なんじゃこれは?「けいてぃー」捜索中

ダカールも大事ですが、「はたらきもののじょせつしゃ けいてぃー」も今「旬」なので大事・・・途切れ途切れながら当分二方面作戦で・・・

アメリカのインターナショナルハーベスター社のトラクターが第二次世界大戦中に出征してアメリカ海軍の建設工兵隊に所属し、戦争に参加していたことを調べていたらこんな写真を見つけました。

・・・ちょっとこれは・・・

戦火と犠牲者とトラクターと戦争・・・何だかものすごく違和感のある写真です。
戦火と犠牲者とトラクターと戦争・・・何だかものすごく違和感のある写真です。

よく見るとやられてる・・・これ見てガ〜ン・・・って感じで。タイトルは「The Fighting Seabees」もちろんこういうことは十分ありえるわけですけれど、公表するというのはどういうことかと・・・

さらにこんなのが・・・

えっ??「けいてぃー」と美女?
えっ??「けいてぃー」と美女?

正確には「けいてぃー」と王女様と兵隊さん?兵隊さんは水兵さんっぽいです。

拡大してみた・・・あら!べっぴんさん
拡大してみた・・・あら!べっぴんさん

US Navy Seabee Museumのアーカイブにあった、明らかにインターナショナルTD-18トラクター=「けいてぃー?」と思われる機体のこの写真に付けられたキャプションは、

Susan Hayward perched on top her throne – a Symbollic Seabee dozer – is crowned the first Seabee Queen by the enlisted me onf CBMU 515, November 1943. she was wwelcomed to Camp Rousseau by Capt Needham and crowned by F1c Clarence Woofford and MM2c William Murray.

ですって。

間違ったらきっと突っ込みが入ると思うので、安心してこの絵そのものとイメージで解釈してみると、まずはこの機体はSeaBee(シービー)を象徴するような機械というのは間違いないと思います。「けいてぃー」はじおぼりすだけでなく、しーびーでも動き続ける象徴なのでした!

アメリカ海軍Naval Construction Maintenaice Unit 515(なんて日本語に訳していいのかわからないけど部隊名CBMU515)その多分下っ端の階級と思われる略語 F1cと MM2c(写真からすると水兵さんかなあ・・・)に選ばれたSeaBeeクイーンがこの女優のSusan Hayward(スーザン・ヘイワードさん)といった感じではないでしょうか?

何ともグッとくる写真です。

追記:MM2cは第二次世界大戦のときにつかわれてた古い階級で、mechanist’s mate Second Class 現在の2nd Class Petty Offcerに相当し日本語だと二等兵曹、 E-5というのだそうです。

F1c はfireman 1st Class、Seaman (水兵)のなかでエンジンやメカニック担当はfiremanと呼ばれ、日本語だと上等水兵、E-3といい、兵隊は一等兵曹E-6から三等兵曹E-4と、上等水兵E-3、一等水兵E-2、二等水兵E-1の6階級あるのだそうです。とにかく下から数えたほうが早いのは間違いなしですって!

なあんだ

なんでこんなことに?と、更に調べてみると映画があったのでした。

The Fighting SeaBees

http://www.youtube.com/watch?v=Sk-CM9pr5kQ

1944年にリリースされたパブリックピクチャー社製作、100分ほどのあらたな隊員募集のための言ってみれば宣伝映画みたいです。主演はジョン・ウェインとスーザン・ヘイワード。

DVDも出てます

The Fighting SeaBees DVD

公開は1944年ですよ?!
公開は1944年ですよ?!

そのころうちのとーちゃんは人力で・・・

滑走路はスコップで地面を掘り、その土はモッコで運び出しました。
滑走路はスコップで地面を掘り、その土はモッコや後から敷設されたレールの上を走るトロッコに乗せて人力で運んだのだそうです

一方きれいなおねえさんとパワフルな機械・・・

繰り返しますが1944年公開
繰り返しますが1944年公開

う〜ん・・・ウソ半分にしても売り物が違いすぎる・・・こちらが「美女と機械」、あちらが「人力と気合い」では勝敗が見えすぎる感じです。その差からしたらあっという間に決着付きそうですけど、そうじゃなかったのはそれ以外の部分もあったということなのでしょうか・・・

まあ、都合の悪いことはどこの国でもあまり描かないわけですから一つところだけを取ってどうこう言うのはフェアじゃないかもしれないですけれど、映画の差、裾野の機械の差、そんなところはあったのでしょうね。

というわけで、冒頭のショッキングな写真はこの「The Fighting SeaBees」という映画のスチール写真だったのでした。安心したようなそうでないような・・・続きます。

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