RS祭りは終らない。FORD2600RS「昔のトラクターカタログ」

ここのところ続いているFORDのRS(ライススペシャル)祭り。FORD3000に付いていた「RS」というステッカーに疑問を持ち、それがかつて北海フォードトラクター株式會社が販売していたライススペシャル(RS)という水田仕様ということがわかり、その証拠にカタログまで見せていただきました。

この祭りにトラクター狂さんが参加してくれて、「末尾2ケタが00のフォードにもRS仕様があった」ということでカタログ画像を送ってくれました。というわけで今日も「昔のトラクターカタログ」シリーズです。

少し整理します。

北海自動車からトラクター部門が独立し、北海フォードトラクター株式會社(HFT)ができたのが1970年

オリジナルは項だったのであろう・・・というカタログの写真をいただきました。ベースは赤字に白フチ。実は文字は黒文字に白フチ、背景の稲穂は黄色だったみたいです。黄色、黒、赤の3色刷り、豪華なステッカーだったんですね!!! このRS仕様、FORD2000にも設定があったみたいです。
この末尾三ケタ000シリーズのRS(ライススペシャル)仕様はFORD2000に設定されています。どうもラインナップの中の1機種だけに設定されているように思えてきました。
問題はこの写真。ほっぺたのところに四角いステッカーが貼ってあります。
ということは、僕の見た末尾三ケタ000シリーズのRSは、FORD3000の隣に置いてあって、見分けがつかないほどそっくりでしたがFORD2000RSの可能性が出てきました。

末尾が10シリーズ

一番上の2170はシバウラのOEM機だそうです。そしてその下の写真二枚、牧草を集めている通常タイプの3910と田んぼを走るRS仕様3910の対比が印象的。
RS(ライススペシャル)の部分だけしかカタログがないので確実ではありませんが、このシリーズのRS仕様は3910だけに設定されている可能性があります。

そして間を埋める末尾2ケタが00シリーズ

FORDの末尾3ケタが000シリーズがだいたい〜1975年、末尾2ケタが00シリーズがだいたい〜1981年、1982年あたり、そして末尾が10シリーズがそれ以降な感じでした。

トラクター狂さんはちょうど間を埋める末尾2ケタが00シリーズのカタログにRS仕様を発見して送ってくれたのです。

カタログ全体です。これを見るとFORD2600にだけRS(ライススペシャル)仕様が設定されていることがわかります。
カタログ全体です。これを見るとFORD2600にだけRS(ライススペシャル)仕様が設定されていることがわかります。

FORD2600RS39馬力。水田・畑作作業の能率を向上させます。ムダのないコンパクトなボディに使いやすい数々の機構。米作をはじめ、広く農作業に活躍する経済性を重視した軽快なトラクターです。とあります。
FORD2600RS39馬力。水田・畑作作業の能率を向上させます。ムダのないコンパクトなボディに使いやすい数々の機構。米作をはじめ、広く農作業に活躍する経済性を重視した軽快なトラクターです。とあります。

う〜ん・・・このトラクターについてわかるような、何もわからないようなコピーがくっついています。FORD1600なんてあるんですね!かわいい。これもシバウラで作っていそうです。

tractordata.comによればFORD1000は1973年〜1976年、シバウラ製2気筒1 .3Lディーゼルで25馬力/2500rpmだそうです。
1000は以前見ました! tractordata.comによればFORD1000は1973年〜1976年、シバウラ製2気筒1 .3Lディーゼルで25馬力/2500rpmだそうです。
tractordata.comによればFORD4600は、1975年〜1981年 3.3L3気筒ディーゼルで57馬力/2200rpm
つくも神の4600も近所で見ました。エンジンの火が落ちているにもかかわらず、まるで生きているよう・・・前足が互い違いになっているためか、余計そう感じます。トラクターの前足、このように地面にちゃんと添うんですね・・・知らなかった。いつだって水平なのかと思った。
FORD4100にも載っている・・・と写真を寄せてくれた方がいます。
FORD4100はラジオのときに送ってもらいましたね!
FORD5000についていたものより薄型の印象。
FORD4100についているラジオ。
あとはおなじみマフラーの長い6600などがズラズラ並んでいます。こうやってみてRS仕様は2600だけです。
あとはおなじみマフラーの長い6600などがズラズラ並んでいます。こうやってみてRS仕様は2600だけです。
エクイップメントの説明部分です。一つだけ抜粋すると、
エクイップメントの説明部分です。一つだけ抜粋すると、

■フォード独特のエンジン設計
U型ピストンヘッドと改良されたマニュフォールドは燃焼効率のより高いエンジン性能を生み出しました。また、クランクシャフトには大径ベアリングが採用されていますのでシャフトの摩耗を防ぎ、さらになめらかなエンジン回転が得られます。このためオペレーターは少ない振動で快適な作業を行うことができるわけです。

ランツブルドックのカタログのときの機構解説みたいにかなり昔のカタログのイメージを引きずっています。

「快適な作業を行うことができるわけです」なんて、何だか少しのんびりしていて、ほんわかして「買う買う」ってなっちゃいますね!

スペックが載っています。細かい文字は読めないのでよくわかりませんが、水田仕様なのかなあ・・・とかろうじてわかるのが「完全密閉型デスク式」と謳われているブレーキでしょうか・・・
スペックが載っています。細かい文字は読めないのでよくわかりませんが、水田仕様なのかなあ・・・とかろうじてわかるのが「完全密閉型デスク式」と謳われているブレーキでしょうか・・・
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