スキマに手植えは時給いかほどに? 2

ようやく本題

こうやって「スペースがもったいない」と植える稲ですけど、実際にこれがどんなもんなのか・・・圧倒的に手間が多くやるだけソンなものなのか、それとも意外とモウカッチャウのか、素朴なギモンがもたげてきたってわけです。

この、機械のスキマに手植えの映像から、一体どれだけ植えられる物だか勘定してみました。

すると、お話ししながら(ベテランですから)24苗/分植えています。

よく話に出てくる「1反歩」を例にとって考える

ここで近所の人の話によく出てくる「反」という単位で頭の体操をしてみたいと思います。

調べてみると1反=991.74 m²

この田んぼがどんな四角かというと、真四角なら・・・

1反=991.74 m²の平方根の絶対値は≒31.49mだから、1辺=31.49mの正方形

ここに機械のスキマに手植えすると・・・

1辺=31.49mの正方形(一反歩)の田んぼに四辺に手で苗を植える。

こういう風に一辺3149cmの正方形、一反歩の田んぼに機械で田植えしてスキマにきっちり手で植えたとする・・・めんどくさいのは100も承知です。あくまでも頭の体操、手で植えるのは右上に見える小さなこのコビト君にやってもらうので大丈夫です(何が?)
こういう風に一辺3149cmの正方形、一反歩の田んぼに機械で田植えしてスキマにきっちり手で植えたとする・・・めんどくさいのは100も承知です。あくまでも頭の体操、手で植えるのは右上に見える小さなこのコビト君にやってもらうので大丈夫です(何が?)

20cmの間隔では?

機械で田植えした畔との間のわずかなスキマ・・・両端を10センチ開けて等間隔に手植えするとして、その間隔を20センチにしたとすると、その数は1辺156本!
機械で田植えした畔との間のわずかなスキマ・・・両端を10センチ開けて等間隔に手植えするとして、その間隔を20センチにしたとすると、その数は1辺156本!

その1辺156本が4辺だから、156本×4=624本!

25cmの間隔では?

機械で田植えした畔との間のわずかなスキマ・・・両端を10センチ開けて等間隔に手植えするとして、その間隔を25センチにしたとすると、その数は1辺125本!
機械で田植えした畔との間のわずかなスキマ・・・両端を10センチ開けて等間隔に手植えするとして、その間隔を25センチにしたとすると、その数は1辺125本!

その1辺156本が4辺だから、125本×4=500本!

30cmの間隔では?

両端を10センチ開けて等間隔に手植えするとして、その間隔を30センチにしたとすると、その数は1辺104本!
両端を10センチ開けて等間隔に手植えするとして、その間隔を30センチにしたとすると、その数は1辺104本!

その1辺156本が4辺だから、104本×4=416本!

これらを以下の単位に換算すると・・・

おにぎりとお茶碗の関係・・・おにぎり3個はお茶碗2杯で稲の株にすると6株から取れるお米
おにぎりとお茶碗の関係・・・おにぎり3個はお茶碗2杯で稲の株にすると6株から取れるお米
むむむっ きわめてビミョーな数字・・・
むむむっ きわめてビミョーな数字・・・

一反歩の田んぼのスキマにぎちぎちに植えたとしても、一人の一年の朝飯に満たない量です。多くもなく、さりとておにぎり的には無視できない量・・・

僕は「稲二株でおにぎり一個ってすごいなあ」と思ったのですが、聞いてみると「えっ!?そんなに少ないの?」という意見もあります。ここで出てきた数字は僕には物足りないですけど、もしかしたら他の人にこんどは「えっ!?そんなに多いの?」と言ってもらえることもあるかもしれません。

とにかく、これを元にさらに頭の体操をしてみよっと・・・続きます。