決断の単位は家一軒・・・フォードソン・パワー・メジャー・・・「撮りトラ」

今日は、スガノ農機「土の館」で見たフォードソン・メジャー・ディーゼル(Power Major 52ps)「撮りトラ」です。

フォードソンメジャートラクタ  1954年(昭和29) フォードソン社製 (アメリカ) パワーメジャー型 52馬力 動力取出しプーリーが胴体横に付いている。
フォードソンメジャートラクタ 1954年 オーソドックスで「THE TRACTOR」といった形のフォードソンメジャートラクター。トラクターではあまり見ない、向こうが透けた一輪車のホイールみたいな前輪です。

前輪にはブレーキが付いていないように見えます。ブレーキは後ろだけだったのでしょうかねえ・・・それともクルマのブレーキとは全然違うタイプのブレーキなのかな・・・

今まで2台紹介しているフォードソンのSuper Dextaはこのフォードソン・メジャー・ディーゼル Power Majorより新しいみたいです。

今日はちょいと寝坊したので、飛ばし気味にいきます。

しかし、古いトラクターを見たり写真を撮ったりって、未だ世の中に知られていないものを探求するような研究と違うから、観光みたいなものですかね?

観光の目玉としては温泉とか神社仏閣があるわけですけど、その温泉や神社仏閣にあたるのがトラクター。そしてそのトラクターのお話を書くのは旅行記。

ということはこのキャプションは温泉の「効能」みたいなもの?

フォードソンメジャートラクタ  1954年(昭和29) フォードソン社製 (アメリカ) パワーメジャー型 52馬力 動力取出しプーリーが胴体横に付いている。
機械を買った人の一番の関心ごとはその能力と価格。その価格が素直に書かれているここのキャプションが大好きです。

フォードソンメジャートラクタ

1954年(昭和29) フォードソン社製 (アメリカ)
パワーメジャー型 52馬力
動力取出しプーリーが胴体横に付いている。

1955年(昭和30) 八雲町 元山牧場 150万円で導入。
町内では導入第一号機。
近年まで使用していた、堅牢で性能も優れていたという。
使用後は苦労して買い求めたので家宝として自家保存していた。

同型は6年間に道内に30台導入された。

FORDSON MEJOR TRACTOR

YEAR: 1954(Showa 29) Manufacturer: Fordson (America)
Type: Power Major Output: 52 ps
Drive pulley is attached on the side of the chassis

In 1955(Showa 30) the Motoyama Farm purchased the first Power Major in Yagumo-machi for 1,500,000 Yen. It was in use until just recently,claiming that its features and reliability were excellent. After retirement from use, Mr. Motoyama has preserved it condition. He considers it one of his family treasures,because he worked so hard to acquire it.

Duaring the six years of production of this model, 30 were purchased in Hokkaido.

ちょうど前のチェリートラクタと同じ時期のものなんです。しかしチェリートラクタが同じ時期に60万円だったことを考えると倍以上!!

ただし、能力というか馬力は7馬力のチェリートラクタに対してフォードソンは7倍以上です。60万円で家一軒だから、家2軒以上の投資です。どんな決断だったのでしょう・・・

それにしても、決断の単位が家一軒単位というのが・・・北海道、恐るべし。

フォードソンメジャートラクタ  1954年(昭和29) フォードソン社製 (アメリカ) パワーメジャー型 52馬力 動力取出しプーリーが胴体横に付いている。  1955年(昭和30) 八雲町 元山牧場 150万円で導入。 町内では導入第一号機。 近年まで使用していた、堅牢で性能も優れていたという。 使用後は苦労して買い求めたので家宝として自家保存していた。  同型は6年間に道内に30台導入された。
前輪の梁がレールみたいな形。ちょっとサスペンション的な効果を持たせていたのかもしれません。そして2本を束ねたような不思議な構造です。ここ、よく見ておけば良かったなあ・・・

シャックルで束ねていたのか、それともプログレッシブな操舵ができたのか・・・こまかい工夫が隠れていそうです。

続きます。

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