平面化反対!(金属ステッカー賛歌)

黄色い火はダメです。青くなければダメです・・・って書いてあります。

今日は昨日の続きで金属ステッカー賛歌(普通銘板と言われています。ここは僕の造語です)平面化反対!です。

子供大好きステッカー。気軽にペタペタあちこち簡単に貼ることができます。剝がすの大変で始末に負えませんが、耐候性という意味では寿命の長い商品トラクターには似合わない・・・

大人はリベットで気合いを入れて付けなくちゃならない、金属製の、できれば色が剥げても読むことができる凹凸のあるエッチングのステッカーを使いませんか?・・・というお誘いです。

ここの展示物はどれも僕が裏付けを撮れた限りにおいての比較になりますが、なぜかそれよりは数年ずつ古いものということになっています。 1960年代はなぜか丸目のデュアルライトが多かったです。もしかしたら日が暮れてからの作業が実際に行なわれるようになり、明るいヘッドランプが求められるようになったが、光量の大きなバルブがなかったため2つ装備された・・・ということかもしれませんが・・・
昨日と同じ写真の並びでスタートしてごめんなさい。1966年生まれ、2つ目ちゃんのクボタ耕うん機RV-70。中央あたりにステッカーなんですが・・・
ステッカーには 後部のコシアミはクランクケース内の潤滑油を交換するときに取りはずして清掃して下さい。運転後は右側の盲栓を緩めて油の循環している事を確かめてください。 と書いてあります。 何の変哲もない注意書きです。
ステッカーには
後部のコシアミはクランクケース内の潤滑油を交換するときに取りはずして清掃して下さい。運転後は右側の盲栓を緩めて油の循環している事を確かめてください。
と書いてあります。
何の変哲もない注意書きです。
ヘッドライトはついていません。エンジンマウントにはF4666の文字。昔の機械はどこもかしこも角がすごく柔らかい・・・大本の部分では手仕事なんだろうなあ・・・と想像されます。
しかし古いエンジンはこうなっています。
耐久性バツグンのステッカーですよね!
全く同じ内容で金属製の立体的な注意書き・・・昨日は1971年あたりから糊だけで貼付くステッカーに移行しつつあるのでは?という話でしたが、考えてみると影響の少ないところから(RV-70は1966年発売)60年代にはもう少しずつ入り込んできていた・・・ということになりますよね。

昔は注意書きも金属だった、しかも凹凸付き

黄色い火はダメです。青くなければダメです・・・って書いてあります。
60年代初頭、アラジンのブルーフレームの注意書き。金属製のエッチングです・・・黄色い火はダメです。青くなければダメです・・・って書いてあります。60年近く経っても完全に読むことができます。
説明書を良く読め!みたいな注意書きが並ぶプレート。こんなことまで銘板を使うのが昔のトラクターの良いところ。これなら絶対消えないですもの。
ランツD2016です。説明書を良く読め!みたいな注意書きが並ぶプレート。こんなことまで銘板を使うのが昔のトラクターの良いところ。これなら絶対消えないし、注意書きもトラクターと共に残ります。
Sさんのところで見た、鈴江農機製作所CN型耕耘機「撮りトラ」です。(耕うん機だからトラクターといえないかもしれませんが)年式はよくわからないんです。でも、昔のステッカー「金属銘板」の書体や各部の作りを見ると相当昔のものなのでしょう。しかも高級車!
スズエ耕うん機CN-7「取扱の注意」もすごいです。2色金属エッチング。ヘタしたら本体より長持ちしそう・・・
フィアットトラクター FIAT 211R
フィアット211Rも・・・銘板一番上はオイル交換の注意です。「ヘビーデューティディーゼルエンジンオイルを使うこと」「最初のオイル交換は50時間、以後150時間毎にオイル交換すること」って書いてあります。」
芝浦空冷石油機関KE67取扱法 ぶれちゃってます。 書き起こそうと思ったけど時間がありません。「スタートロープを勢いよく引っぱる」というのが印象的。
芝浦空冷石油機関KE67取扱法 ぶれちゃってます。もちろんエッチングの凹凸のあるもの。 書き起こそうと思ったけど時間がありません。「スタートロープを勢いよく引っぱる」というのが印象的。
ヤンマーディーゼルエンジンT95形。
ヤンマー発動機の取扱要領。ムリヤリバッテンの中に書き込んでいるので読みにくい・・・遠くから見ても「ヤンマーだ」とすぐわかるのですばらしいアイディアだと思いますが、何でバッテンなのかなあ・・・

注意書きは本体より先に朽ちても良い?

マッセイファーガソンMF290
MF290の注意書き(こちらはステッカー)レバー断続操作上の注意 レバーを操作するときは、必ずエンジン回転をスローにし、作業機の回転が低速になってから行ってください。PTO作業機による装着、調整、点検上の注意。必ずPTOを切り、エンジンをストップしてから行ってください。まだなんとか読めますけどね。
イセキ・ポルシェトラクターTB17
イセキTB17の注意書き。おもしろいヤレかたをしています。
クボタL1501 この頃のものは「危険です」マークはまったくありませんが、操作法などの注意書きシールがやたら貼ってあります。右の黒いつまみはスタータースイッチ? キーを回してスタートするのではなく、コイツを回すのかな?
クボタL1501 上のイセキとは逆パターンのヤレかた。中央からいっちゃってます。
注意書きいっぱい。しかし色は飛んでしまっていて読めず。
ヤンマーYM1300Dです。注意書きいっぱい。しかし色は飛んでしまっていて読めず。
日の本コンバックCB4S「撮りトラ」。日の本って2人乗りのトラクターを作ってみたり、こういうバックホーを作ってみたり、ちょっとひねった玉を投げるユニークな会社だったのだと思います。
日の本コンパックCB4Sの注意書きです。重要な注意点は赤字だったのでしょう。すっかりそれだけ消えちゃってます。重要なことが先に消える・・・ううむ

なんだか支離滅裂になってきました。とにかく、昔は何もかも金属のプレートで表現していたものが、重要ではないと思われるものから(1960年代中頃から?)少しずつビニールステッカー化してきていたようです。

その序列は識別に関するものが比較的重要度が高いみたいで、昔は消費者からあまり文句のでなかった運転上の注意や安全上の注意の重要度は低かった・・・ということみたいです。

拡大してみます 小型特殊自動車 運輸省型式認定番号 農 1062号 クボタ B7001E型 とあります。
クボタB7001の運輸省型式認定番号です。1977年あたり。見てわかるように端がめくれていて、ステッカーではあるけれど金属なのがわかります。このように、識別に関わるものは一応金属が使われていたようです。

MITSUBISHI tractor D2650FD 三菱トラクターD2650FD 形式名MT2600D
三菱D2650FD 1978年あたり。ステッカーになってしまっていますが、耐候性のありそうな注意書きとは違う材質を使っていそうなもの。
三菱R2500G型の運輸省型式認定番号は農726号 L2000やブルトラB6000よりお兄さんですね!
三菱R2500G型の運輸省型式認定番号は農726号 1970年〜 ほんの数年前はちゃんとその形通りの金属ステッカーをリベットで留めていたのに、すっかりヤル気がなくなってしまいましたね。
ネットで探してきた三菱D1300の写真です。D1300発売が確か1975年。その頃には材質はともかくステッカー式になっていました。
ネットで探してきた三菱D1300の写真です。D1300発売が確か1975年。その頃には材質はともかくステッカー式になっていました。

ごめんなさい・・・時間がなくなってきました。とにかくのっぺりした平面化反対!凸凹賛成!ということで今日は終わります。また明日!

 

 

 

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