タネツケバナ(種漬花 いつの間にか季節は動いています)

タネツケバナ
タネツケバナ

ここ一ヶ月記憶が抜けているとか、どうしていたか思い出せない・・・なんていう話を仕事先で聞いたりします。そういえばずっと寒いような気がしていましたが、気がついてみればなんだか少し暖かい。

よく見ると、遅い遅いと思っていた桜も咲いているというか、もしかしたら満開かもしれません。花見のちょっと浮かれたところががすっぽり抜けた感じです。何をしているというわけではなかったのですが、気がそぞろだったんだな・・・

グラグラ揺すられているうちに、季節はいつの間にか動いてしまっていたようです。今日はツバメが飛んでいるのを今年初めて見ました。一面茶色の世界だと思っていたのに、野にはうっすらと緑の粉がふいています。その中で白い花がたくさん咲いているのに気がつきました。

初めはナズナなのか・・・と思っていましたが、同じアブラナ科のタネツケバナ(種漬花)という植物なのだそうです。近所のおじさんがタネツケバナにオオイヌノフグリと、若干関係ありそうなNGワード?に引っ掛けて教えてくれたので、冗談だと思っていましたが、本当にそういう名前のようです。

白い花の中心と茎の部分?がエンジ色なのがちょっとナズナと違うところで、それがかわいらしいです。
白い花の中心と茎の部分?がエンジ色なのがちょっとナズナと違うところで、それがかわいらしいです。もうそれはそれはたくさん咲いています。
午後から外に出てもっとよい写真を撮ってこよっと!
午後から外に出てもっとよい写真を撮ってこよっと!

ウィキペディアによると

タネツケバナ(種漬花、Cardamine scutata)はアブラナ科タネツケバナ属の植物の一種。水田などの水辺に群生する雑草。
全体に柔らかい越年草、あるいは一年草。高さは10-30cm、茎の根本と下部に一回羽状複葉の葉をつける。花は茎の先端に穂状花序をなし、花弁は白、果実は棒状で上を向く。
水田雑草としてもよく見られる。時に半ば水につかって育っている。日本全土に生育し、北半球の温帯域に広く分布する。なお、育ちがよいものは小型のクレソンに似て見えることがある。七草がゆの際には、春の七草のナズナと間違えられる例もある。果実の形が違うので判別は難しくないが、別に毒はないし食べられるので間違えても実害はない。

この「別に毒はないし食べられるので間違えても実害はない。」というところがおもしろいです。食べたのかなあ・・・食べなかったのかなあ。食べたけどおいしくなかったのかしら?

水辺に群生するというだけに、畦道もそうですが、田んぼの中にまで生えています。それに比べるとナズナは若干タネツケバナより乾いた場所に生えているような気がします。

タンポポも

寒さがずっと続いて、急に咲いたもんだから茎が短く花だけポコッと咲いている感じです。
寒さがずっと続いて、急に咲いたもんだから茎が短く花だけポコッと咲いている感じです。

こっちがナズナ(ぺんぺん草)でした

ナズナ(ぺんぺん草)
ナズナ(ぺんぺん草)
こっちも写真を撮り直してこようっと。
こっちも写真を撮り直してこようっと。

ナズナもウィキペディアによると同じアブラナ科で

ナズナ(薺、学名:Capsella bursa-pastoris)とは、アブラナ科ナズナ属の越年草。別名ペンペングサ(ぺんぺん草)、シャミセングサ(三味線草)。田畑や荒れ地、道端など至るところに生える。ムギ栽培の伝来と共に日本に渡来した史前帰化植物と考えられている。
名前の由来は、夏になると枯れること、つまり夏無(なつな)から、撫でたいほど可愛い花の意味、撫菜(なでな)からなど、諸説ある。
ぺんぺん草やシャミセングサという別名がよく知られている。「ぺんぺん」は三味線を弾く擬音語で、花の下に付いている果実の形が、三味線の撥(ばち)によく似ている。
英名のShepherd’s purseは「羊飼いの財布」の意味で、学名の種小名の語義も同じである。

と、なかなか興味深いことが書いてあります。まあぺんぺん草のほうが僕にはなじみがありますが・・・とにかく、動植物、生き物が溢れる季節がまた始まりました。

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