クボタトラクター | 水戸市大場町・島地区農地・水・環境保全会便り

クボタL350です。とはいってもエンジンフードにはL35と書かれているし、手元にある写真を見る限りL35と違ったところを見つけるのは難しいです。では、なぜこれがL350だと判断したのか？

その理由はこの銘板です。

L350
クボタ｜農用｜トラクタ
車体形式　L350　車体番号　◯◯◯
機関型式　D1900-A形ディーゼルエンジン
総排気量　1908cc
出力　35PS
定格回転数　2500rpm
PTO回転数　2段（585　1062rpm/エンジン2500rpm）

エンジンフードに書かれている車名と形式が違うのはよくあることですから、それだけなら流してしまうのですが、前回のL35Rと比べた時に『!』となりました。

以前L35Rを紹介しました。その銘板にはこう書かれているんです。

L35
クボタ｜農用｜トラクタ
車体形式　L35　車体番号　◯◯◯
機関型式　D1900形ディーゼルエンジン
総排気量　1908cc
出力　35PS
定格回転数　2500rpm
PTO回転数　2段（585　1062rpm/エンジン2500rpm）

ほとんど一緒なのですが、車体形式や車トラクター名がL350となっているのとエンジンがD1900-Aとなっています。特にエンジンが改良型っぽいのが、これがL35ではなくL350であると考えた決め手です。

また、社史である『久保田鉄工80年の歩み』の年表に、昭和44（1967）年にトラクターL-120・L-140・L-240・L-270・L-350型（水田用）発売との記述があります。これがL350ではないとしてもL350という機種自体は存在していたことがわかります。

改めて既出のクボタL350です。塗装はオリジナルではないようです。

そしてこちらはL35R、1967年生まれということがわかっています。違いはよくわかりません。

L35と書いてありますが、L350です。塗装はハケ塗りですね。

こちらはL35Rのほうのエンジンフード。L35Rなのに表記はL35・・・あまりこのあたりは考えていないか、社内調整的にこうなっているのかもしれません。

クボタL350です。

こちらはクボタL35R・・・あ！フェンダー正面の厚みが違う！L350はライト無し、お求めやすさを追求した廉価版だったのでしょうか？

クボタL350です。同じような写真をL35Rで探してみます。

L35Rのインパネ。キーシリンダの上のスイッチ形状が違います。Sと書かれているので、スタータースイッチなのでしょうか？　

クボタL350です。おもしろいのはL350/L35共通なのですが、シート脇にタンクらしきものが見えること。燃料タンクなのか、作動油か何かなのかはわかりません。フェンダー裏に取付けられた工具入れ？がおもしろいです。こっちはオーナーさんが付けたのでしょうね。

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