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生まれた時から違うのか、人の手が加わっているのかわからない。シバウラ四輪乗用トラクター「撮りトラ」

今日は昨日の続き、北海道で見た(前回の分もまだまだ終っていないけれど)古いシバウラのトラクター「撮りトラ」です。スガノ農機「土の館」で見た、チェリートラクタのお隣にあったシバウラガーデントラクタと比較しながら見てみたいと思います。

 

まっすぐ前方に伸びたハンドルポスト。アングルで組んだフレーム。ひとつ目のライト。明らかに初期の乗用トラクターです。エンジンフード正面に「SHIBAURA」と表記があります。

今回見たシバウラです。まっすぐ前方に伸びたハンドルポスト。アングルで組んだフレーム。ひとつ目のライト。明らかに初期の乗用トラクターです。エンジンフード正面に「SHIBAURA」と表記があります。

 

このシバウラの記事

スガノ農機「土の館」で以前見たシバウラです。こちらのほうがエンジンフードはスリムですが、今回もたものもこれもセンターマークがちゃんとついていることからどちらもオリジナルと考えられます。座席とエンジンの間に見えるリンク状のものは作業機を抱えるためのものでしょうか・・・アングルフレームも同じものですよね?

このシバウラの記事1
このシバウラの記事2
このシバウラの記事3

 

土の館で見たシバウラはエンジンやタンクが大きくフードからはみ出しています。

スガノ農機「土の館」で見たシバウラはエンジンやタンクが大きくフードからはみ出しています。エンジンは縦置き。

 

エンジンフードはフレームよりずっと細身です。そのため、左右にこれだけ機器がはみ出しています。

スガノ農機「土の館」で見たシバウラ。エンジンフードはフレームよりずっと細身です。そのため、左右にこれだけ機器がはみ出しています。

 

そして昭和34年、1959年、この名前のわからない四輪乗用トラクターが完成・・・という流れということに今の時点ではしておきます。

今回見たシバウラのほうはフレームいっぱいのエンジンフードで、エンジンはほぼ隠れてしまっています。

 

そしてなんと!エンジンが横倒しになっています。これはオリジナルなのか、それとも後から載せかえたのか・・・右手奥にタンクキャップが見えます。

そしてなんと!エンジンが横倒しになっています。これはオリジナルなのか、それとも後から載せかえたのか・・・右手奥にタンクキャップが見えます。

 

今回のシバウラのお顔。

今回のシバウラのお顔。

 

銘板は素っ気ないものですが真鍮のエッチングで、マイナスネジで留められています。

銘板は素っ気ないものですが真鍮のエッチングで、マイナスネジで留められています。

 

シバウラガーデントラクタ 1955年(昭和30) 石川島芝浦機械㈱ 製 (日本) AT-5型 9馬力 空冷エンジン搭載 1955年(昭和30) 本間は芝浦三輪トラクタを使用、のち国産四輪トラクタの発売でいち早く入れ替える。 80万円で購入。水田・酪農に有効に働いた。 25年使用後は、自家保存していた。 同型の全道での導入は92台。 SHIBAURA GARDEN TRACTOR YEAR: 1955(Showa 30) Manufacturer: Ishikawajima Shibaura (Japan) Model: AT-5 Output: 9ps Engine: Air-cooled In 1955(Showa 30)Mr.Honma was using a Shibaura three-wheelfe tractor.Upon the release of the 4-wheeled tractor he was one of the first to make the change over. He purchased this tractor for 8000,000 Yen. It perfonrmed well in all applications in the rice paddies and in the fields. After using this tractor fo 25 years, he continued to preserve its condition at his house. Duaring production, 92 of this model were purchased in Hokkaido.

