「8」マンの謎、解けました。クボタFIAT550/650/850昔のカタログ

農研機構の登録ではFIAT850の登録が1976年にされています。また、tractordata.comによれば、FIAT550はFIAT3.1L4気筒ディーゼル55馬力、2400rpmとなっていました。

今日はトラクター狂さんに送っていただいた昔のカタログシリーズ。1978年(昭和52年)あたり、クボタが扱っていたフィアットトラクターFIAT550/650/850のカタログです。

 

農研機構の登録ではFIAT850の登録が1976年にされています。また、tractordata.comによれば、FIAT550はFIAT3.1L4気筒ディーゼル55馬力、2400rpmとなっていました。
カタログタイトルは550-8/550-12となっています。また、『どうして?450も550も640も8(エイト)マン。FIAT450/550「撮りトラ」』の記事の時に疑問に思ったボディサイドの「8」はこの表紙写真でも確認できます。

農研機構の登録ではFIAT850の登録が1976年にされています。また、tractordata.comによれば、FIAT550はFIAT3.1L4気筒ディーゼル55馬力、2400rpmとなっていました。

 

tractordata.comによるとFIAT450は、1968年〜1981年。FIAT2.3リッター3気筒エンジンで、45馬力2400rpmとなっています。いかにも働きそうな四角い顔と正反対にも思える繊細で細かいグリル。今回気になっているのは大きさや機種を表す450と書かれた文字の下の「8」
tractordata.comによるとFIAT450は、1968年〜1981年。FIAT2.3リッター3気筒エンジンで、45馬力2400rpmとなっています。いかにも働きそうな四角い顔と正反対にも思える繊細で細かいグリル。今回気になっているのは大きさや機種を表す450と書かれた文字の下の「8」これはいったい何??と思ったのでした。

 

うっすらと見える「550」の数字に下にはやっぱり「8」
うっすらと見える「550」FIAT550の数字に下にはやっぱり「8」

 

この写真を拡大してみると、手前も奥も「8」なのがわかります。640も550も450も「8」。みんなみんな8マン。これはいったい何を表しているのだろうか・・・
FIAT640も550も450も「8」。みんなみんな8マン。

 

クボタで扱っていたFIAT550-8/550-12のスペックは・・・ エンジン4サイクル水冷ディーゼル シリンダ数 4 内径×工程mm 95×110 総行程容積cc 3119 出力ps 55 回転速度rpm 2400 圧縮比 17.0:1 燃焼形式 直接噴射式 使用燃料 クボタディーゼル重油またはディーゼル軽油 潤滑方式 強制圧送潤滑 冷却方式 水冷(サーモスタット付き) 始動方式 セルスタート とあります。さらに見てみるとこのFIAT550-8/550-12の違いは変速段数にあるようで、ボディサイドに書かれた「8」は8速を表していたのです(Facebookのほうでも教えてもらっていました)。ということは、まだ見たことはないですがボディサイドに「12」と書かれた機体も存在するということになりますよね!
クボタで扱っていたFIAT550-8/550-12のスペックは・・・

エンジン 4サイクル水冷ディーゼル
シリンダ数 4
内径×工程mm 95×110
総行程容積cc 3119
出力ps 55
回転速度rpm 2400
圧縮比 17.0:1
燃焼形式 直接噴射式
使用燃料 クボタディーゼル重油またはディーゼル軽油
潤滑方式 強制圧送潤滑
冷却方式 水冷(サーモスタット付き)
始動方式 セルスタート

とあります。さらに見てみるとこのFIAT550-8/550-12の違いは変速段数にあるようで、ボディサイドに書かれた「8」「8速」を表していたのです(Facebookのほうでも教えてもらっていました)。ということは、まだ見たことはないですがボディサイドに「12」と書かれた機体も存在するということになりますよね!

