枯れ草ボーボーのウチの庭。花がぼちぼち付き始めたサザンカの隙間から差す光の中をのそのそと子猫のような生物が歩いています。首まわりが白く、長く伸びたふさふさの赤茶から焦げ茶のグラデーションの尻尾、ネコにしては細長い体は明るい茶色一色。
子供たちに獲物を分け与えるためか、安全な巣穴でゆっくり食べようと思っているのか、何か獲物をくわえてご機嫌なようです。
なんだろう?ネコじゃないけどネコみたいだな・・・最近出没していると聞くハクビシンかな?・・・なんて思って調べてみると、イタチでした。
イタチは美しい生き物
そうは言っても、この時は顔しか見ていないし、顔はどちらかといえば黒っぽくて、ネズミみたいな顔つきと黒いドロボウ顔で勝手に体も黒いんだと思い込んでいたのでした。
こんなに明るい茶色の美しい生き物だったとは・・・
もしかしたら8月に会ったイタチと同じイタチかな?あの巣穴に帰るんだろうか?田んぼが始まったら水に浸かっちゃうよなあ・・・
ネコ科は歩き方で納得
前回調べた時にネコの仲間だって知ったはずなのに実感できていませんでしたが、歩いている姿がネコそのもので納得しました。イナズマのようにシュッと走っている姿しか見たことがなかったのですが、こんなにのんびり歩くこともあるんですね。
それにしても枯れ草でボーボーな所です。ただ立ってるだけでもカサカサと音がしてしまいそうなのに、野良猫たちもこのイタチも歩いていて全く音を立てません。枯れ草をかきわけて歩くというより、足を差し入れて抜く・・・まさに抜き足差し足ですね。たいしたもんだなあ。イタチの天敵は猛禽類らしいから、そんなにのんびり歩いていると空からやられちゃうよっ!
去年の8月、この間田おこしさせてもらったMさんの飼料稲の田んぼで会ったじゃないか!
ウィキペディアによると
伝承
日本古来からイタチは妖怪視され、様々な怪異を起こすものといわれていた。江戸時代の百科辞典『和漢三才図会』によれば、イタチの群れは火災を引き起こすとあり、イタチの鳴き声は不吉の前触れともされている。新潟県ではイタチの群れの騒いでいる音を、6人で臼を搗く音に似ているとして「鼬の六人搗き」と呼び、家が衰える、または栄える前兆という。人がこの音を追って行くと、音は止まるという。
またキツネやタヌキと同様に化けるともいわれ、東北地方や中部地方に伝わる妖怪・入道坊主はイタチの化けたものとされているほか、大入道や小坊主に化けるという。
災いは勘弁してね
災いや怪異を起こす動物?!そういや前回は「鼬の六人搗き」聞いちゃってます・・・どりあえず災いだけは勘弁してください。