昨日、環境保全会の草刈りがありました。それについては後日レポートしますが、やっぱり季節なのか、タイムリーにカルガモの話をみんながしていました。
きっと、カルガモが活性化している→農家が野外で活動している→両者の遭遇・・・ということで、寄り合った時には話がカモのことになってしまうんだと思います。そのエピソードというか情報をいくつか拾ってきたのでここで紹介します。
今の時期、お母さんは心休まる時がない
僕はカモが、もっと引っ込んだところにちゃんとした巣を作るのだ・・・と考えていたのですが、結構畦道の草丈が伸びたところや氏神様の祠などに杜撰に卵を産みつけるそうです。
カモの卵が孵る頃にはもう夢中で暖めていて、人が近づいても逃げもしない。そんな時には玄米をその脇に撒いてやると、「これは出歩かなくて便利だわ」と、その玄米をつまみながら卵を温めていたよ・・・という話を聞きました。
また、卵はカラスの大好物みたいで、田んぼの中の氏神様(ちょうど島のようになっているので、傍目にはとても良い隠れ家や巣になると思うのですが)の祠に産みつけた卵を、毎日毎日カラスが狙ってやってきて、お母さんカモはまったく気の休まる時がない状態になっていた・・・なんて話も。
去年の映像ですが、その氏神様 画面クリックでも再生します。
卵の中身は?
卵はカラスのみならず、人間の子供も好きだったようで、草刈りをしていてカモの卵を見つけてしまったのですが、Sさんが言うには、この季節は学校をさぼって、毎日毎日夢中でカモの卵取りをして焼いて食べたと・・・「戦後の食糧難の時代には貴重なタンパク源だったんだよ。ニワトリの卵と一緒、うまいよ」・・・と話してくれました。
そして、「家で孵したら?コタツで暖めるだけだよ」そのあと「どうせもう暖めにこないよ」と、僕が気弱に(やはり年長者ですからね)「やめたほうがいいっすよぉ」と、いっている間にパッと1個割って中身を出してしまいました。見ると丈夫な内膜に包まれていて、それを破るときれいな黄身が流れ出しました。(ヒヨコが出てこなくて良かった)
ほぼニワトリの卵と言っていいような色と大きさ、形。ニワトリの卵サイズSくらい。黄身は外観に比べてかなり大きく、ニワトリの卵サイズLLの黄身くらい。これなら食べられるかも・・・と思いました。合掌。
ある初夏の情景
原っぱをきれいに草が刈ってあるのに、一部分だけ丸くボサッと残っているのを、Mさんが不審に思ってのぞいて見たら、そこにカモの卵が産んであった。後で確かめると、草刈りの最中に卵に気がついたAさんがそこだけ残しておいたことが判明した・・・等々
毎日毎日フィールドに出ていると、本当に自然は色々なものを見せてくれるのだな・・・と改めて感じました。