国産初T15から17年「世界の名門トラクタ」に!クボタL2601「昔のカタログ」

今日はもちろんクボタトラクターL2601「昔のカタログシリーズ」の続きです。

クボタL2601 ひとクラス上の風格をそなえたクボタの26馬力。ゆとりの3気筒をはじめ、豊富なロータリ 先高速度が選べる16段変速・・・などその力量はどこへ出しても十分。
クボタL2601 ひとクラス上の風格をそなえたクボタの26馬力。ゆとりの3気筒をはじめ、豊富なロータリ 先高速度が選べる16段変速・・・などその力量はどこへ出しても十分。

どこへ出しても十分

どこへ出しても十分・・・と、ここでも自信のコメントです。

1975年から20〜30馬力級トラクターの米国向け輸出が数量的にまとまり出し、米国メーカーとのOEM契約が目立ち始めた・・・という情報が頭に入っているせいかもしれませんが、「どこへ出しても」という部分が世界を視野に入れたメーカーとしての言葉に見えてきてしまいます。

今までは輸入トラクターだったら「世界の品質」的な売り方でしたし、国産トラクターなら「トラクターは数字で選びましょう」とか「余裕の馬力」とか、どちらかといえばドメスティックな言葉が並んでいたように思います。

そういう中で他のトラクターを意識していない、唯一無二的カタログは珍しいかもしれません。

1960年の国産初のトラクターT15型から15年

国産初の畑作用乗用トラクタ クボタ「T15」 残念ながらキャプションは撮り忘れました。端正な顔立ちですが、右下に切り欠きがあるのが残念。
1960年発売、国産初の畑作用乗用トラクタ クボタ「T15」 

最近判明したのですが、油圧リフトは付いていなかったそうです。詳しくは『妄想は真実につながる→クボタT15の真実「撮りトラ@土の館」』を見てもらいたいのですが、作業機の上げ下げは長いレバーを引いて行っていたそうです。

国産初の畑作用乗用トラクタ「T15」
エンジンも発動機みたいな部分を少し残す「UH」クボタ オートディーゼル 出力:15馬力 回転速度:1500rpm 最大出力:18馬力

それが1977年、L2601になると・・・

エンジンも洗練された3気筒にもちろん油圧で作業機も上げ下げできるようになっています。たった17年でよちよち歩の赤ちゃんが、まわりが見える立派な大人になったんです。
エンジンも洗練された3気筒にもちろん油圧で作業機も上げ下げできるようになっています。たった17年でよちよち歩の赤ちゃんが、まわりが見える立派な大人になったんです。

よっぽど頑張ったんですよね! たった17年ですもん。

ここでも大きく「余裕の3気筒はどこへ出しても十分。大型波の風格をそなえた実力機!」と書いてあります。
ここでも大きく「余裕の3気筒はどこへ出しても十分。大型並の風格をそなえた実力機!」と書いてあります。

タイヤのままで代かきOKと書いてあります。どういうことなんでしょう・・・もしかして昔はカゴ車輪がないと代かきはできなかったのでしょうか・・・

水冷3気筒4サイクルディーゼル 1299cc 26馬力/2800rpm 側面図を見るとフィアットに似てますよね。
水冷3気筒4サイクルディーゼル 1299cc 26馬力/2800rpm 側面図を見るとフィアットに似てますよね。

1970年代後半「世界の名門トラクタ」のクボタトラクター・・・今はどう思ってカタログを作っているんでしょう。しげしげと最近のカタログを眺めたわけではありませんが、ラクとか経済的とか、直接おサイフや体に訴えるようなざっとのイメージです。ビジネスって感じですよね?

たまにはこんな大上段に振りかぶったカタログを見てみたいですね!

きょうはこれまで。また明日!

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