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湿田、湿田、湿田・・・クボタL170R、L200R「昔のカタログ」

今日は札幌農学校第二農場で見た、クボタトラクター最初のL型、L170R、L200R「昔のカタログシリーズ」です。先日の緒形拳さんがドーンとでているカタログの続きです。総合カタログなのでしょうか?

 

まずはクボタL170Rです。 単なるカタログの引き写し的になってしまっていますが、紙の資料はなくなったり破損したりしますから、こうやって記録するということも何かの役に立つと思うのです。

まずはクボタL170Rです。
単なるカタログの引き写し的になってしまっていますが、紙の資料はなくなったり破損したりしますから、こうやって記録するということも何かの役に立つと思うのです。

 

実物は見たことがないと思います。14馬力ではじめてのディーゼルエンジン直結タイプとあります。直結タイプとはどういう意味でしょう・・・

そういえば以前L140のカタログを紹介しましたね!14馬力ではじめてのディーゼルエンジン直結タイプとあります。直結タイプとはどういう意味でしょう・・・

 

 ★車体 名称 L170R 形式 農用四輪トラクタ 全長 2,220ミリ 全幅 1,100ミリ 全高(ハンドルまで) 1,300ミリ 軸距 1.380ミリ 最低地上高 332ミリ 軸距(前輪) 920・1,080ミリ 軸距(後輪) 880ミリ・1,100ミリ タイヤ(前輪) 4.00-15 タイヤ(後輪) 8.3/8-24 重量 800キロ(ロータリなし)・980キロ(ロータリつき) 三点リンク カテゴリー1(三点リンクは特別装備品) 変速段数 前進6段 後進2段 主クラッチ 乾式単板式 駆動方式 後輪駆動 差動方式 デファレンシャルギア式(デフロックつき) 制動装置 一系統左右独立(連結装置つき) かじ取り装置 ボールスクリュー式 作業機昇降装置 油圧式 最小回転半径 1.7メートル PTO 規格DIN,SAE規格1 3/8(インチ) ロータリ 1.360ミリ(約4.5尺)延長1.560ミリ(約5.2尺) ★エンジン 名称 E800 形式 立形水冷4サイクルディーゼル シリンダ内径×行程 102×960ミリ シリンダ数 1 総行程容積 784cc 出力 17馬力 2,800回転/分 燃焼室形式 球形燃焼室式 使用燃料 クボタディーゼル重油またはディーゼル軽油 燃料タンク容量 21ℓ 潤滑形式 トロコイドポンプによる強制圧送式 始動方式 セルスターター式 ★速度 前進1速 1.02キロメートル/時 前進2速 1.57 前進3速 2.48 前進4速 3.86 前進5速 6.06 前進6速 14.8 後進1速 1.56 後進2速 3.80

★車体
名称 L170R
形式 農用四輪トラクタ
全長 2,220ミリ
全幅 1,100ミリ
全高(ハンドルまで) 1,300ミリ
軸距 1.380ミリ
最低地上高 332ミリ
輪距(前輪) 920・1,080ミリ
輪距(後輪) 880ミリ・1,100ミリ
タイヤ(前輪) 4.00-15
タイヤ(後輪) 8.3/8-24
重量 800キロ(ロータリなし)・980キロ(ロータリつき)
三点リンク カテゴリー1(三点リンクは特別装備品)
変速段数 前進6段 後進2段
主クラッチ 乾式単板式
駆動方式 後輪駆動
差動方式 デファレンシャルギア式(デフロックつき)
制動装置 一系統左右独立(連結装置つき)
かじ取り装置 ボールスクリュー式
作業機昇降装置 油圧式
最小回転半径 1.7メートル
PTO 規格DIN,SAE規格1 3/8(インチ)
ロータリ 1.360ミリ(約4.5尺)延長1.560ミリ(約5.2尺)

★エンジン
名称 E800
形式 立形水冷4サイクルディーゼル
シリンダ内径×行程 102×96ミリ
シリンダ数 1
総行程容積 784cc
出力 17馬力 2,800回転/分
燃焼室形式 球形燃焼室式
使用燃料 クボタディーゼル重油またはディーゼル軽油
燃料タンク容量 21ℓ
潤滑形式 トロコイドポンプによる強制圧送式
始動方式 セルスターター式

★速度
前進1速 1.02キロメートル/時
前進2速 1.57
前進3速 2.48
前進4速 3.86
前進5速 6.06
前進6速 14.8
後進1速 1.56
後進2速 3.80

 

カタログ本文は結構長くて・・・

 

◯◯作業にぴったりの超軽量ディーゼル

■◯◯な湿地でもフルに性能を発揮する超軽量、超小型、◯◯ディーゼルを搭載しました。低速回転での粘りが強◯◯抜群です。
■エンジンの始動は、もちろんセル始動。いっぱつでかかります。氷点下15℃の厳寒時でも予熱装置がありますから、始動はスムーズです。

