今年も田んぼに水が入ったので蚊柱と言うほどでもなく湯気ほどのユスリカの大群、蚊柱、蚊げろうが立っています。昼間はほとんど気がつかなくて、夕方になって日が傾いてくるとユスリカの羽が透けて光って見えるようになるみたいです。
傾いたお日さまと生け垣の間に蚊柱があります
↑ 風にユラユラ蚊柱がたなびいてる感じです わずか秒
衝突したり絡まったりすることはないのでしょうか? 風が吹いても全体がふわっと動く感じでぶつからずにこの編隊を組めているのがすごいです。「む”〜〜ん」と、羽音の口まねをすると寄ってくるような気がします。
それにしても何で蚊柱なんだろう?
この蚊柱、何で田んぼの脇の木立とか、軒下とかに立っているのか不思議に思っていましたが、Yahoo百科事典におもしろい記述がありました。
蚊柱は全体として上下に移動するが、地上にある突起物や周囲と色の違う紋様を中心にその上方でつくられ、木の梢(こずえ)の上、枝先の下でみられることもある。
地上にある突起物や周囲と色の違う紋様を中心にその上方でつくられる・・・他のところにはあまりない記述です。
またウィキペディアには
羽化した成虫は川の近くで、たくさん柱状に集まって飛んでいることがよくある。いわゆる「蚊柱」をつくっている昆虫である。蚊柱は、1匹の雌と多数の雄で構成されている。蚊柱が形成される理由は交尾のためで、成虫は交尾を済ませ産卵を終えるとすぐに死ぬ。成虫の寿命は長くても1、2日ぐらいである。また、成虫は口器が無く消化器も退化して痕跡化しているので、一切餌を摂る事ができない。前述の「蚊柱」を作る現象でも、蚊柱が人の頭の上にできる場合がある。頭の上にできた蚊柱から逃げようと人が移動しても、ユスリカの蚊柱はそれについてくる。この現象から「頭虫(あたまむし)」と呼ばれる場合がある。
とありました。
時間もない、とにかく集まれ!
ほほーっ。ごはんも食べられないのか・・・とにかく飢え死ぬまでになんとか子孫を作らなくてはいけないんですね。
仮説:ユスリカは弱視である
そこで仮説を立ててみました。「ユスリカは弱視である」
田んぼ、どぶ川、とにかくありとあらゆる水面から飛び立ったユスリカは直ちに合流しなければなりません。羽音、気配、視覚、嗅覚・・・すべての感覚を動員しますがユスリカは若干目が悪いとしましょう。
ただでさえ小さな虫で、しかも透けてるっぽい。自分の色では目立つことができないので、できるだけ周囲とのコントラストをつけたい・・・そこで太陽と自分と黒っぽい背景が必ず一直線に並ぶように位置取りをするように遺伝子に記録されている。というのはどうでしょう?
木の梢の上に蚊柱ができているときは日中で日が高く昇っている時、先に上げた動画のように木のサイドに蚊柱ができているときは日が傾いている時。もちろん頭の上に蚊柱ができるときはやはり日中で日の高い時・・・と、何となく説明がつくような気がします。