「Miniature Better」の略!日の本MB13「撮り虎」その2

今日は「撮りトラ」スガノ農機「土の館」で見た日の本トラクター、MB13の続きです。

機種名:日の本号トラクタ 形式・使用:MB13型 12.5馬力 ニッサンエンジン 製造社・国:日の本㈱ 日本 製造年度:1964(昭和39)年  使用経過:末永が近年になって入手、経過は不明。自家で保存中のもの。
日の本号MB13型。キャプションを読んでみましょう。

機種名:日の本号トラクタ
形式・使用:MB13型 12.5馬力 ニッサンエンジン
製造社・国:日の本㈱ 日本
製造年度:1964(昭和39)年

使用経過:末永が近年になって入手、経過は不明。自家で保存中のもの。

日産も作っていた石油発動機

あっさりしています。日産も石油発動機作っていたんですね・・・ネットで探したのですが、見つけることはできませんでした。

関連が薄いかもしれませんが、発動機のシャチさんが「横水ヂーゼル」と書いているのを調べていて、「世界の産業機器を動かしつづける 小型エンジン事業」という、ヤンマーのpdfに行き当たりました。(https://www.yanmar.com/media/jp/co/aboutus/pdf/project01.pdf)

「横水ヂーゼル」とは、メーカーの名前だと思ったらそうではなく、この「世界の産業機器を動かしつづける 小型エンジン事業」によれば

 農作業で使用する脱こく機や籾すり機、灌漑用ポンプなどは持ち運んで使用したり、貸し出したりすることが多く、農用エンジンには可搬性の高さが求められた。こうした声に応えようと、当社が世界で初めて小形横形水冷ディーゼルエンジンHB 形(5 ~ 6 馬力)を完成させたのは1933(昭和8)年12 月であった。このタイプのエンジンは、後に「横水(ヨコスイ)」の愛称で市場を席巻することになる。

ということでした。シリンダーが横倒しの水冷ディーゼルエンジンのことを「横水」といったのですね。

可搬式と言っても150キロもあったそうで、文字通り可搬(持ち運ぶことはできる)ということで、ポータブルではなかったみたいです。

高い圧縮比に耐えうるよう頑丈にしなければならない横水に比べ、石油発動機は軽かったようで(燃費や安全性の部分で劣るとしても)、そのため初期の小型乗用トラクタには石油発動機が載っていたのかもしれません。

ということはですよ? 石油発動機ってガソリンエンジンみたいにスパークプラグが付いているのかしら??? それとも単にディーゼルに比べて圧縮比が低いというだけなのかな・・・

横水ならぬ横道にそれてしまった・・・

機種名:日の本号トラクタ 形式・使用:MB13型 12.5馬力 ニッサンエンジン 製造社・国:日の本㈱ 日本 製造年度:1964(昭和39)年  使用経過:末永が近年になって入手、経過は不明。自家で保存中のもの。
上の写真、拡大してみたらラジエターを見つけました。こんな風に付いていたんだ!! エンジンフードに付いているグリルの大きさに比べずいぶん大きく、ごくごく普通の大きさです。冷却ファンなどは装備されていたのでしょうか・・・今度はその点に注意して見てみよう。

<追記>

発動機のシャチさんに写真を送っていただきました。石油発動機にはこのようにファンが付いているのだそうです。見れば同じように2台ともファンが付いています。
発動機のシャチさんに写真を送っていただきました。石油発動機にはこのようにファンが付いているのだそうです。見れば同じように2台ともファンが付いています。

<追記ここまで>

機種名:日の本号トラクタ 形式・使用:MB13型 12.5馬力 ニッサンエンジン 製造社・国:日の本㈱ 日本 製造年度:1964(昭和39)年  使用経過:末永が近年になって入手、経過は不明。自家で保存中のもの。
マフラーやらベルトやら色々付いていて、ラジエターを冷すことは難しそうですけどね・・・
機種名:日の本号トラクタ 形式・使用:MB13型 12.5馬力 ニッサンエンジン 製造社・国:日の本㈱ 日本 製造年度:1964(昭和39)年  使用経過:末永が近年になって入手、経過は不明。自家で保存中のもの。
東京濾器株式會社のオイルバスフィルターが付いています。