◯◯の作業性能を誇るロータリ装置

■ロータリは、車輪幅よりはるかに広く、反転ストレークを取付けたままでも、あぜぎわまできれいに耕耘し、また湿田などでは広幅のトレークをつけた場合はストレーク延長爪軸(特別装備品)を同時にセットすると、1.56メートルまで延長でいるので、大変能率的です。
■ロータリ回転爪は4段に変速できます。それも乗ったままレバー操作でOK。レバー1本で荒起しから、代かき、そして作物に適した砕土が得られます。
■ロータリの取外し、取付けは、標準装備の脱着金具を使用するだけ。油圧で簡単にできます。チェンブロックなどはいりません。
■◯軸の強度を今まで以上に強くしました。また残耕◯◯のためスイングセンター(特別装備品)を用意しています。
■ロータリ用後二輪は、車輪の感覚を作業幅に応じて調整できます。車輪の径を大きくしましたから、コロガリ抵抗は少なくなり、耕深が安定しました。

◯◯・作業条件を選ばない充実した足まわり

■最小回転半径は、わずか1.7メートル。隣接耕うんが◯◯でき、枕地も非常に小さくなりますから能率が上がります。
■前輪、後輪とも大径タイヤです。湿田でも沈まず、作業能率は非常にすぐれています。
その他
■三点リンク装置(特別装備品)は、国際規格のカテゴリ1で、広範囲の作業機がセットできます。

 

読めないところは伏せ字にしています。

 

★車体 名称 L200R 形式 農用四輪トラクタ 全長 2,400ミリ 全幅 1,120ミリ 全高(ハンドルまで) 1,335ミリ 軸距 1.500ミリ 最低地上高 340ミリ 軸距(前輪) 920・1,320ミリ 軸距(後輪) 910ミリ・1,250ミリ タイヤ(前輪) 4.00-15 タイヤ(後輪) 8.3/8-24 重量 910キロ 三点リンク カテゴリー1(三点リンクは特別装備品) 変速段数 前進6段 後進2段 主クラッチ 乾式単板式 駆動方式 後輪駆動 差動方式 デファレンシャルギア式(デフロックつき) 制動装置 一系統左右独立(連結装置つき) 作業機昇降装置 油圧式 最小回転半径 1.9メートル PTO 規格DIN,SAE規格1 3/8(インチ)    エンジン2,700回転/分にて650.95・・・以降読めず ロータリ L200R形1.120ミリ(約3.7尺)・・・以降読めず ★エンジン 名称 Z1100 形式 直列立形水冷4サイクルディーゼル シリンダ内径×行程 88×88ミリ シリンダ数 2 総行程容積 1,070cc 出力 20馬力 2,700回転/分 燃焼室形式 球形燃焼室式 使用燃料 クボタディーゼル重油またはディーゼル軽油 燃料タンク容量 24ℓ 潤滑形式 ギヤポンプによる強制圧送式 始動方式 セルスターター式 ★速度 前進1速 1.18キロメートル/時 前進2速 1.69 前進3速 2.66 前進4速 3.84 前進5速 6.55 前進6速 14.90 後進1速 1.70 後進2速 3.85

★車体
名称 L200R
形式 農用四輪トラクタ
全長 2,400ミリ
全幅 1,120ミリ
全高(ハンドルまで) 1,335ミリ
軸距 1.500ミリ
最低地上高 340ミリ
軸距(前輪) 920・1,320ミリ
軸距(後輪) 910ミリ・1,250ミリ
タイヤ(前輪) 4.00-15
タイヤ(後輪) 8.3/8-24
重量 910キロ
三点リンク カテゴリー1(三点リンクは特別装備品)
変速段数 前進6段 後進2段
主クラッチ 乾式単板式
駆動方式 後輪駆動
差動方式 デファレンシャルギア式(デフロックつき)
制動装置 一系統左右独立(連結装置つき)
作業機昇降装置 油圧式
最小回転半径 1.9メートル
PTO 規格DIN,SAE規格1 3/8(インチ)
   エンジン2,700回転/分にて650.95・・・以降読めず
ロータリ L200R形1.120ミリ(約3.7尺)・・・以降読めず

★エンジン
名称 Z1100
形式 直列立形水冷4サイクルディーゼル
シリンダ内径×行程 88×88ミリ
シリンダ数 2
総行程容積 1,070cc
出力 20馬力 2,700回転/分
燃焼室形式 球形燃焼室式
使用燃料 クボタディーゼル重油またはディーゼル軽油
燃料タンク容量 24ℓ
潤滑形式 ギヤポンプによる強制圧送式
始動方式 セルスターター式

