知らないことにも気がつかない

地域農業機械産業の発展は機械好き農家と、開発好きな鍛冶屋さん、そして郷土愛によって作られる。
地域農業機械産業の発展は機械好き農家と、開発好きな鍛冶屋さん、そして郷土愛によって作られる。

昨日愛読者さんの「撮り虎」グレイタスローダーその2のエントリーに頂いたコメントは興味深かったです。

(↑この「興味深い」という日本語、何とかなりませんかね?学術的にどうこうと思っているわけではないし、かといって「おもしろい」というと何だか薄っぺらい感じだし、「たのしい」?「考えさせられる」?どんどん遠くなっていくようだし・・・ぴったりのがありません。カッコ綴じ)

岡山愛だなあ

愛読者さんの岡山にある農業機械メーカーの紹介コメント

作業機と耕耘爪の「小橋工業」http://www.kobashikogyo.com/
フロントローダの「三陽機器」http://www.sanyokiki.co.jp/
ポット田植機の「みのる産業」http://www.agri-style.com/
果樹園用モノレールの「ニッカリ」http://www.nikkari.co.jp/
刈払機に「アタッチメント」という発想を持ち込んだ「カーツ」http://www.kaaz.co.jp/
籾摺周辺機器の老舗「イリノ(岡山農栄社)」http://noeisha.co.jp/Noeisha/Default.htm
・・・み~んな岡山のメーカーさんです。

往年の石油発動機メーカー「スピー」(籾摺機や搬送機なども年配の方なら知っているハズ)も岡山県ですね。

岡山県で農業機器生産が盛んなのは、こんな歴史↓もあったそうです。
http://www.jataff.jp/senjin/kou.htm

昔、平野の水田地帯で活躍していた「バーチカルポンプ」と「石油発動機」のセットが、そもそも岡山発祥なんだとか。

昔から機械好き農家と、開発好きな鍛冶屋さんの多い土地柄だったようです(笑)

行ったことのない岡山県ですし、ましてや農業機械の会社なので知らなくて当然なんですが、知らないことにも気がつきませんでした。ぱっとこれだけの会社を並べて説明する・・・岡山愛ですね。

以前コバシとニプロのところでどうして「農業機械の会社が岡山に固まっているのだろう?」と思っていましたが、機械好き農家と、開発好きな鍛冶屋さんの多い土地柄という説明は「なるほど」と腑に落ちました。

農業機械の会社は、今はともかくスタート時は鍛冶屋さんだったというのは前に教えてもらって知っていたので、機械好き農家と、開発好きな鍛冶屋さんの多い土地柄ということで農業機械の会社が多い地域というのは説明できそうです。

知ることはほんのちょっとのきっかけかもしれない

さっそく上げてもらったサイトを見に行ってみました。

岡山県で農業機器生産が盛んなのは、こんな歴史↓とあった鍛冶屋さんと農家がつくった「土を耕す機械」西崎浩・藤井康弘らの耕うん機発明~昭和7年には実用機第1号~の記事は、下々のものが引用および公布することまかりならぬ!(リンクぐらいならユルシテもいい)と書いてあったので引用しませんが、なかなかおもしろかったです。絵もステキだし・・・

また農業機械の会社のリンク・・・どの会社もあたりまえですがちゃんと情報発信もしているし、特色があって素晴らしい仕事をしています。でも多分僕のように知らない人は大勢いるのでしょう。

しかし、ちょっと愛読者さんのようにしてくれるだけで知ることができる・・・いままで頭の中で真っ白で、その白いことにも気がつかなかった岡山県の白地図に何かしらが記入されたわけです。

これを考えるとステルスマーケティング(ステマ)じゃないですが、素晴らしい仕事をして、ちゃんと情報発信をしても認知には足りなくてそれプラス「口コミ」が必要ということなのかもしれません。

