水戸市大場町・島地区農地・水・環境保全会は、農林水産省が主体となった、農地・水・環境保全向上対策の支援を受けて活動しています。中途ではありますが、昨年6月から参加して、やっと1年近く経ったところです。
農地・水・環境保全向上対策とは
エコ農業茨城も同じですが、農村の10年後を考えたとき今と同じようには行かないだろう・・・という、行政の大きな危機感から始まっているように思います。
島地区には今はまだ大きな問題はないように見えますが、僕が6年前に引っ越してきたように、これからは先は新しい住民が増えるでしょうし、異なる価値観を持つ新旧住民の融和が思うようにはかどらないかもしれませんし、年を取って体が動かなくなればやむを得ず耕作放棄地も増えることもあるでしょう。また、ただでさえ少ない構成人数が事情により減ることもあるかもしれません。そうなったとき、昔から農村社会にあった「結い」「手間替え」といった相互扶助、恊働組織や冠婚葬祭、食事、祭りなど、今までできていたことができなくなってくることは十分考えられます。
確かにそうなると、現在の島地区のこの姿がこのまま、これから先もあるのは難しいかもしれません。やはり、相互扶助・恊働作業は、お互いよく知り合っていて、阿吽の呼吸で足りないところを補い合うことであったり、ある程度の人数を必要としたりすることでしょうから、顔を合わせたり話したりする機会が少なく、意思の疎通がうまく取れない場合や、参加人数が減ればそれも難しくなってきます。
農地・水・環境保全向上対策は、5年間の支援の間に、僕のような農業者業者以外の者を巻込んでの地域自助機能の再構築を求めています。僕が理解するには「5年支援するよ。これをきっかけに5年の間で変化に合わせた継続可能な新たな地域のコミュニティを作ってね。そして、支援が終わってもうまくそのままやっていってね」といったところでしょうか。
世界各国より収集したタロイモ品種系統(約250品種)を坂東市大口圃場にて栽培の手伝いを行い、3年目を迎えます。貴協会におきまして、タロイモ品種系統維持栽培または食材開発(健康食、発酵食品など)を実施されては如何でしょうか。組織培養による苗の増殖は可能です。タロイモとは、タロは英語、イモは日本語、サトイモの総称名です。