前紹介したアキツV1です。運輸省型式認定が始まる以前に作られた耕運機にはカバーはついていないものがほとんんどだったと思います。
大変不明瞭ですが、アキツ工業株式会社のアキツV1です。3.5馬力クラスの牽引型でした。
大変不明瞭ですが、アキツ工業株式会社のアキツV1です。3.5馬力クラスの牽引型でした。型式認定を受けたのは1958年(昭和33)の年2月19日でした
裸のアキツV1,、表ではここです。
裸のアキツV1,、表ではここです。

【服を着たアキツV1】

1959年の農機具名鑑-昭和35年版に載っていた広告です。こちらのV1はカバー付きでスタイリッシュですね!
1959年の農機具名鑑-昭和35年版に載っていた広告です。こちらのV1はカバー付きでスタイリッシュですね!ハントラという愛称?までついています。
拡大します。カバーとヘッドライトも付いています。耕運機が出てくると高価な機械を償却するために賃耕(請け負って畑を耕すこと)もしたそうなので、暗くなっても仕事をする人もいたのでしょう。カッコばかりではなくライトが必要な人もいたと思います。
拡大します。カバーとヘッドライトも付いています。耕運機が出てくると高価な機械を償却するために賃耕(請け負って畑を耕すこと)もしたそうなので、暗くなっても仕事をする人もいたのでしょう。カッコばかりではなくライトが必要な人もいたと思います。

こちらは

農耕作業用軽自動車
運輸省型式認定番号 農97号
アキツ V1型

認定されています。1958年(昭和33)の年7月24日の認定で、先だってのV1と同時認定ではありませんでした。
服を着たアキツV1、表ではここです。時間にして5ヶ月、運輸省型式認定番号わずか56番違いです。
服を着たアキツV1、表ではここです。時間にして5ヶ月、運輸省型式認定番号にしてわずか56番違い・・・中身も同じV1にカバーを掛けて出し直しです。
僕にはこんなふうに思えてしまいます。耕運機ブームで裸の耕運機ばかり出てきてしまい、能力も性能も色々違い欲しくてもどれを選んだらいいかわからない。性能については国営検査でボツボツ情報は出てきているけどなんだかピンとこない・・・その解決策にカッコで差別化!

『農機の運輸省型式認定番号一覧表』に追記しました

『農機の運輸省型式認定番号一覧表』を固定ページで公開しました。一番上のメニューから入れるようにしています。これから新しく運輸省型式認定番号を発見するたびに追記することにします。

(ほぼ同時に英語版の一覧表も公開しています)← Click here for the English version.

追記:今まで一部の環境ではテキストが読めなかったということがわかったので修正しました。スマホでも読めるようになったと思うのですが、もし読めない場合はコメント欄でもメールでも構いませんので連絡をください。お願いします!

今朝はこんなところです。そ入れではまた明日!