ドブさらいをしてみたら水田がツブ立つくらいボウフラがいたくらいなので、蚊柱と言うほどおっ立っていないかもしれませんが、湯けむりか蚊げろうか・・・ユスリカの大群、蚊柱が立っています。
この時期になると「蚊柱が立ってるな」と気がついて、ちょこっと調べて忘れちゃう。で、また次の年に気がついてまた驚く。毎年同じことに驚いているような気がします。
傾いたお日さまと生け垣の間に蚊柱があります
↑動画です わずか秒
毎年の焼き直しですが何で蚊柱なんだろう?
この蚊柱、何で田んぼの脇の木立とか、軒下とかに立っているのか不思議に思っていましたが、Yahoo百科事典におもしろい記述がありました。
蚊柱は全体として上下に移動するが、地上にある突起物や周囲と色の違う紋様を中心にその上方でつくられ、木の梢(こずえ)の上、枝先の下でみられることもある。
地上にある突起物や周囲と色の違う紋様を中心にその上方でつくられる・・・他のところにはあまりない記述です。
またウィキペディアには
羽化した成虫は川の近くで、たくさん柱状に集まって飛んでいることがよくある。いわゆる「蚊柱」をつくっている昆虫である。蚊柱は、1匹の雌と多数の雄で構成されている。蚊柱が形成される理由は交尾のためで、成虫は交尾を済ませ産卵を終えるとすぐに死ぬ。成虫の寿命は長くても1、2日ぐらいである。また、成虫は口器が無く消化器も退化して痕跡化しているので、一切餌を摂る事ができない。前述の「蚊柱」を作る現象でも、蚊柱が人の頭の上にできる場合がある。頭の上にできた蚊柱から逃げようと人が移動しても、ユスリカの蚊柱はそれについてくる。この現象から「頭虫(あたまむし)」と呼ばれる場合がある。
とありました。
ユスリカはカゲロウと同じで口がなく!何も食べないんですね・・・オトコもオンナもとにかく大集合して子孫を残さなくちゃいけない・・・ってことなのでしょうが、後尾って空中で行うの?
それとも集団の中で気に入った相手を見つけて三々五々消えていくってことなのかしら?
このユスリカが集まる過程が気になります。
「他から見えやすい」というのが重要なのでは?
想像すると、まず一番初めに他のユスリカを見つけてお互いに近寄り、二人になったところで周りを見回してより大きな集団に加わり、更に他に大きな集団が見えればそれに加わり・・・と集まっていくと想像できます。
音や匂いという指標もあるでしょうが、やっぱり「目で見る」というのは重要です。きっと「他から見えやすい」というのが蚊柱のできる条件なのではないでしょうか?
ユスリカは小さく、羽根も透明だからできるだけ濃い色をバックにしたほうが目立ちやすい。僕が木立を背景にして蚊柱の写真を撮ったのも同じ理由です。
「頭虫」と言われるのもユスリカが自分たちの集団が目立つよう、人の頭の上に陣取るためではないでしょうか?
遠くから視認できれば他のユスリカが集まってきたり別の集団を吸収したりできそうです。そうやって仲間を集めて母集団を大きくし、より理想的な相手を捜そうというユスリカの知恵のような気がしてなりません。
最後に蚊柱2012の動画も貼っておきます
↑ 風にユラユラ蚊柱がたなびいてる感じです わずか秒