こちらはスガノ農機「土の館」で見たシバウラの銘板。洗練された形とデザイン。同じく真鍮のエッチングですが、プラスネジで後から取付けられたもののようです。

 

シバウラガーデントラクタ 1955年(昭和30) 石川島芝浦機械㈱ 製 (日本) AT-5型 9馬力 空冷エンジン搭載

スガノ農機「土の館」で見たシバウラの物置?スペースに付いた取扱法の銘板。

 

今回見たシバウラにもついていました。でも、腐食でガチャ。読めません。

今回見たシバウラにもついていました。でも、腐食でガチャ。読めません。

 

これはクラッチでしょうか・・・

これはクラッチでしょうか・・・

 

あ!それからちょっと驚いたのはこれです。パンクしても?それとも超低圧でも?リムが空滑りしないために付いているものと思われます。タイヤの突起に引っ掻け式リム。タイヤ自体にこんな突起が付いているのを初めて見ましたし、それを利用するリムも初めて見ました。 これ、おもしろいなあ。

あ!それからちょっと驚いたのはこれです。パンクしても?それとも超低圧でも?リムが空滑りしないために付いているものと思われます。タイヤの突起に引っ掻け式リム。タイヤ自体にこんな突起が付いているのを初めて見ましたし、それを利用するリムも初めて見ました。ゴムの突起の後が「ベチャッ」となっているので、もしかしたらゴム製突起を後から糊で貼付けるのかもしれませんけど・・・
これ、おもしろいなあ。

 

ちょっと待って!このタイヤ、よく見るとSHIBAURAって書いてあります。SHIBAURA 3.2×6 4PLY シバウラってタイヤも作っていたのでしょうか????

ちょっと待って!このタイヤ、よく見るとSHIBAURAって書いてあります。SHIBAURA 3.2×6 4PLY シバウラってタイヤも作っていたのでしょうか????

 

色々な人の手にわたるにつれ、オリジナルから変化していってこの二台が違っているのか、それとも生まれた時からそもそも違うのか、60年近く前のことでもあり結論は出ません。

でも、これだけ古いと自分には色々と目新しいものがあり、とても興味深いです。

 

今日はここまでです。また明日!

 

 

 

 

 

 

 

シバウラトラクターの3輪から4輪への流れを考えてみる。シバウラLate 50’sトラクター「撮りトラ」

おはようございます。サポート側が震災対策でかなり抜けてしまい、人手不足のHTDE(日高2DAYSエンデューロ)から帰ってきました。

地震発生から1週間というタイミングと、海外からお客様を呼んでいたり、参加を楽しみにしているエントラントがいるという間で、中止するにしても開催するにしても理由があるわけで、判断は相当難しかったと思います。

僕も「行ってきまーす!」と大手を振れないようなもやもやした気分でしたが、中途半端な気持ではケガをしてしまうので、現場では他のことは考えず、与えられた仕事をとにかくこなす・・・というだけでした。

スタッフも参加者も同じような気持だったのでしょう。感触としては「やっぱりやらないほうが良かった」とはならず、「正解はないよね」ぐらいに納まったのではないか? と、思っています。

長い前置きはこれくらいにして、今日は今回北海道で見た(前回の分もまだまだ終っていないけれど)古いシバウラのトラクター「撮りトラ」です。少し今まで見たものと形が違うので、合わせて流れを頭の体操的に考えてみました。

 

まっすぐ前方に伸びたハンドルポスト。アングルで組んだフレーム。ひとつ目のライト。明らかに初期の乗用トラクターです。エンジンフード正面に「SHIBAURA」と表記があります。

今回見たシバウラです。まっすぐ前方に伸びたハンドルポスト。アングルで組んだフレーム。ひとつ目のライト。明らかに初期の乗用トラクターです。エンジンフード正面に「SHIBAURA」と表記があります。

 