 

そして気になったのはもう一つ・・・カタログの隅に「フィアットトラクターはローデシアで開催された43年度ワールドプラウコンテストで、見事に優勝」と書かれた文字。そんなのあるんですねえ・・・
そして気になったのはもう一つ・・・カタログの隅に「フィアットトラクターはローデシアで開催された43年度ワールドプラウコンテストで、見事に優勝」と書かれた文字。そんなのあるんですねえ・・・

 

調べてみるとWorld Ploughing Organisation(世界耕作機関?)という1952年創立の組織があって、1953年から耕作技術の進歩のために競技を開催しているみたいなのです。
調べてみるとWorld Ploughing Organisation(世界耕作機関?)という1952年創立の組織があって、1953年から耕作技術の進歩のために競技を開催しているみたいなのです。

 

競技の様子も公開されていました。
競技の様子も公開されていました。

 

ひや〜〜〜〜キレイですねえ・・・チョコレートのようです。
ひや〜〜〜〜キレイですねえ・・・チョコレートのようです。

 

審判員がこのようにできばえや鋤のチェックをするのでしょう。歴代の優勝者を見たりしたのですが、この競技はトラクターの性能というよりも、トラクターと鋤を使った競技者の「腕」を競うもののようで、優勝したから即トラクターが素晴らしい・・・となるような性格のものではなさそうです。
審判員がこのようにできばえや鋤のチェックをするのでしょう。歴代の優勝者を見たりしたのですが、この競技はトラクターの性能というよりも、トラクターと鋤を使った競技者の「腕」を競うもののようで、優勝したから即トラクターが素晴らしい・・・となるような性格のものではなさそうです。興味のある方はルールブックが公開されているのでそちらをどうぞ!

 

ローデシアで開催され、このFIATが優勝した1968年、大会を記念して切手が発行されたようです。大変なものですね!
ローデシアで開催され、このFIATが優勝した1968年、大会を記念して切手が発行されたようです。大変なものですね!

 

FIAT650カタログの表紙です。これにはボディサイドの数字がありません。
FIAT650カタログの表紙です。これにはボディサイドの数字がありません。

 

クボタで扱っていたFIAT650のスペックは・・・ エンジン4サイクル水冷ディーゼル シリンダ数 3 内径×工程mm 110×130 総行程容積cc 3701 出力ps 65 回転速度rpm 2200 圧縮比 17.4:1 燃焼形式 直接噴射式 使用燃料 ディーゼル軽油 潤滑方式 強制圧送潤滑 冷却方式 水冷(サーモスタット付き) 始動方式 セルスタート とあります。変速段数は前進7段後進1段きりで、650に限っては1種類しかないので「7」とは書かなかったのだ・・・と想像します。
クボタで扱っていたFIAT650のスペックは・・・

エンジン 4サイクル水冷ディーゼル
シリンダ数 3
内径×工程mm 110×130
総行程容積cc 3701
出力ps 65
回転速度rpm 2200
圧縮比 17.4:1
燃焼形式 直接噴射式
使用燃料 ディーゼル軽油
潤滑方式 強制圧送潤滑
冷却方式 水冷(サーモスタット付き)
始動方式 セルスタート

とあります。変速段数は前進7段後進1段きりで、650に限っては1種類しかないので「7」とは書かなかったのだ・・・と想像します。

 

そして最後はFIAT850・・・これにもサイドの数字はありません。そのかわり、850と850Lの2種あるようです。どう違うのでしょうか?
そして最後はFIAT850・・・これにもサイドの数字はありません。そのかわり、850と850Lの2種あるようです。どう違うのでしょうか?

 

細かい文字が読めなくて残念ですが、850Lの「L」はlow speedの「L」のようです。クリープか何かが付いていたのかもしれません。エンジンは内径×工程110×130の気筒が6つ。89馬力だったそうです。
細かい文字が読めなくて残念ですが、850Lの「L」はlow speedの「L」のようです。クリープか何かが付いていたのかもしれません。エンジンは内径×工程110×130の気筒が6つ。89馬力だったそうです。

 

時間がなくなってしまいました。今日はここまで。また明日!

 

 

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