「国民車」コマツユニカLT1000・・・スガノ農機「土の館」

先日の「昔のカタログ」富士小松ロビンインターナショナル繋がりです。今日は土の館で見たコマツユニカLT1000にします。見たところたくさん荷物か積めるような感じではないですが、結構無理して積んだのでしょうね。

土の館正面。去年の写真ですので閉館しています。
土の館正面。去年の写真ですので閉館しています。
スガノ農機「土の館」トラクタ博物館B館 この中にコマツユニカがあります。
スガノ農機「土の館」トラクタ博物館B館 この中にコマツユニカがあります。

カタログから引用です

コマツインター232(23PS) コマツユニカ LT1200(12PS)と書いてあります。こちらはLT1000ではなく、12馬力のLT1200です。
コマツインター232(23PS) コマツユニカ LT1200(12PS)と書いてあります。こちらはLT1000ではなく、12馬力のLT1200です。
コマツユニカトラクタ LT1000  1953年型(昭和28年)小松製作所製(日本)1000型 10馬力
コマツユニカトラクタ LT1000 1953年型(昭和28年)小松製作所製(日本)1000型 10馬力
正面に松葉のロゴがありますね。この頃も使われていたんだなあ・・・
正面に松葉のロゴがありますね。この頃も使われていたんだなあ・・・
不正確ですが、以前の考察によるとこんな感じになっていました。
不正確ですが、以前の考察によるとこんな感じになっていました。

コマツユニカトラクタ  1953年型(昭和28年)小松製作所製(日本)1000型 10馬力   1954年(昭和29年)この頃から開発テストを続け、昭和32年から発売された。 国民車の愛称で乗用運搬トラクタとして多く使われ、釧路根室地方の酪農家には一家一台の時代もあった。 牛乳の運搬車でも活躍していた。   別海町 村上政雄 所蔵
コマツユニカトラクタ 1953年型(昭和28年)小松製作所製(日本)1000型 10馬力   1954年(昭和29年)この頃から開発テストを続け、昭和32年から発売された。 国民車の愛称で乗用運搬トラクタとして多く使われ、釧路根室地方の酪農家には一家一台の時代もあった。 牛乳の運搬車でも活躍していた。   別海町 村上政雄 所蔵

また、英訳もついています。

KOMATSU UNICA TRACTOR

YEAR:1953(showa 28) Model:1000
Manufacturer:Komatsu(JAPAN)
Output:10ps

Starting from 1954(showa29)began the research and testing of this model,finaly putting it into full-scale production in 1957(showa 32). Known as “the tractor for the people”,this model was widely used to fulfill daily transportation requirements. There was a time when in the Kusironemuro district that it seemd like there was one at each farmer’s house/ Some were even used for transporting milk.

Owner Masao Murakami,Betsukai-cho

再び引用

諸元が表になって載っています。これによれば LT1200は 灯油エンジン単気筒453cc 12ps/3200rpm全長:2225mm 全幅:1072mm 全高(ハンドルまで):1246mm 重量420kg前進3段(副変速機付き)後進2段
諸元が表になって載っています。これによれば LT1200は 灯油エンジン単気筒453cc 12ps/3200rpm
全長:2225mm 全幅:1072mm 全高(ハンドルまで):1246mm 重量420kg
前進3段(副変速機付き)後進2段
コマツユニカトラクタ  1953年型(昭和28年)小松製作所製(日本)1000型 10馬力
丸い目と、船のような車体がユニーク!
コマツユニカトラクタ  1953年型(昭和28年)小松製作所製(日本)1000型 10馬力
まったくのど真ん中にシートがあり、ハンドルが突き出ている・・・遊園地の乗り物みたいです。

なぜか市場などで使われているターレットを思い出してしまいました。四角と円筒の違いがありますが、割り切り方がすぱっとしているからでしょうか?

なんか、こういう風に筒部分がとれちゃいそう! 作られた背景や思想が他のプロダクトとずいぶん違う気がする・・・
なんか、こういう風に筒部分がとれちゃいそう! 作られた背景や思想が他のプロダクトとずいぶん違う気がする・・・
コマツユニカトラクタ  1953年型(昭和28年)小松製作所製(日本)1000型 10馬力
色も何となくターレットに似てるな・・・
コマツユニカトラクタ  1953年型(昭和28年)小松製作所製(日本)1000型 10馬力
回転しそうな部分が後ろから飛び出しています。これで脱穀機なんかを回したのでしょうか? また、歯ブラシみたいな金具は何だろう? 牽引フックにしては面白い形しているなあ・・・
小型特殊自動車・・・WG10型って書いてあります・・・LT1000ではないのかな?
小型特殊自動車・・・WG10型って書いてあります・・・LT1000ではないのかな?
コマツユニカトラクタ  1953年型(昭和28年)小松製作所製(日本)1000型 10馬力
エンジンはミッドシップですね!木の座席がいい感じです
コマツユニカトラクタ  1953年型(昭和28年)小松製作所製(日本)1000型 10馬力
これは水タンク?燃料タンクは後ろに見えているのがそれっぽいから・・・このタンクのキャップもいいなあ・・・

時間がないと尻切れとんぼになっちゃいますねえ・・・じっくり見ればもっともっと色々なことに気がつくと思うんですが・・・すみません。

上の記事とゆるく関連しているほかの記事:

