極寒のみちのく一人旅(復興豆腐レポートその3)

一緒に行くといった下の子は、じいちゃんのクリスマスプレゼントに釣られてリタイヤ。気温零度のみちのく一人旅・・・平成元年車のトラックはヒーターが壊れ、なぜかすきま風がぴゅーぴゅー・・・「機長!与圧が壊れているでありますっ」機長:「・・・・」北からの向かい風にちっとも前に進まないのであった。
一緒に行くといった下の子は、じいちゃんのクリスマスプレゼントに釣られてリタイヤ。気温零度のみちのく一人旅・・・平成元年車のトラックはヒーターが壊れ、なぜかすきま風がぴゅーぴゅー・・・「機長!与圧が壊れているでありますっ」機長:「・・・・」北からの向かい風にちっとも前に進まないのであった。

何がテーマのブログかわからなくなっていますが、この時期は農閑期なのでご容赦を・・・詳しくは先頭から見てもらうとして、津波でお豆腐の作業場やお店や単車を失ってしまったCくんの新しいお店、その再起のシンボルになるような看板を作ろう!・・・というお話なんです。

根が不真面目なので、面白おかしく読み物として書いていますが、たとえ命拾いしても、仕事や家屋を地震や津波で失ったということは、物的被害という経済的な問題だけでなく、その損失の大小に関わらず大きな埋めようのない喪失感を伴っていると端で見ていて感じます。

簡単に再起と言っても、お金があればできる・・・といった問題ではなく、無力感を感じ、呆然とした状態から自分をゆっくり取り戻していく、長い時間が必要だったのだと思います。そして地震から9ヶ月経った今、気仙沼の友達たちは、Cくんにかぎらず、ようやくそんな気持になってきたのかなあ・・・と、嬉しく感じます。

とにかく矩体、下地枠を作る

イメージができているのは表示面だけなので、どうやって取付けるか考えます。何が起こるかわからない現場はなるべく短くスマートに・・・をモットーに、矩体を壁面に引っ掛けて固定し、それにさらに表示面を引っ掛けることにしました。

下地が「アイアンウッド」と呼ばれるこのハードウッド、半端じゃなく重い。配達の人がほんの2握り持ってくるのに2人できて、「何を大げさな」と思ったら一把が一人で持てるギリギリでした。

まず直接壁に付く矩体を作ります。カギ型の部分が正面壁のてっぺんに引っかかります。黄色の丸で囲んだ切り欠きに看板が引っかかります。
まず直接壁に付く矩体を作ります。カギ型の部分が正面壁のてっぺんに引っかかります。黄色の丸で囲んだ切り欠きに看板が引っかかります。
ピンはこんな感じ
ピンはこんな感じ
下地を貼る枠を作ります
下地を貼る枠を作ります
それに木の板をステンレスの皿ビスとナットで止めていきます。意外とまっすぐじゃないので、縛り上げながら止めます。本当は鉄枠にステンレスのビスを使うと、電位差が生じて錆びやすくなるので、やらないほうがいいのですが、今回ステンレスの下地枠を作っている時間がなかったのでガマンです。
それに木の板をステンレスの皿ビスとナットで止めていきます。意外とまっすぐじゃないので、縛り上げながら止めます。本当は鉄枠にステンレスのビスを使うと、電位差が生じて錆びやすくなるので、やらないほうがいいのですが、今回ステンレスの下地枠を作っている時間がなかったのでガマンです。

下地完成

貼った表示面に着色用オイルを塗ります。このニオイ好きなんです。少し木材が暴れているのはご愛嬌。
貼った表示面に着色用オイルを塗ります。このニオイ好きなんです。少し木材が暴れているのはご愛嬌。

文字を付けて配線

図面を引いて発注しておいた文字が届きます。時間がないのでLEDも組み込んでもらいました。
図面を引いて発注しておいた文字が届きます。時間がないのでLEDも組み込んでもらいました。
金属切り文字も届きます。年末で宅配便の人たちも忙しそうです。
金属切り文字も届きます。年末で宅配便の人たちも忙しそうです。
オイルが乾く暇もないまま、原寸の原稿を貼って・・・
オイルが乾く暇もないまま、原寸の原稿を貼って・・・
穴を開けてピンを立て、文字を取付けます。
穴を開けてピンを立て、文字を取付けます。
各部チェックしながら配線をして・・・
各部チェックしながら配線をして・・・
配線チェック終了。完成! かかなかカッコいいぞ! 色もイメージ通り。
配線チェック終了。完成! かかなかカッコいいぞ! 色もイメージ通り。
ステンレスは傷や指紋がつくと落とすのが厄介なので、厳重に梱包してトラックに積み込み、出発!
ステンレスは傷や指紋がつくと落とすのが厄介なので、厳重に梱包してトラックに積み込み、出発!

天気予報が寒波の到来を告げています。夏タイヤ、滑り止めなしの腐れトラックは目的地に到達できるのか?

次で終ります。(ホントか?)

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