昭和42年(1967年)生まれクボタL35R、昭和41年(1966年)生まれクボタST22「昔のカタログ」
今日は札幌農学校第二農場で見た、昭和40年代のクボタ総合カタログ(そんな感じです)の中の、クボタクボタL35R、ST22「昔のカタログシリーズ」です。

札幌農学校第2農場(さっぽろのうがっこうだいにのうじょう)で見たカタログです。緒形拳さん商品キャラクターでした。札幌農学校第2農場Wikipediaによれば・・・
札幌農学校第2農場(さっぽろのうがっこうだいにのうじょう)は、北海道札幌市、北海道大学構内にある施設。ウィリアム・スミス・クラークの大農経営構想に基づき、明治時代に建てられた木造の畜舎などの建築物群が位置する。また、施設は「模範的畜舎」を意味する「Model Barn(モデルバーン)」という名称でも知られる。一部建造物は内部が一般公開され、北海道開拓時代の農具など展示されている数々の資料を無料で見学することが可能である。
めったにお目にかかれるものではない貴重なもの・・・しかし、誰もが現地に見に行くことはできないと思うので、読める範囲で引き写してみます。
kubota L35R

★車体
名称 L35R
形式 農用四輪トラクタ
全長 3,960ミリ
全幅 1,900ミリ
全高(ハンドルまで) 1,510ミリ
軸距 1.755ミリ
最低地上高 460ミリ
輪距(前輪) 1,190〜1,460ミリ
輪距(後輪) 1,160ミリ〜1,560ミリ
タイヤ(前輪) 5.50-16
タイヤ(後輪) 11.2/10-28
重量 1,720キロ(ロータリつき)
三点リンク カテゴリー1
変速段数 前進6段 後進2段
主クラッチ 乾式単板式
駆動方式 後輪駆動
差動方式 デファレンシャルギア式(デフロックつき)
制動装置 一系統左右独立(連結装置つき)内部拡張環機械式
作業機昇降装置 油圧式
最小回転半径 2.3メートル
PTO 規格DIN,SAE規格1 3/8(インチ)565・1062回転/分
ロータリ 1.660ミリ(直結センタードライブ・・後読めず)
★エンジン
名称 D1900
形式 立形水冷4サイクルディーゼル
シリンダ内径×行程 90×100ミリ
シリンダ数 3
総行程容積 1,908cc
出力 35馬力 2,500回転/分
燃焼室形式 球形燃焼室式
使用燃料 クボタディーゼル重油またはディーゼル軽油
燃料タンク容量 40ℓ
潤滑形式 ギヤポンプ全自動圧送式(後読めず)
冷却方式 加圧ラジエター式(後読めず)
始動方式 セルスターター式(グロープラグ付き)
★速度
前進1速 1.(後読めず)キロメートル/時
前進2速 2.(後読めず)
前進3速 3.7(後読めず)
前進4速 5.46
前進5速 8.09
前進6速 19.66
後進1速 2.60
後進2速 6.30
また、商品の特長は・・・
強力35馬力のクボタディーゼル
■トルクの大きい新設計のディーゼルを搭載しています。
■クボタ独特の球形燃焼室とナイロンファンによって、騒音を非常に小さくしました。
■グロープラグ付きですから寒冷時の始動も簡単です。日本の農業形態を考えて設計
■ブレーキやエンジン部は、オール密閉式ですから、防塵、防水は完全です。
■耕耘幅は、1660ミリ(約5.5尺)もありますから非常に能率が上がります。しかもタイヤ幅より大きいので、タイや跡が残りません。アゼぎわもきれいに耕うんできます。
■最小回転半径が、わずか2.3メートルと非常に小さくできますので能率的です。
■代かき、一連うね立て、二連うね立て、片うね立てなど、非常に能率的に、きれいにできます。均平耕うんもできます。
■地上高が大きく、湿田作業や水田・畑作の管理作業に高性能を発揮します。あらゆる作業機がセットできる
■動力取出軸は、国際標準の565回転/分と、高速の1,062回転/分の回転速度をもち、アタッチメントの動力取出装置をセットするといろいろの作業機がとりつけられます。
■ミッドモーア、フロントローダ、トレーラなどの同時装着ができるように、腹部からも動力を取り出すことができます。
■三点リンクは、国際規格サイズですから、各種の作業機がセットでき、広範囲な作業ができます。強力で操作しやすい油圧装置
■高圧油圧シリンダを2コ装備していますので、1.2トンの持上力があります。
■油圧ポンプは、エンジンに直結しており、クラッチを切ってもエンジンが回転している限り油圧装置が作動します。
■作業機の落下速度を調節することができます。運転しやすい
■道路走行時の最高速度は、20キロメートル/時です。
■エンジン回転速度、車速、PTO回転速度、運転時間が一つの計器に表示されていますから、一目でトラクタの状態がわかります。
とあります。興味を持った部分は2つ。ひとつはクボタ独特のナイロンファン!
今はほとんど全てのエンジンのファンはプラスチックだと思うので、商品の特長には挙げられませんが、これが静粛運転に関連しているとは知りませんでした。
そしてもう一つは1.2トンの持上力
今だと油圧揚力と描いてあるのがほとんどではないでしょうか? 持上力、すごくわかりやすくて気に入ってしまいました。
昭和42年(1967年)生まれ
「久保田鉄工80年の歩み」という本の巻末資料27ページの年表、昭和42年の項には、コンバインM200R型、畦畔ダスターBD4型などと共にトラクターL35R(水田用)が載っています。昭和42年(1967年)生まれなんですね。
kubota ST22

★車体
名称 ST22
形式 農用四輪トラクタ
全長 2,730ミリ(三点リンクを含む)
全幅 1,395ミリ
全高(ハンドルまで) 1,500ミリ
軸距 1.640ミリ
最低地上高 465ミリ
輪距(前輪) 1,050〜1,550ミリ 6段階
輪距(後輪) 1,050ミリ〜1,660ミリ 8段階
タイヤ(前輪) 4.00-15
タイヤ(後輪) 9.5/9-24
重量 950キロ(三点リンク含む)
三点リンク カテゴリー1
変速段数 前進6段 後進2段
主クラッチ 乾式単板式
駆動方式 後輪駆動
差動方式 デファレンシャルギア方式(デフロックつき)
制動装置 一系統左右独立(連結装置つき)内部拡張環機械式
作業機昇降装置 油圧式(自動戻り装置つき)
最小回転半径 2.2メートル
リヤPTO 規格DIN,SAE規格1 3/8(インチ) エンジン2,600回転/分のとき 663回転/分
フロントPTO 30×13×2.5インチインボリュートスプライン エンジンエンジン2,600回転/分のとき1144回転/分
★エンジン
名称 Z1200
形式 立形水冷4サイクルディーゼル
シリンダ内径×行程 85×100ミリ
シリンダ数 2
総行程容積 1,135cc
出力 22馬力 2,600回転/分
燃焼室形式 球形燃焼室式
使用燃料 クボタディーゼル重油またはディーゼル軽油
燃料タンク容量 24ℓ
潤滑形式 ギヤポンプ全自動圧送式 強制潤滑方式
冷却方式 加圧ラジエター式
始動方式 セルスターター式(グロープラグ付き)
★速度
前進1速 1.41キロメートル/時
前進2速 1.77
前進3速 3.05
前進4速 6.81
前進5速 8.56
前進6速 14.65
後進1速 1.93
後進2速 9.31