いろいろあるなあ

刈払機を作っているカーツという会社のページ 刈り払い機のエンジンを取り外して給油/清掃そのあとワンタッチで本体に戻せるのだそうです。修理やメンテナンスもエンジンを取り外して送るだけ。あの長い柄ごと送るのとでは送料がかなり違うはずです。宅配便全盛の今ならではの発想ですし、これならメンテナンスの拠点をたくさん置かなくても良さそうです。
刈払機を作っているカーツという会社のページ 刈り払い機のエンジンを取り外して給油/清掃そのあとワンタッチで本体に戻せるのだそうです。修理やメンテナンスもエンジンを取り外して送るだけ。あの長い柄ごと送るのとでは送料がかなり違うはずです。宅配便全盛の今ならではの発想ですし、これならメンテナンスの拠点をたくさん置かなくても良さそうです。
果樹園用モノレールの「ニッカリ」のページ よく山の中で見かけるモノレールです。このスペック見て驚きました。人と荷物を載せてなんと最大傾斜45度を登るのです!!ロケットに乗って宇宙へ発射されるような感じです・・・怖いだろうなあ・・・
果樹園用モノレールの「ニッカリ」のページ よく山の中で見かけるモノレールです。このスペック見て驚きました。人と荷物を載せてなんと最大傾斜45度を登るのです!!ロケットに乗って宇宙へ発射されるような感じです・・・怖いだろうなあ・・・
同じく果樹園用モノレールの「ニッカリ」 現場写真シリーズおもしろいです。というよりやっぱり怖い・・・浮き石もヘッチャラって書いてありますがどういうことなんでしょう?固定しなくても大丈夫ってことなのかな?
同じく果樹園用モノレールの「ニッカリ」 現場写真シリーズおもしろいです。というよりやっぱり怖い・・・浮き石もヘッチャラって書いてありますがどういうことなんでしょう?固定しなくても大丈夫ってことなのかな?

何のメリットもないと思われるのに色々と教えてくださるみなさん。いつもありがとうございます!

もう仕事始めなきゃ・・・ちょっとだけ続きます。

上の記事とゆるく関連しているほかの記事:

“知らないことにも気がつかない” への4件の返信

  1. david

    sorry.
    I can not help you I am not a seller.
    Please try to find a seller on eBay and Yahoo auction.
    Thank you.

  2. 愛読者さん
    おはようございます
    「岡山愛溢れる虎好き」・・・いいですねえ

    電子町内会というのを5年前からやってるんですね
    「わが郷土を語る」の中でも機械を昭和◯◯年に◯◯さんが導入したのが最初だった・・・なんて
    超リアルな感じですごくいいです
    昔のことを知っている人が少なくなっているので
    こういうものがすぐに検索可能な状態でアーカイブされるのは意義のあることだと思います

    ITが全部じゃないしあくまでも補助的なものだけど
    電子町内会が近所にあったらおもしろいだろうなと思います
    それに近いものになったらいいな・・・と思って始めたんですけど
    お上から降りてきたものではないのでイマイチ広がりがありません 残念

  3. 記事にしていただいてありがとうございます。

    私も、投稿のための取材で、「セイレイ工業」なんて名前くらいしか知らなかった会社が、耕耘機の始祖(の末裔)だったことを初めて知りました。しかもヤンマーの製造拠点だったなんて。

    私は岡山でも中山間地の日曜百姓なサラリーマンですが、明治期までは我が家も鍛冶屋だったそうで、機械好きな百姓と鍛冶屋の血が流れている自覚があります(笑)

    以下、オマケです。

    岡山市にある「田中野田町内会」のWebページにあった特集記事「わが郷土を語る」の中から「その17 農業機械化の歩み」
    http://townweb.e-okayamacity.jp/tanakanoda/kyoudo/home17.pdf

    そして「一橋大学機関リポジトリ」に保存されていた論文「農業における適正技術の開発と普及-自動耕耘機の分析-」
    http://hermes-ir.lib.hit-u.ac.jp/rs/bitstream/10086/22519/1/keizaikenkyu03703193.pdf

    どちらも今回の取材で見つけたものですが、「岡山愛溢れる虎好き」には堪らない記事でした。
    よろしければ、是非ご一読ください。

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