★速度
前進1速 1.18キロメートル/時
前進2速 1.69
前進3速 2.66
前進4速 3.84
前進5速 6.55
前進6速 14.90
後進1速 1.70
後進2速 3.85

 

カタログ本文は・・・

 

20馬力の超軽量ディーゼルを搭載

■湿田でも充分な作業ができるように、超軽量・超小型の強力ディーゼルを搭載しました。
■エンジンの始動はもちろんセル始動。予熱装置がありますから寒冷時も簡単に始動できます。
■バッテリーが上がり気味で始動困難になった場合は、手元のデコンプ装置のノブを引くと楽にスタートできます。

水田作業に抜群の威力を発揮

■隣接耕うんが楽にでき、枕地も非常に小さくなりますので能率が上がります。
■湿田などで広幅のストレークをつけた場合は、延長爪軸(特別装備品)を同時にセットすれば、きれいにあぜぎわ耕うんできます。
■反転ストレーク、代かき装置が標準装備になっています。(L200R・XY形)
反転ストレークは、車輪につけたまま、折りたたむだけで農道を走ることができます。
クボタ独自のロータリ装置
■ロータリは、砕土が細かく2毛作に適したL200R形(1,120ミリ)、砕土より能率を高めた1毛作地帯用のL200RB形(1.320ミリ)、爪回転が4段で2毛作に適したサイドドライブのL200RS形(1.320ミリ)、1毛作で馬力消費の少ない土質向きのL200RC形(1.560ミリ)があります。
■ロータリの取外し、取付けは標準装備の脱着金具を使用すれば、チェンブロックなど必要とせず、エンジンの油圧だけで簡単にできます。
■ロータリをつけたままでトレーラを牽引できます。

その他

■速度、使用時間、PTO軸回転速度、エンジン回転速度がひと目でわかるトラクタメーターがついています。
■デフロック装置がついていますから、軟弱な圃場で作業中に片輪スリップしたときや圃場への出入り、プラウ耕で外側の未耕地を走るタイヤがスリップする場合などは非常に便利です。
■エンジンの加速は、手元の加速レバーと、足元のフートアクセルでできます。特にフートアクセルは、トレーラを牽引して道路を走る時に便利です。
■小型◯◯で運転できます。車検がなく、保険・税金◯◯◯◯◯◯◯◯◯◯ます。

 

と書いてありました。ストレーク、標準装備だったのですね。このことからもL形は主に稲作用だということがわかります。

 

クボタトラクターL200カタログ。上のL140と顔は一緒です。エンジンはZ1100型エンジン 立形直列2気筒4サイクルディーゼル 1,070cc 20馬力/2700rpmと、2気筒になっています。

こちらも以前紹介した、クボタトラクターL200カタログ。上のL140と顔は一緒です。エンジンはZ1100型エンジン 立形直列2気筒4サイクルディーゼル 1,070cc 20馬力/2700rpmと、2気筒になっています。

 

1:16 Kubota L200 Serialized Die Cast Tractor

なんと!アマゾンでL200のダイキャストモデル売ってます!!
1:16 Kubota L200 Serialized Die Cast Tractor

 

ずっと見てくると、湿田、湿田、湿田と、湿田のオンパレード! このL形が発売された当時(L170Rが中に含まれていることを考えると、L170Rが発売された昭和43年、1968年以降)はまだ、土地改良が進んでいなくて田んぼが深かったのでしょう。

その湿田に対応するため、小さくて軽いトラクターが求められ、小型軽量のディーゼルエンジンが発達し、非力なために牽引力を必要としない、しかも代かきに使える上に畑作にも流用できるロータリーが組み合わされた・・・と考えられます。

現在は土地改良が進み、区画も大きくなってきていますから、当然トラクターも大型化しつつある・・・と、いうことなのでしょうね。

 

カタログの内容は、その当時の困りごとと「それをこれで解決できます!」という未来がストレートに入っていますからとても興味深いです。

 

今日はこんなところです。また明日!

あんなサイズ感かぁ!超幅狭のJB13と同じくらい。クボタL13GR「昔のカタログ」

今日も昨日からの続き・・・札幌農学校第二農場で見た、クボタトラクター最初のL型、L13GR、L170R「昔のカタログシリーズ」です。

 

めったにお目にかかれるものではない貴重なもの・・・しかし、誰もが現地に見に行くことはできないと思うので、読める範囲で引き写してみます。

めったにお目にかかれるものではない貴重なもの・・・しかし、誰もが現地に見に行くことはできないと思うので、読める範囲で引き写してみます。それにしても文字が多い!

