快適さを追求した先進のコックピット・・・日の本JF1「昔のカタログ」

今日は「昔のカタログシリーズ」。千葉県の伊藤産業機械さんにお借りした乗用車感覚の2人乗りトラクター、日の本JF1のカタログその3です。

機種名 乗用(二人乗り)トラクタ 仕様形式 日の本JF1型 18馬力 製造社国 株式会社 東洋社 日本 導入年度 1985年(昭和60年)
スガノ農機の「土の館」で見たJF1 機種名 乗用(二人乗り)トラクタ 仕様形式 日の本JF1型 18馬力 製造社国 株式会社 東洋社 日本 導入年度 1985年(昭和60年)

若干意味不明な見開き2ページ

機種名 乗用(二人乗り)トラクタ 仕様形式 日の本JF1型 18馬力 製造社国 株式会社 東洋社 日本 導入年度 1985年(昭和60年)
テキストは、大地に2人で描いていく。 先進の技術が形になった。 スタイルに、パワーに、メカニズムに、HINOMOTOの思いが結晶。 果てしない大地へ、2人のためにテイクオフ。
印象的。でもムダに紙面を取っているとも言える熱気球の写真・・・実際には農作業をする二人のためのトラクターですが、恋人向けとしか思えないコピー。意識的なんでしょうけど・・・
印象的。でもムダに紙面を取っているとも言える熱気球の写真・・・実際には農作業をする二人のためのトラクターですが、恋人向けとしか思えないコピー。意識的なんでしょうけど・・・

ようやく機能説明に入ります

機種名 乗用(二人乗り)トラクタ 仕様形式 日の本JF1型 18馬力 製造社国 株式会社 東洋社 日本 導入年度 1985年(昭和60年)
過剰にゴージャスに見える運転席まわり。カタログにある通り乗用車感覚です。実際おもちゃっぽくなく、質感もかなりあります。僕は嫌いじゃないです。 ボディはFRPなんですね。
拡大してみます。右上部分、警告灯の配置図を見るとクルマそのものですね。あ!ハイビームのインジケーターがある! トラクターってハイビームが付いてたんでしたっけ? 今まで見たことがなかったような気がする・・・こういうところって乗ってないとわからないですねえ・・・
拡大してみます。右上部分、警告灯の配置図を見るとクルマそのものですね。あ!ハイビームのインジケーターがある! トラクターってハイビームが付いてたんでしたっけ? 今まで見たことがなかったような気がする・・・こういうところって乗ってないとわからないですねえ・・・
機種名 乗用(二人乗り)トラクタ 仕様形式 日の本JF1型 18馬力 製造社国 株式会社 東洋社 日本 導入年度 1985年(昭和60年)
ちょっと思ったのですけど、トラクターに限っては「シンプル」という表現はずっとなかったでしょうね。それまでトラクターはずっと「シンプル」だったので、日の本JF1のように「ゴージャス」になったあとじゃないと「シンプル」という対比が生きてこないですもん。
機種名 乗用(二人乗り)トラクタ 仕様形式 日の本JF1型 18馬力 製造社国 株式会社 東洋社 日本 導入年度 1985年(昭和60年)
左上の部分にジムニーみたいな傾斜計がついています。ペダルの配置もクルマみたいです。この部分だけみてトラクターと思う人は少ないでしょう。

写真写りがいいだけでなく、実車もこの部分はカッコいいです!

機種名 乗用(二人乗り)トラクタ 仕様形式 日の本JF1型 18馬力 製造社国 株式会社 東洋社 日本 導入年度 1985年(昭和60年)
シガーライタの脇は取れちゃった灰皿だと思うんです。

機種名 乗用(二人乗り)トラクタ 仕様形式 日の本JF1型 18馬力 製造社国 株式会社 東洋社 日本 導入年度 1985年(昭和60年)
正面にもポジションコントロールがありますね。問題は2つのトグルスイッチと黒いセレクタです。よく読めませんが、3ウエイナントカコントロールと書いてあるような気がします。どうもこれが自動水平のようです。
機種名 乗用(二人乗り)トラクタ 仕様形式 日の本JF1型 18馬力 製造社国 株式会社 東洋社 日本 導入年度 1985年(昭和60年)
PTOは三速、主変速は三速、作業機下降速度調整グリップ、あああ!ゴメンナサイ! 副変速レバーが変則になってます。これが、L/C/H? Lはロー、Hはハイとして、Cは何なんだろう?
機種名 乗用(二人乗り)トラクタ 仕様形式 日の本JF1型 18馬力 製造社国 株式会社 東洋社 日本 導入年度 1985年(昭和60年)
上の写真でちらっと見えているのはオイルレベルチェックとオイル注入口です。ボディは強化プラスチックかなんかでできているんですね。

