風前の灯の町エル・サルバドール。ダカール12日目

ダカールラリー2014は、休息日を含めて12日目、今日はアントファガスタ→エル・サルバドール間750キロほどです。

今日はアントファガスタ→エル・サルバドール間750キロほど

2つの都市の間は300キロと離れていませんが、スペシャルステージ600キロオーバーと、距離を稼いだ構成になっています。さあ大変。
2つの都市の間は300キロと離れていませんが、スペシャルステージ600キロオーバーと、距離を稼いだ構成になっています。さあ大変。

day’s routeにも、競技者はアタカマ砂漠のあらゆる困難によってテストされる・・・とあります。最も速い二輪のトップライダーでも、タイヤの間で7時間を過ごすと・・・

タイヤの間って・・・確かに前輪と後輪の間にシートがあって、そこが着座位置になるわけですけど、ずいぶん持って回った言い方をするもんですねぇ。さすがフランス人!

今日のゴールはエル・サルバドール。でも、中米の国じゃないっす。

エル・サルバドールといっても中米の国ではありません。アタカマ地方に経済的恩恵をもたらす救世主(El Salvador)といったところなのでしょう。

グーグルマップで見てみると、入口はすかっとしたひなびた町といった風情です。
グーグルマップで見てみると、入口はすかっとしたひなびた町といった風情です。

調べてみた

エル・サルバドルは、アタカマ地方、チャニャール行政区、ディエゴ・デ・アルマグロにあって、アンデス山脈の山麓の丘、標高2400mに位置し、およそ7000人が住んでいます。銅山で栄えた町で、ピークには24000人が住んでいたそうです。グーグルマップで見ると、一目で異様に整っているのがわかります。
エル・サルバドルは、アタカマ地方、チャニャール行政区、ディエゴ・デ・アルマグロにあって、アンデス山脈の山麓の丘、標高2400mに位置し、およそ7000人が住んでいます。銅山で栄えた町で、ピークには24000人が住んでいたそうです。グーグルマップで見ると、一目で異様に整っているのがわかります。

エル・サルバドルは銅山で成り立っています。アタカマ地方の人たちは1000年以上、銅を採掘していたそうですが、産業として銅を採掘し始めたのは、1950年代、アメリカの探査が入ってからだそうです。

そいうえば、あの落盤事故で有名になったアタカマの州都コピアポ(Copiapó)も「銅」(Copper)から名前が来てるのかもしれませんね。

おまけに写真で確認することのできるサッカースタジアム、Copper Stadium(銅スタ?)っていうらしいですよ

話は戻って、アナコンダ・カッパー・マイニング社(すごい名前!)が1951年に探鉱者を送り、1955年に鉱脈が発見されました。

しかし、アタカマ砂漠の真ん中です。アナコンダ・カッパー・マイニング社はエル・サルバドールを自立した町として一から建設しなければなりませんでした。

住宅から学校、各種お店、水、電気などのライフライン。それから鉃道などです。この自己充足都市を設計したのはアナコンダ・カッパー・マイニング社の設計士、レイモンド・オルソン。

なるほどー・・・だからカッチリしてたんだ

図面もありました。ちょっと飛行機から見るアメリカの町みたいです! 自然発生的な町ではなく、一気にドバッと計画的にできた町だったんです。
図面もありました。ちょっと飛行機から見るアメリカの町みたいです! 自然発生的な町ではなく、一気にドバッと計画的にできた町だったんです。

さらに町の歴史はおもしろく続きます。

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