アリスシャルマー トラクター

全くトラクターには詳しくないのですが、うろうろしていてまたステキなものを見つけてしまいました。1938年から1957年まで製造されていた、Allis ChalmersのB型トラクターです。今はこのメーカー建設機械などを作っているみたいです。

Allis Chalmers B
航空機を思わせるスタイル!!モダンです。色といいロゴといい、今のものでも全然おかしくないです。

動画も発見

写真だけでなく、動画で見ると形がよくわかりますね!1948年式のB型です。エンジンフード?タンク?丸くしぼったライン。そしてエンジンの下までラウンドしていてとっても独特。何と呼ばれているものかはわかりませんが、前輪を取付けている腕も珍しく丸パイプです。「ラウンド大好き!」の人が作ったのでしょう。

同じくアリスシャルマーのトラクターの写真。こっちはなんだかヘンテコな形。どうもエンジンが後ろ置きのようです。これも「ラウンド大好き!」の人がこだわって作ったのでしょう。なかなかステキです。
同じくアリスシャルマーのトラクターの写真。こっちはなんだかヘンテコな形。どうもエンジンが後ろ置きのようです。これも「ラウンド大好き!」の人がこだわって作ったのでしょう。なかなかステキです。
全く同じ形で、Saukvilleというメーカーのもの。何か特殊な用途に使われていたものか、OEMなのか、同じようなデザインなのが面白いです。
全く同じ形で、Saukvilleというメーカーのもの。何か特殊な用途に使われていたものか、OEMなのか、同じようなデザインなのが面白いです。

ちゃんと走るのもあります!!

http://www.youtube.com/watch?v=Y-DXSffkA_U

ローータリーアタッチメントなどを付けているわけではないので、なんか速いです。軽快な感じがします。辞書を引いたら、Plowingって耕すって言う意味なんですね。Plowだと鋤という意味みたいです。

続きを読んでね!の画像

おもちゃやエンジンスペック、エンジン始動のようすなども見つけてしまいました。長くなるので畳んでおきます。「続きを読む」をクリックして、下に開いてみてください。

How to crank start Allis Chalmers B (hot start)エンジン始動風景

なかなか渋い親父がこのAllis Chalmers Bの熱間クランク始動の方法を解説しています。スロットルの引き方から何からこと細かい。(だらだらと長いですが)熱間時はホットスターターバルブか何かを付けるといいみたいです。エンジンが熱い時は、やたらガソリンが気化してチョークを引いたようになってしまって、ガスが濃くてエンジンがかかりにくくなるのです。そういえば僕の単車にもホットスターターが付いているなあ。多分、「インテークの途中でフレッシュエアを少し入れろ」ということなのでしょう。

エンジンもほとんどクランク半回転で掛かってしまいます。えっ?って感じです。これ、ガソリンエンジンだな。農発が、グルグルクランクを回したのに比べるといかにもあっさりしたものです。

最後にこの親父、簡単にエンジンがかかるのはハーレーと同じだとでも言いたいのでしょうか?自分のハーレーのエンジンをエアキックスタート(そんな言葉があるのかわかりませんが)してみせます。キックするフリをしてセルスターターでエンジンをかけるのです。なかなかお茶目なおっさんです。

調べたらスペックシートも見つかった

スペック表
4気筒ガソリン2.1L、ボア/ストローク86mm×89mm。19馬力くらいだそうです。

おなじみペダルカーもあります

おなじみ299ドルのペダルカー。すべて同じように見えるが、すべて微妙に違い、見た目も違って見える。まるでトラクターそのものです。
おなじみ299ドルのペダルカー。すべて同じように見えるが、すべて微妙に違い、見た目も違って見える。まるでトラクターそのものです。

ダイキャストモデルも

アルミダイキャストモデル110ドル。アンティークトイのサイトなんかも大にぎわいです。
アルミダイキャストモデル110ドル。アンティークトイのサイトなんかも大にぎわいです。

もういっちょ始動風景

大事にしてるんでしょうねえ。愛しているだけに説明がくどくど長いです。しかし、これもあっさり半回転で始動。何もないったら何もない。これ以上はないシンプル。たいしたものです。

トラクターの記事へ
トラクターの記事

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“アリスシャルマー トラクター” への2件の返信

  1. 驚くべきアバウトさだけども、元々はこれが基本なのだと思います。クボタも井関もヤンマーもこれを参考に、ここから始めたのでしょう。 「農」も「工」も隅から隅まで、箒で掃いたように、物を作るクニの住人から見ると、うらやましい。

    おっしゃる通りです!うらやましいです。スロットルはほぼスイッチだし(低速、中速、高速という具合に何段階かに分かれているのでしょうが)発動機にタイヤを付けたというアバウトでおおらかなものなのだと思います。

    この国の人は作るものはアバウトだけれども、モノは大事にするように思えます。日本よりは乾燥しているので痛みにくいでしょうしね。家や単車やクルマ、多分トラクターもでしょうが、自分で手入れをして、中古も新しいものが何よりも好きな僕たちの国からしたらビックリするような値段で流通しているに違いありません。

    古くて現役!いいですねえ、もし気がむいたら野良通信さんのトラクター紹介してくださいね。

    PS オコゲ完璧ですね!

  2. 私の持つトラクターも古いけれど、タコメーターや燃料計は付いているぞ。これは、エンジンにタイヤを付けて、それからおっと、ハンドルも忘れずに付けて、変速機もないとマズイでしょう、そしたらクラッチも要るな。というしろものだ。面白い。ブレーキは付けているのだろうか。驚くべきアバウトさだけども、元々はこれが基本なのだと思います。クボタも井関もヤンマーもこれを参考に、ここから始めたのでしょう。
    「農」も「工」も隅から隅まで、箒で掃いたように、物を作るクニの住人から見ると、うらやましい。燃料コックをグニュグニュ回して、昔はみんなこうだったと思い出した。
    ピカピカに磨きたてて、好きなんだな。汚れるからと畑では使わない、田圃に入れるなどもっての他。みたいだ。
    2ℓで、4気筒ガソリンエンジン、これは、食うぞ。でもそれも可愛い。好きなんだから。
    興味深い話題をありがとう。以後も期待しています。

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