シバウラガーデントラクタ 1955年(昭和30) 石川島芝浦機械㈱ 製 (日本) AT-5型 9馬力 空冷エンジン搭載

『芝浦ガーデントラクタより、機械用減摩油のほうに引っかかってしまった・・・「撮りトラ」』の記事から・・・スガノ農機「土の館」で見た、チェリートラクタのお隣にあったシバウラガーデントラクタと比べてみます。キャプションにはシバウラガーデントラクタ 1955年(昭和30) 石川島芝浦機械㈱ 製 (日本) AT-5型 9馬力 空冷エンジン搭載とあります。一見今回見たものと同じように見えますが・・・

 

スガノ農機「土の館」の機体はAT5ではないような気がする・・・

 

『残り物の写真・・・芝浦ガーデントラクタ「撮りトラ」』の記事からこの機体のキャプションを引用します。

 

シバウラガーデントラクタ 1955年(昭和30) 石川島芝浦機械㈱ 製 (日本) AT-5型 9馬力 空冷エンジン搭載

キャプションを見てみましょう。

シバウラガーデントラクタ

1955年(昭和30) 石川島芝浦機械㈱ 製 (日本)
AT-5型 9馬力 空冷エンジン搭載

1955年(昭和30) 本間は芝浦三輪トラクタを使用、のち国産四輪トラクタの発売でいち早く入れ替える。
80万円で購入。水田・酪農に有効に働いた。
25年使用後は、自家保存していた。

同型の全道での導入は92台。

SHIBAURA GARDEN TRACTOR

YEAR: 1955(Showa 30) Manufacturer: Ishikawajima Shibaura (Japan)
Model: AT-5 Output: 9ps Engine: Air-cooled

In 1955(Showa 30)Mr.Honma was using a Shibaura three-wheelfe tractor.Upon the release of the 4-wheeled tractor he was one of the first to make the change over. He purchased this tractor for 8000,000 Yen. It perfonrmed well in all applications in the rice paddies and in the fields. After using this tractor fo 25 years, he continued to preserve its condition at his house.

Duaring production, 92 of this model were purchased in Hokkaido.

 

材料はこれともう一つ、ネットで見つけたシバウラの沿革です。年表部分にS26(昭和26年?)、ガーデントラクター完成。とあり、写真部分に、トラクターAT-5(S25)国産初の乗用トラクター・・・とあります。しかし、その姿は三輪です。さらに年表部分にはS34 四輪乗用トラクター完成とあります。

材料は土の館のキャプリョンともう一つ、ネットで見つけたシバウラの沿革です。年表部分にS26(昭和26年?)、ガーデントラクター完成。とあり、写真部分に、トラクターAT-5(S25)国産初の乗用トラクター・・・とあります。しかし、その姿は三輪です。さらに年表部分にはS34 四輪乗用トラクター完成とあります。

 

沿革からは昭和25年もしくは昭和26年に三輪の乗用トラクターが完成、昭和34年に四輪の乗用トラクターが完成ということがわかります。

となると土の館のキャプションの「1955年(昭和30) 本間は芝浦三輪トラクタを使用、のち国産四輪トラクタの発売でいち早く入れ替える。」部分の意味あいは、

昭和30年に本間さんは三輪の乗用トラクターAT-5を購入し、その後昭和34年に完成した四輪の乗用トラクター(形式名不明)に入れ替えた・・・ということではないでしょうか?

というわけで、この土の館のシバウラ四輪乗用トラクターはAT-5とは違うのではないか?という仮説です。

 

シバウラ年表の三輪乗用トラクターAT-5部分を拡大してみました。

シバウラ年表の三輪乗用トラクターAT-5部分を拡大してみました。

 

AT-5の前にはAT-3があった・・・

 