この東京濾器株式會社のオイルバスフィルターは、同じような乗用小型トラクターのクボタRV-70にも付いていました。

機種名:日の本号トラクタ 形式・使用:MB13型 12.5馬力 ニッサンエンジン 製造社・国:日の本㈱ 日本 製造年度:1964(昭和39)年  使用経過:末永が近年になって入手、経過は不明。自家で保存中のもの。
横から見るとほとんどが「エンジン」です。
機種名:日の本号トラクタ 形式・使用:MB13型 12.5馬力 ニッサンエンジン 製造社・国:日の本㈱ 日本 製造年度:1964(昭和39)年  使用経過:末永が近年になって入手、経過は不明。自家で保存中のもの。
ベルト駆動でいろいろなものを動かしていたんですね。そういえばクレイソンコンバインもそうでした。動力伝達手段としては「ダメになったら取り替える」方式が当時は優位にあったのかもしれません。
機種名:日の本号トラクタ 形式・使用:MB13型 12.5馬力 ニッサンエンジン 製造社・国:日の本㈱ 日本 製造年度:1964(昭和39)年  使用経過:末永が近年になって入手、経過は不明。自家で保存中のもの。
このハンドルをグルグル回して始動したのでしょうね。左奥にあるのは油圧用の油タンクかな? ホースが手前に伸びているということは、オイルポンプはエンジンに装着されているのでしょう。
機種名:日の本号トラクタ 形式・使用:MB13型 12.5馬力 ニッサンエンジン 製造社・国:日の本㈱ 日本 製造年度:1964(昭和39)年  使用経過:末永が近年になって入手、経過は不明。自家で保存中のもの。
そのオイルタンクらしきもの。
機種名:日の本号トラクタ 形式・使用:MB13型 12.5馬力 ニッサンエンジン 製造社・国:日の本㈱ 日本 製造年度:1964(昭和39)年  使用経過:末永が近年になって入手、経過は不明。自家で保存中のもの。
場所がない感じ。苦労してますねえ・・・薄くして重ねて納めています。
機種名:日の本号トラクタ 形式・使用:MB13型 12.5馬力 ニッサンエンジン 製造社・国:日の本㈱ 日本 製造年度:1964(昭和39)年  使用経過:末永が近年になって入手、経過は不明。自家で保存中のもの。
そしてその横に足を置く・・・

<追記>

発動機のシャチさんに送っていただいた写真。ブルトラB5000のステップだそうです。MBに比べて小さいですが、スッキリしている感じがします。
発動機のシャチさんに送っていただいた写真。ブルトラB5000のステップだそうです。MBに比べて小さいですが、スッキリしている感じがします。

<追記ここまで>

機種名:日の本号トラクタ 形式・使用:MB13型 12.5馬力 ニッサンエンジン 製造社・国:日の本㈱ 日本 製造年度:1964(昭和39)年  使用経過:末永が近年になって入手、経過は不明。自家で保存中のもの。
オシリの下にはこんなものが・・・これは油圧を抜くものか、それともキコキコやって油圧を手動で発生させるとか? グリースガンみたいな構造のレバーが付いています。

<追記>

こちらも発動機のシャチさんに送っていただいた写真。MB1500のシフト部分だそうで、MB13も同じパターンではないかということです。この絵からすると、グリースガンみたいにキコキコすると見えたものが、主変速機ということなのでしょうか。
こちらも発動機のシャチさんに送っていただいた写真。MB1500のシフト部分だそうで、MB13も同じパターンではないかということです。この絵からすると、グリースガンみたいにキコキコすると見えたものが、主変速機ということなのでしょうか。

