この寒いときだけ見つけられる木
それは「ヤマコウバシ(山香ばし)」
とっても不思議で面白い木なんです。落葉樹なのに枯れ葉が落ちない
雌雄異株で日本に雌株しか無いのに実がなる
その実が2年かかって発芽するんです
kobbasanさんに教わったヒントをたよりに「ヤマコウバシ」を見てきました。
ポイントは日本に雌株しか無いのに実がなるというのはともかく、落葉樹なのに枯れ葉が落ちないというなら楽勝です。冬ならハダカの木ばっかりで葉っぱの落ちない木は目立つだろう・・・ってなもんです。
そんな簡単ではなかった・・・

実は思ったより枯れ葉を落とさない木は多く、これなんかかなりしっかりついています。でも、細長く、葉脈も細かくたくさん付いている。違うなあ。


そうか!風だ
ヤマコウバシは落葉低木だそうですから、きっと葉っぱがしっかりついているのと背が低いので葉っぱが落ちにくいんです。見回してみると、枯れ枝ばかりだと思った雑木林も茶色の葉っぱを付けた木の枝があちこちにあることがわかります。


でも、この木はせいぜい1Mほど・・・kobbasanさんがいう、3Mほどの木というにはあまりに小さい。
・・・??? この辺の地名とか、位置関係、右左、僕はよくわかってないみたいです。いつも人の話を終いまで聞かないで飛び出しちゃうし・・・
何かとんでもないところを見ていたかもしれない・・・しばらくウロウロします。
こっちだったか!


ウィキペディアによれば、
ヤマコウバシ(山香し、学名: Lindera glauca)は、クスノキ科クロモジ属の落葉低木。
和名は、枝を折るとよい香りがすることから。
とあります。良い香り!! しまった!やってみればよかった。


見えなかったものが見えた!
落葉樹の葉っぱなんて冬は全部落ちて丸裸だと思っていましたが、それは思っていただけで実際とは違うのでした。しかし、それはいわれるまで気がつかなかったわけで、頭と目を繋いで眺めてみると「枯れ葉をくつけたままの木」ってのがあちこちに見えるようになりました。
しかも、それはすべて「ヤマコウバシ」というわけではなく、いろいろな落葉樹が、落ちても、落ちなくても別に構わないよ・・・という、縁を切った葉が、風に吹かれる木から順々に落ちて行ってるだけなのかもしれないです。
で、風の穏やかなところの低い木はけっこう枯れ葉が残ってる。
その中でも各種条件が一番強力な「ヤマコウバシ」が「落葉樹なのに枯れ葉が落ちない」界のチャンピオンになった・・・そういう感じです。
ついでにこういうのも見えてきました

この辺り広い一帯は、やたら「ゴミを捨てないで」の看板があります。意地とも見ることができる量です。
これが多少の抑止効果になってこの程度に納まっているのかもしれませんが、ゴミもあちこちに見えてしまいます。
kobbasanさん おはようございます
最高です! これ受験生に配りたいですね!
裏の毛をもう一度確かめに行ってみます。
何にも知らない僕ですが、他にも色々あるんですねえ・・・さらっと調べてみました
シソファンなので、『クサギ』『キバナアキギリ』見てみたいです
他のものもなかなかおもしろそうです。春が楽しみですね!
寒いなか、おいでいただきありがとうございます。
葉っぱの裏に細かい毛が沢山有れば、或いはその痕跡が有れば、ほぼ確定です。
春まで葉が落ちない、、、ので、栞にして受験生のお守りにして下さい。
この辺には、甘いユリの香りの花が咲くけど葉はとっても臭い『クサギ』とか、水色の綺麗な実を着ける『サワフタギ』とか、サルビア・ニッポニカの学名を持つ『キバナアキギリ』とか、野生のクレマチス『センニンソウ』等々おもしろい場所です。時々遊びにいらしてください。