昔の飛行機とか宇宙船の操縦席みたいに、ものすごく計器やスイッチが並んでいるところがトラクター離れしていますよね。

やっぱり電子化になってコントロールするものが「レバー」からつまみやボリューム、トグルスイッチに変わって集中して並べることができるようになったのが大きいのでしょうか。こういうのも革命ですね。

機種名 乗用(二人乗り)トラクタ 仕様形式 日の本JF1型 18馬力 製造社国 株式会社 東洋社 日本 導入年度 1985年(昭和60年)
中央上2つの写真は手元と座席横の2カ所で作業により使い分けられるポジションコントロールの説明。座席横のレバーの質感はなかなかよかったです。 オプションとして、日よけ、雨よけなどに快適なバイザーや、ラジオ、ステレオカセットも装備可。と書いてあります。
機種名 乗用(二人乗り)トラクタ 仕様形式 日の本JF1型 18馬力 製造社国 株式会社 東洋社 日本 導入年度 1985年(昭和60年)
実機のポジションコントロールのノブ部分を拡大してみました。ねっ?いいでしょ?
近所のMさんが、「日の本の作業機(確かロータリー)は評判が良かった」と言っていたのを聞いたような気がします。それを裏付けるような作業機のページ。
近所のMさんが、「日の本の作業機(確かロータリー)は評判が良かった」と言っていたのを聞いたような気がします。それを裏付けるような作業機のページ。
真ん中の写真。代かき作業中のJF1の助手席に乗る小学生。コーフンしてます。そりゃあそうでしょう・・・自動車で田んぼを走っているようなもんですから・・・恋人たちに向けた表現で売ってますけど、実際はこういう体験的な使われ方をした例が多かったのではないでしょうか?
真ん中の写真。代かき作業中のJF1の助手席に乗る小学生。コーフンしてます。そりゃあそうでしょう・・・自動車で田んぼを走っているようなもんですから・・・恋人たちに向けた表現で売ってますけど、実際はこういう体験的な使われ方をした例が多かったのではないでしょうか?
1984年11月20日発行のカタログだと思います。
1984年11月20日発行のカタログだと思います。

型式:JF1
駆動方式:4輪駆動
安全鑑定番号:901031
全長:2445mm
全幅:1230mm
軸距:1545mm
輪距(前輪):865mm
輪距(後輪):850mm
重量:865kg
エンジン形式:日の本 CS112 水冷4サイクル3気筒ディーゼルエンジン
総排気量:1126cc
出力/回転速度:18PS/2500rpm
使用燃料:ディーゼル軽油
燃料タンク容量:19L
タイヤ前輪:5-14 4PR タイヤ後輪:8-18 4PR
クラッチ方式:乾式単板
制動装置:湿式ディスクブレーキ
変速::前進9段後進3段

昔のカタログ、実車と同じくらいに興味深いです。伊藤産業機械さんありがとうございました!

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“快適さを追求した先進のコックピット・・・日の本JF1「昔のカタログ」” への4件の返信

  1. ヤマだっちさん こんばんは
    お返事遅れました コメントありがとうございます!
    ユニークなトラクターも、実際に使うとなるとそういうところが鼻についたりするのですね
    お話からするとE2304は同年代のトラクターということで
    まだ実際に見たことはないですが
    「これはいつか使えるぞ!」と思いました

  2. ウチの爺様が、新しい物が好きで、三ヶ月ほど所有していました。私も2回ほど、助手席に乗せて貰いましたよ。流石に馬力不足、使い勝手の悪さで、E2304(2年前まで所有)に買い替えてました。

  3. 木田さん おはようございます

    ヤンマー、ヰセキも二人乗り出してたら もっと二人乗りトラクタが流行っていたかも

    確かに他社も追従していれば
    意外と「トラクターといったら2人乗り」ということに流れがいったかもしれません

  4. さすがバブル期ならではの贅沢発想 クボタ、ヤンマー、ヰセキも二人乗り出してたら もっと二人乗りトラクタが流行っていたかも
    タイヤが小さい(特に後輪)から15馬力ぐらいだと思ったら18馬力もあったのですね。

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