今日はダイナミックフェア2016(JAグループ茨城の第42回農機・生産資材大展示会+同時開催の中古農機展示即売会)で見たヤンマーの高速8条植え乗用ディーゼル田植機YR8D,XU-ZFです。
基本的に人間に使われるもので、隈取りはその性格を表すらしいんです。田植機が人間だったとは...でも切れ長の目といい、人間に見えるかも・・・目の下の太いラインは「異能」って感じですかね。
密苗ってどういうことかと調べてみたら、石川県農林総合研究センター農業試験場で作ったpdfがありました。
世の中から求められている「稲作」というものも変わってきているのだと思いますが、日本に稲作が伝わって何千年にもなるというのに、まだ稲作は進化しようとしているんですね。
愛読者さん おじまさん おはようございます
確かに展示会で見るとその機能、その方式だけに目を奪われちゃいますけど
考えてみたら他の作業というか要素がたくさんあるんでした
使う人にとって「経済的な面も含めて全体としてどうか」ていうのが重要なんですよね・・・きっと
お金が無限にあったらなあ・・・「全部ちょうだい」って言えるのに・・・
おじまさん
>従来の方法と収量は変わらなかったようです。
ですよね~。
稲作って、土作りから乾燥調整までの長~いステージでの総合力が勝負ですから、私なんか薄播きで太苗を作ってますけど、最終的な収量って伸び悩んでますもん(笑)
追加情報です。
もちろん,新型の密苗田植機が発売されて,それを使っての実演だったんですが,ヤンマーではそれを買わなくても2,3世代前ぐらいの田植機であれば,改造に対応しているそうですよ。
爪部分とかきとり回数を制御するギアの交換をするだけなので,案外簡単に改造できるそうです。
それと,メーカーの説明担当によると,この田植機は密苗と疎植を組み合わせるが可能だそうです。
>> 愛読者さん
展示会に苗も展示されてましたが,300g播いてますから茎が細くて従来の「健苗」からはだいぶ遠い姿でした。
それでも,今年これを試した知り合いが何戸かいるんですが,従来の方法と収量は変わらなかったようです。
おじまさん こんにちは
わあ!見てきたんですか
確かにたくさんの面積を一度にやらなくてはならないそのような農家では
省スペース、ひいては省力、省コストにつながる技術ですから「次の年からやりたい」なんていう勢いでしょうね
担い手の方たちは次の年にドカンとやってくるやも知れず、余力を持っていたいでしょうから
愛読者さん こんにちは
あ!そうかもしれませんね
農地を集約して規模が大きくなると作業スペースとかコストとかがだんだん大きな問題となってのしかかってきますものね
集約したといっても人的リソースを無制限に投入できるわけではないので、どうしても人手が足りない状態になりがちです
そうなると「こなす」ことが求められて愛読者さんのいう、「健苗」にこだわりのある「従来型農家」とは少し方向が違ってくるのかもしれません
たまたまですが,
今日と明日,筑西市で密苗田植機の実演・展示会が開催されています。
私も先ほど仕事の合間にちょっとだけ見に行ってきました。
密苗田植機の展示会というふれ込みでしたが,せっかく大勢集まるのでということで
奥山カラーのトラクターや各アタッチメント会社も展示してました。
残念ながら,会場が田んぼなので,昨日からの雨の影響で水中展示になってて,
長靴がない来場者は見られない状態でした。
ちょうど車の中に長靴があったので,とりあえず目的の密苗田植機だけ見てきました。
密苗は石川農試の単独開発という事ではなく,pdfの左下の方に書いてあるように,
大規模経営の農業法人のアイデアをヤンマーと石川農試が具体化した(共同開発)
といった方がいいのかもしれません。
通常の田植機より爪の幅を狭くし,かきとり回数も30回に増やしているそうです。
大規模農家ではコストもさることながら,育苗ハウスの効率的利用が大きな課題なので,
この技術は結構注目されているようで,このコーナーが一番人だかりができていました。
「密苗」って、よく知らなかったんですが、密播して稚苗より少し若いくらいまで育てるんですね。
1箱に100g播いて10aあたり18枚植えるのと10aあたりの播種量は同じですから、そりゃぁ箱が少ないのは魅力的ですが、「健苗」にこだわりのある農家って多いと思うので、まだまだ1箱に300gも播く事への抵抗は大きいと思います。
資料(http://www.maff.go.jp/j/kanbo/kihyo03/gityo/new_tech_cultivar/pdf/03.pdf)の右下隅っこに「導入をオススメする対象 全国の水稲作経営体」って書いてあるのは、今のところ「従来型農家」にはオススメできないって意味なんでしょうねぇ(笑)
「密播して細植え」が可能な、精密植付機構はスバらしく、「密苗」が栽培方式の主流を占めるのはもう一世代くらい後かも知れませんが、この後20年くらいで「密苗対応モデル」が幅をきかせるようになるとは思います。