“「国民車」コマツユニカLT1000・・・スガノ農機「土の館」” への6件の返信

  1. Bonjour,
    Je possède un modèle KOMATSU WG 10, qui ressemble à celui de vos photos, le LT1200.
    J’habite à Bordeaux en France et j’aimerais avoir quelques renseignements sur ce tracteur et si il est possible d’avoir des pièces détachées ?
    Pardonnez-moi de ne pas parler votre langue, mais j’espère que vous pourrez traduire.
    Vous pouvez me répondre en anglais si vous le désirez.
    Merci beaucoup pour votre aide !
    François Cavaillé

  2. おじまさん おはようございます

    ヤンマーのはネットニュースで見て、yanmarHPで確認したのですが
    クボタもだったんですね!
    見たいなあ・・・

    当時,職場の上司が退職するときにJF1を買って,
    「これからはこれに乗ってかぁちゃんと二人で畑に行って,野菜作りをするんだ。
     二人で一緒に行けるんだぞ!!」
    と嬉しそうにいってたのを思い出しました。

    今日はおじまさんからお題をいただいてやってみました

    すっごく微笑ましくもうらやましいお話です
    ただ、以前友だちが軽井沢で見かける高級スポーツカーの話で

    高級スポーツカーってのは大抵助手席に彼女か奥さん乗せたいと思って買ったんだろうけど
    大体は親父が苦虫をかみつぶしたような顔して一人で乗ってるんだ
    そりゃあそうだよな、荷物も載らない屋根のないクルマ、若いならともかくイイ年した親父の脇には乗らないよな
    奥さんならなおさらだ

    なんて言っていたのを思い出しました
    もしかしたらスポーツカーも若い時に手に入れられればいい仕事をしたのでしょうが、なかなかそういくものではありません
    お金が必要な時にはそれがないという典型的な例ですよね

    というわけで、その方の奥さんがオープン2シーターに乗ってくれたかがすごく気になりました

  3. こんにちは。

      JDのほうはジープラングラーみたいだし、そうなるとユニカのほうはジムニーかなあ・・・

    確かに。。 言い得て妙って感じです。

    ユニカ見て思い出したんですが,
    昔,日ノ本にJF1っていう遊園地の乗り物みたいな二人乗りトラクターがありました。
    (たぶん土の館にも展示があったと思います。)
    当時,職場の上司が退職するときにJF1を買って,
    「これからはこれに乗ってかぁちゃんと二人で畑に行って,野菜作りをするんだ。
     二人で一緒に行けるんだぞ!!」
    と嬉しそうにいってたのを思い出しました。

    ところで,また話がそれますが,旧車でなく新型車の情報です。
    ヤンマーとクボタが新型を発表しました。

    ヤンマーは,例のコンセプトマシンYT01の量産モデルYTシリーズです。

    オフィシャル プレスリリース
    https://www.yanmar.com/jp/news/2014/1119-02.html
    なぜか,マイナビニュース
    http://news.mynavi.jp/news/2014/11/19/268/?rt=top

    クボタは,ヨーロッパで既に販売しているものを再来年あたりから国内販売するようです。
    150,170,190HPですから,GLOBEシリーズの上位モデルと思われます。

    オフィシャル プレスリリース
    http://www.kubota.co.jp/new/2014/2014-32j.html
    フランス語?
    http://www.kubota-traktorok.hu/M7szeriabemutato
    You-Tube
    https://www.youtube.com/watch?v=zgPDVmyzDeo

    だいぶ話がそれちゃいました。

  4. おじまさん おはようございます

    後部のプーリーはPTO,歯ブラシみたいなのは作業機を上下させるためのものではないでしょうか。

    そんな感じがしてきました
    見慣れたものと形が違うだけで同じ働きをするものなんですね

    JDの運搬車、なんとなーくユニカと似ている部分があります
    車っぽい部分でしょうか・・・
    だとすればJDのほうはジープラングラーみたいだし、そうなるとユニカのほうはジムニーかなあ・・・

  5. こんにちは。

    ユニカトラクタ,“乗用運搬”が主目的だったんでしょうが,
    カタログでは“ロータリー耕うん作業を中心に製作した小型乗用トラクターの決定版”とありますし,
    イラストでも後ろにロータリーが付いてますから,
    後部のプーリーはPTO,歯ブラシみたいなのは作業機を上下させるためのものではないでしょうか。

    それと,謎の“水タンク”ですが,灯油エンジンは始動時には補助的にガソリンを使用していたようですから,水ではなくガソリンタンクと思われます。

    話は少しそれますが,運搬車つながりで…。
    この前,群馬県にあるAndy&Williams Botanic Gardenという所に遊びに行ってきました。
    (季節はずれではありますが)英国式庭園の鑑賞に行ったんですが,
    入り口にJDの作業運搬車が止まっていて,それがすごく気になってジーっとみていたら,
    チケット売りのお姉さんには怪しまれるし,かみさんにも怒られてしまいました。

    写真を撮るのも忘れて見入ってしまいました。
    こんな感じのヤツで,痛車的なペイントがしてありました。
    http://www.deere.com/en_US/products/equipment/gator_turf_vehicles/gator_turf_vehicles.page?
    何処かに中古ころがってないかなぁ…

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