青い三菱耕うん機CT601/CT701「昔のカタログ」

農研機構の登録では1976年となっています。センタードライブとサイドドライブのロータリーが選べるみたいです。しかもそのロータリーは4段変速! 

今日は「昔のカタログシリーズ」伊藤産機さんが送ってくれた1976年頃の三菱耕うん機CT601/CT701カタログです。トラクターもいいけど、昔の耕耘機もメカメカしくていいですよね!

木立の陰からきれいに耕された畑を見る構図。影の落ちた暗い部分に耕耘機の写真をはめ込んでいます。どちらかといえばイメージ先行の作りで、広い畑からは「余裕の耕うん能力に使いやすさをプラス」というコピーを視覚的に補強しています。
木立の陰からきれいに耕された畑を見る構図。影の落ちた暗い部分に耕耘機の写真をはめ込んでいます。どちらかといえばイメージ先行の作りで、広い畑からは「余裕の耕うん能力に使いやすさをプラス」というコピーを視覚的に補強しています。
クボタ耕うん機M81 荒起こしから砕土まで残耕ゼロ
こちらはクボタ耕うん機M81のカタログです。 荒起こしから砕土まで残耕ゼロ 1960年代後半のカタログではないか・・・ということですが、これからすると三菱CT601/701のカタログはずいぶん洗練された感じです。
農研機構の登録では1976年となっています。センタードライブとサイドドライブのロータリーが選べるみたいです。しかもそのロータリーは4段変速! 
農研機構の登録では1976年となっています。センタードライブとサイドドライブのロータリーが選べるみたいです。しかもそのロータリーは4段変速!

ゴム車輪のままで代かき作業が可能
独自の大型タイヤ(600-12)を採用。ゴム車輪のままでも、湿田の代かきなど、各種作業が可能。しかもタイヤは耕幅内に完全に入るので、効率のよい作業ができます。

と書いてあってビックリ! これで代かきをするんですね! 考えてみればトラクターがなければこのような機械か、牛や馬、もしくは人力でやるしかないわけですから、おかしなことではありません。

600ミリくらいの耕耘幅で畑を耕したり田んぼの代かきをしていたってことですよね・・・しかも歩きで・・・すごいなあ。

シャープな一つ目ちゃんが銃を構えて睨んでいる感じ。ネコのようにも見えますが、歩行型なだけで機能はちゃんとしたトラクター・・・大きくて複雑なKUMIAI TH 750です。
同じようなものはなかったか探してきました。シャープな一つ目ちゃんが銃を構えて睨んでいる感じ。ネコのようにも見えますが、歩行型なだけで機能はちゃんとしたトラクター・・・大きくて複雑なKUMIAI TH 750です。
MS700/TH750 mitsubishi hand tractor
農研機構の登録では1978年ですから2年ほど後の機体。連続定格4.5馬力、最大6.7馬力とCT601/701よりは小さめのエンジンで、しかもこちらはガソリンです。
何よりもびっくりしたのはその重さ。601で345kg 701で350kg どなたにも簡単にできるタイヤ交換・・・と、片輪を浮かすことができるスタンドをカタログに謳っていたのはこういう理由だったんです。350キロもあったらタイヤ交換は相当大変です。
何よりもびっくりしたのはその重さ。601で345kg 701で350kg
どなたにも簡単にできるタイヤ交換・・・と、片輪を浮かすことができるスタンドをカタログに謳っていたのはこういう理由だったんです。350キロもあったらタイヤ交換は相当大変です。

完全に人の乗らないトラクターなんですね。これ。「人を乗せるくらいだったらその分の力を作業に使いたい」ということなのでしょう。

1976年と言うと単純に42年前、カタログの作りは今とそんなに変わりがないのに、その作業は今と違ってものすごく体力が要りそうです。

カタログでずっと「カンタン・ラク」と言われてきてもその内容は「体力が要らない・体的にラク」から「操作が簡単・頭を使わなくてラク」に変わってきていたんですねえ・・・

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