(色で形ないものを表現する)フォードトラクター

フォードトラクターの写真
1950年式フォード8N。言葉はいりません。とにかくカッコいいです。

今はフィアット傘下に入ってしまったようですが、フォードトラクターです。赤のシャーシに白い車体が美しいです。

フォードトラクターの写真
この数!何かのお祭りでしょうか?

構成部品の少ないシンプルな形、使ってみればそれぞれ違うのでしょうが、ぱっと見た限りにおいて、その違いは色でしかないように思えます。

たかが色ですが、されど色。会社の人が「これで行くのだ!」と決めたその色はじわじわと力をを持って、この赤と白のトラクターを買った人は、毎日使ううちに服や、家や、おもちゃや、様々なものが赤と白になっていくに違いありません。気に入った茶器を手に入れると家まで建て直さなければ気が済まなくなると言いますから・・・

フォードトラクターの写真
これも元は赤と白だったのかもしれませんね
フォードトラクター、ペダルカーの写真。
なんか外国ってカッコいいペダルカーが多いですよね?ちょっと高めですが(444.95ドル)これもペダルカー文化の表れでしょうか。

これを真っ赤に塗ってしまったら、マッセィファーガソンやインターナショナル、ポルシェなどと見分けがつかなくなりそうですが、フードを白くするだけで明らかにフォードとわかります。実際、このペダルカーも実はほぼ型は一緒で、デカールと色の塗り分けでメーカーの違いを表現しているのです。(たぶん)

日本でも今現在クボタがオレンジっぽい赤、三菱がそれよりは黒っぽい赤、イセキが青と、メーカーによって色分けされています。その中でもやはり青を使っているイセキは遠くからでもすぐにわかりますよね。

その傾向、オフロードバイクに似ています

これよりもっと面積が少ないオフロードバイクは色がつけられる部分が限られています。形も基本的には決まってしまっているので、色が外観の個性をほぼ決めてしまうという点では昔のトラクターにそっくりです。たとえば・・・

スズキのモトクロッサーの写真。
1981年式のスズキ125ccモトクロッサー。1978年に125ccクラスのモトクロス世界チャンピオンになった渡辺明さんのマシン。とにかく、スズキは黄色!と決まっていました。黄色にロゴや青いラインを入れるのという感じ。スズキのとにかく大きい面積は黄色。

スズキに乗る人はウエアも黄色系もしくはそれに合う色でで揃えたし、ジャンバーやTシャツキャップなんかも黄色でした。レース会場でなくても黄色を見るとスズキを連想するようになっていました。色が記号と化していたのです。

続きを読んでね!の画像

写真と文章で長くなってしまうので畳んでおきます。
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