シバウラガーデントラクタ 1954年(昭和29) 石川島芝浦機械㈱ 製 (日本) AT-3型 6馬力 三輪タイプの空冷エンジン搭載 1954年(昭和29) 国産トラクタ初期のもの 国産三輪トラクタの開発が進み第一号機の実用に入り、2年前から各地で導入が盛んになる。 玉置は中古で入手活用したが前歴は不明。 同型の全道での導入は53台。 SHIBAURA GARDEN TRACTOR YEAR: 1954(Showa29) Manufacturer Ishikawajima Shibaura Model: AT-3 Output: 6ps Three-Wheeled tractor with air cooled engine In 1954(Showa29) this was the first domestic built tractor in japan. With the advances in the development of domestic three wheeled tractors, this model was in great demand-up 2 years prior to the actual unveiling of Mr. Tamaki purchased this tractor second hand and use it for some period of time. The history of this particular machine is uncertain prior to Mr. Tamaki purchasing it. Duaring production, 53 of this model were purchased in Hokkaido.

スガノ農機の『「土の館」 土と犂の博物館』で見た、石川島芝浦機械㈱の3輪トラクター、シバウラガーデントラクタAT-3 6馬力。ファーモールカブのような鋤が足元に来るタイプ。溝形鋼ムキ出しの無骨なフレームと鋳物部品。外見には構わないという開発態度が伝わってきます。現代の僕にはこれから外皮が載る・・・のような、未完成の空気が伝わってきますが、それがかえって機械化を求める声が切実だったのかなぁ・・・などと想像させます。

 

シバウラガーデントラクタ 1954年(昭和29) 石川島芝浦機械㈱ 製 (日本) AT-3型 6馬力 三輪タイプの空冷エンジン搭載 1954年(昭和29) 国産トラクタ初期のもの 国産三輪トラクタの開発が進み第一号機の実用に入り、2年前から各地で導入が盛んになる。 玉置は中古で入手活用したが前歴は不明。 同型の全道での導入は53台。 SHIBAURA GARDEN TRACTOR YEAR: 1954(Showa29) Manufacturer Ishikawajima Shibaura Model: AT-3 Output: 6ps Three-Wheeled tractor with air cooled engine In 1954(Showa29) this was the first domestic built tractor in japan. With the advances in the development of domestic three wheeled tractors, this model was in great demand-up 2 years prior to the actual unveiling of Mr. Tamaki purchased this tractor second hand and use it for some period of time. The history of this particular machine is uncertain prior to Mr. Tamaki purchasing it. Duaring production, 53 of this model were purchased in Hokkaido.

AT-3のキャプションです。こちらも読んでみましょう。

国産トラクタ第一号
1952年(昭和27)シバウラガーデントラクタ
AT-3 6馬力 石川島芝浦機械㈱ 製・日本
価格:57万円・・・当時の中規模農家の1年の販売高と同じほど。
初年度 北海道に数台が販売される。馬の2倍ほどの能率が上がり
付近の農家が驚いていたという。2年後に四輪トラクタになる。

右側の写真のキャプションには・・・

2001年(平成13)トラクタ導入50周年「世界のクラッシックトラクタ博」で40年前の苦労した農作業をハンドルでそのころを回想している玉置さん。

 

とあります。シバウラの沿革ではAT-5が国産初の乗用トラクターとなっていますが、見た目や型番から言ってこちらのAT-3が一番先なのは間違いないでしょう。

シバウラの沿革とAT-3、AT-5とされているもののキャプションに矛盾があり、混乱しますが、強制的に並べるとすれば・・・

 

シバウラ年表の三輪乗用トラクターAT-5部分を拡大してみました。

昭和25年、シバウラ年表ではこうなっていたけれど、きっとここにはAT-3の写真が入るのではないでしょうか?そしてその後昭和26〜27年にこのAT-5ができて、昭和30年頃に本間さんがそのAT-5を購入した・・・

 

そして昭和34年、1959年、この名前のわからない四輪乗用トラクターが完成・・・という流れということに今の時点ではしておきます。

そして昭和34年、1959年、この名前のわからない四輪乗用トラクターが完成・・・という流れということに今の時点ではしておきます。

 

簡易的にまとめてみました。

簡易的にまとめてみました。

 

時間がなくなってしまいました。今日はここまでです。続きはまた明日!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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