 

新設計の水冷4サイクルディーゼル採用 ■小型ながら本格的なトラクタL13GR様として特に設計しました。トラクタ用としては最高に軽く、世界二も誇りうる高性能ディーゼルです。 ■クボタ独自の休憩燃焼室を採用していますから燃焼効率が高く、燃料の消費も少なくてすみます。 ■機関各部は、オール密閉式で、代かきの際に泥水がかかっても平気です。 ■寒冷時でも始動性がよく、低速でのトルクが大きい、粘り強く強力なディーゼルです。 ■エンジンと車体は直結していますから、ベルト駆動よりも動力の伝達効率が良好です。

新設計の水冷4サイクルディーゼル採用
■小型ながら本格的なトラクタL13GR様として特に設計しました。トラクタ用としては最高に軽く、世界にも誇りうる高性能ディーゼルです。
■クボタ独自の休憩燃焼室を採用していますから燃焼効率が高く、燃料の消費も少なくてすみます。
■機関各部は、オール密閉式で、代かきの際に泥水がかかっても平気です。
■寒冷時でも始動性がよく、低速でのトルクが大きい、粘り強く強力なディーゼルです。
■エンジンと車体は直結していますから、ベルト駆動よりも動力の伝達効率が良好です。

 

一番最初に来るのはエンジン・・・というのが興味深いです。「誇りうる」という言い回しが若干控えめ。「誇る」じゃないところがいいですね!

 

稲作を想定していますから泥水対策と、やはり「軽量」ということがポイントで、単気筒エンジンが採用されたのでしょうね。今聞いたら「何のこと?」となりそうな、「エンジンと車体は直結していますから、」という乗用耕耘機を意識した部分も時代を感じさせます。

 

次にくるのはロータリーです。

 

あらゆる作業に能率がよいロータリ
■ロータリは、センタードライブ式で、効率のよい直結形です。
■耕うん幅は、1,120ミリ(約3.7尺)で非常に広く、後輪タイヤ幅よりも広いので車輪アトも残らず、アゼぎわ耕うんもきれいにできます。
■ロータリの脱着は簡単に行なえます。取外しても油もれするようなことはありません。
■ロータリの軸爪回転は、車速に関係なく4段に変速できますから、お望みの回転を選ぶことができます。
■トレーラの牽引は、ロータリ装置を取外すことなく行なえますから非常に便利です。

 

動力伝達部分・・・短い距離なのにずいぶん急な角度を取れるものなのですね。

これは世界初、耕深自動制御のL1501ACのロータリ部分ですが、直結形ってこんな感じでしょうか・・・ユニバーサルジョイントを介さないで・・・ってことなのでしょうね。

 

次は車両のコンパクトさを謳っています。

 

狭い水田や畑でも能率の上がる足まわり
■車輪幅が前輪で790ミリ、後輪で780ミリになりますから狭い農道でも楽に走れます。
■デフと左右独立のブレーキによって片側の車輪を止め、それを中心に一点旋回できますから、軟弱な水田でも隣接耕うんが容易に行なえます。

 

今まで人力や蓄力での作業をトラクターに置き換える・・・ということでこのようなサイズになったのかもしれません。これ、よく考えるとものすごく幅が狭いです。以前見て驚いた、JB13とあまり変わりません。

 

770ミリってすごいですよ!

奇しくも同じ13馬力。しかし、今やこの幅はめったにお目にかかれないものとなっています。畦を跨ぐための770ミリ。

 

なんとも愛らしい姿! そして前タイヤの幅にきっちりすべてが納まった感じ! クボタ BullStar EXTRA 超幅狭トレッド仕様 JB13XN 価格¥1,258,200 うね間に入れるタイヤ通過外幅 770mmで乗用化を実現!! 水冷4サイクル3気筒立型ディーゼル(E-TVCS)719cc 13.5馬力

前タイヤの幅にきっちりすべてが納まった感じ! クボタ BullStar EXTRA 超幅狭トレッド仕様 JB13XN 価格¥1,258,200 うね間に入れるタイヤ通過外幅 770mmで乗用化を実現!! 水冷4サイクル3気筒立型ディーゼル(E-TVCS)719cc 13.5馬力 L13GR、相当小さいですね・・・冒頭の緒形拳さんの写真はL20ですが、もしかして緒方さん、相当小柄(L20のサイズがよっぽどL13GRと違わないかぎり)かも。

 

そしてカタログ最後はその他

 

その他
■作業機の昇降は油圧式で、油圧ポンプはエンジンに直結していますから、エンジンが回転している限りクラッチペダルを踏んでも作動します。
■車種は農耕用小型特殊自動車ですから届け出が簡単です。
■特別付属品の3点リンクを使用することによってプラウ、スキなどの使用もできます。

 

プラウやスキは3点リンクが必要だけど、ロータリーだと3点リンクは必要ないんですね。

 

今日は時間がないのでここまでです。まだ続きます。また明日!

 

 

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