種はチャンスを待っている(ハッカの話)

今日は大場町島地区の絶滅危惧種、日本ハッカの話です。町内に唯一自生する場所から取ってきて庭に2010年から植えていたのですが、これがなかなか気難し屋でした。

あそこもイヤ、ここもイヤ

今年は島地区の絶滅危惧種、野生のハッカのバックアップとして庭の隅に植えている日本ハッカに勢いがあります。
ミントは放っておいてもどんどん増えて始末に負えないなどとよく聞きますが、雑味のない素晴らしい香りを持つ日本ハッカはそうではありません。虫に食われるし(そういえば大葉もバンバン食われます)雑草にも弱い・・・あとは、生育場所にもこだわりがあるみたいで、暑いところはイヤ、乾いたところはイヤ、でも湿ったところもイヤ、日陰はイヤ、でも日なたもイヤ・・・イヤイヤだらけです。これは2017年の写真です。
ところが2019年の今年、シーズン初めの草刈りを仕事が忙しかったので少し遅らせたせいかもしれません。ほんの数株しか出ませんでした。
いつもその年一発目の草刈りをした後にわぁぁぁぁぁっと芽を出すのですが、去年、シーズン初めの草刈りを仕事が忙しかったので少し遅らせたせいか、ほんの数株しか出ませんでした。
たったこれだけです。
たったこれだけです。(雑草に負けないよう、草むしりをして場所を確保しています)その数株、順調に成長したのにもかかわらず、花を咲かせることなく秋には枯れてしまいました。「花を咲かせない」ということは「タネもつけない」ということで、種の連鎖は止まってしまったことになります。
日本ハッカの花
本来ならこのように花をつけ、タネを落とすんじゃないかと思うのですが、それもせずに終ってしまいました。

ところが今年

ところが今年、草刈りをした後に去年よりたくさんのハッカが芽を出しました。これは一体どういうことなのでしょう・・・
ところが今年、草刈りをした後に去年よりたくさんのハッカが芽を出しました。これは一体どういうことなのでしょう・・・
太くて強そうな株もありますし、期待できそうです。去年はダメだったのになぜ今年は?僕の草刈りのタイミングを待っていたとしか思えません。
太くて強そうな株もありますし、期待できそうです。去年はダメだったのになぜ今年は?僕の草刈りのタイミングを待っていたとしか思えません。

発芽には条件がある?

シソ科の植物のこぼれ種のことを検索していたら、サカタのタネQ&Aにこんな記述がありました。

一見、こぼれ種は市販の種より発芽率がよく、勢いもあるように見えてしまいますが、発芽しているこぼれ種は、実は前年の秋に数え切れないほど多く落ちたうちのごくごく一部なのです。シソの発芽適温は25~30℃ですので、地温が十分に上昇してから種まきします。硬実種子のため、種を一晩水につけて吸水させてからまくと発芽が促進されます。また、好光性種子なので覆土は薄くして軽く鎮圧し、種と土を密着させます。種まき後にたっぷり水やりをして、発芽するまでは水を切らさないようにします。適温、適湿であれば、10~15日で発芽します。

「発芽するのは数えきれない程多く落ちたうちのごくごく一部」つまり、多くの発芽しないタネがまだ残っているとも言えます。

その残ったタネが翌年条件がよくなったので発芽した・・・とも考えられます。

条件は草刈りのタイミングだけではない

一番上、2017年にたくさん日本ハッカが茂っている場所の今年の写真です。草刈りのタイミングは同じなのに一株も日本ハッカは芽を出していません。発芽の条件は草刈りのタイミングだけではなく、その場所というか陽当たりとか湿度などにもよるのでしょう。
一番上、2017年にたくさん日本ハッカが茂っている場所の今年の写真です。草刈りのタイミングは同じなのに一株も日本ハッカは芽を出していません。発芽の条件は草刈りのタイミングだけではなく、その場所というか陽当たりとか湿度などにもよるのでしょう。

思い出すと、10年前、ハッカを移植した場所と今年目を出した場所は3mほど離れています。

つまり、10年かけてハッカは3m移動してきたことになります。

自分の「居たい場所」を探して3m旅してきたハッカ・・・今年芽を出した場所は彼らの安住の地なのか、それともさらに移動していくのか、これからも注目してみたいと思います。

それにしても絶滅しなくてよかった良かった。今年は花を咲かせてほしいな。

それではまた明日!

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