<追記ここまで>

機種名:日の本号トラクタ 形式・使用:MB13型 12.5馬力 ニッサンエンジン 製造社・国:日の本㈱ 日本 製造年度:1964(昭和39)年  使用経過:末永が近年になって入手、経過は不明。自家で保存中のもの。
停止、運転コック。いくらでも回ってしまうのでしょう・・・どちらにもストッパーがネジ止めされています。
機種名:日の本号トラクタ 形式・使用:MB13型 12.5馬力 ニッサンエンジン 製造社・国:日の本㈱ 日本 製造年度:1964(昭和39)年  使用経過:末永が近年になって入手、経過は不明。自家で保存中のもの。
日の本の文字が浮き上がっています。
機種名:日の本号トラクタ 形式・使用:MB13型 12.5馬力 ニッサンエンジン 製造社・国:日の本㈱ 日本 製造年度:1964(昭和39)年  使用経過:末永が近年になって入手、経過は不明。自家で保存中のもの。
MB・13のステッカーと小型特殊自動車のステッカーが見えます。

機種名:日の本号トラクタ 形式・使用:MB13型 12.5馬力 ニッサンエンジン 製造社・国:日の本㈱ 日本 製造年度:1964(昭和39)年  使用経過:末永が近年になって入手、経過は不明。自家で保存中のもの。

運転要領

運転
⑴燃料ストレーナーのコックを開いてください。
⑵回転目盛を「始動」の位置に合わせてください。
⑶始動ポンプの押しボタンを空気抜き穴から燃料が噴出するまで押してください。
⑷始動ポンプの押しボタンを勢いよく2回押してください。
⑸チョークレバーを「全閉」にして下さい。ただしエンジンが暖まっている時(水温30℃以上の時)は「全開」にして下さい。
⑹切替ハンドルを「運転」の位置にして始動ハンドルをゆっくりと2〜3回回すと始動します。
⑺始動後は直ちにチョークレバーを「全開」にして2〜3分運転後作業を始めてください。
特に寒い時はチョークレバーを「半開」にしエンジンが暖まったら「全開」にして作業を始めてください。

停止
⑴切替ハンドルを「停止」にして下さい。

本当に要領だけで、ああしろこうしろと理由も述べずにやることだけ書いてあります。なんだかイメージ湧かないな。

機種名:日の本号トラクタ 形式・使用:MB13型 12.5馬力 ニッサンエンジン 製造社・国:日の本㈱ 日本 製造年度:1964(昭和39)年  使用経過:末永が近年になって入手、経過は不明。自家で保存中のもの。
日の本MB13はこれでおわりです。
上の記事とゆるく関連しているほかの記事:

“「Miniature Better」の略!日の本MB13「撮り虎」その2” への3件の返信

  1. 山葵さん おはようございます

    普通に始動してもハンドルが拳から抜け出すときに指が挟まったり、急に飛び抜けてビックリしたり
    引っ込まなかったハンドルで体を打たれたり(私はこれで顔面ヒット)

    顔面ヒットは恐いですが、商品が親切すぎて人間力をて行かさせているという説には同感です

    何らかの理由で商品レベルが下がってしまった場合(天災で電気がこないなど)や
    特殊なものが手に入らなくなった場合、何もできなくなってしまうのではないかと思います

    ランタンも石油ランタンとまでは行かなくても
    せめてホワイトガソリンタイプぐらいまでにしておきたいですよね!
    (マントル買っておかなきゃ)

  2. フライホイルを直接手で回すなんて、今なら消費者センターが黙ってはいないでしょうね!
    慣れない人が圧縮を乗り越えられず始動に失敗して逆転すると、間違いなく骨折や脱臼します
    普通に始動してもハンドルが拳から抜け出すときに指が挟まったり、急に飛び抜けてビックリしたり
    引っ込まなかったハンドルで体を打たれたり(私はこれで顔面ヒット)
    そもそも回転体がむき出しな時点で論外な製品ですね。。。

    一方で、昔の人はこういった発動機を使いこなしていたわけで、逆に言えば現代人は
    人間力が低下しているのでは?と思われます。
    キャンプ道具でもLEDランタンは低価格でクリーンで小さい子供でも安心して使えて便利ですが
    燃焼式ランタンも使いこなす人はいるんですね

    転んでも泣かない。人間はタフに生きるべきです。

  3. 石油発動機は圧縮比の低いガソリンエンジンです
    ガソリンでも問題なく使えます。
    ファンも付いています。

    イスに座って真ん中のレバーが主変、右が副変
    左がPTOです。

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