知る喜び、想像(妄想?)する楽しさ。『撮りトラ』はおもしろい。その3

実際にそれを見たというよりはイメージなのですが、土建屋の社長室にかかっているイメージ・・・能面が多い。 あとは田舎のお宅の客間とか・・・子供が怖くて泣き叫ぶパターン。

今日は古いトラクターの写真をネットにあげていると、そのトラクターに関係していた人から思わぬ情報をいただく・・・というお話です。

クボタのM1-65・・・1988年生まれのトラクターだと思いますが正確にはよくわかりません。シャープで質感のあるトラクターだと思います。

僕はトラクターの正面、つまり「顔」に一番興味がありますが、その「顔」についてこの記事にコメントをいただきました。

上のグリルと下のライト部が一体のアルダイカスト製で、数十年前勤めていた会社で量産してました。懐かしいです。

いただいたコメント

なんと!もちろん、「鋳物じゃないかな?」とか「しっかりしていて良さそうだな」感じていましたが、見ただけの話で実際に外してみたり、削って素材を確かめたわけではありません。

作っていた人がいうのですからこれ以上に正しいことはありません。そしてこの顔が量産される姿を毎日眺めていた人がいるわけで、このような話を聞くと、よりこのトラクターが身近に感じられます。

ミニ知識と言うか、蘊蓄と言うか、そういうものを知る喜びという感じです。

トラクターは多数の部品で構成されており、それらは人が作っている・・・多くの人が関わっている・・・極々あたりまえの話です。でも、しばしばそれを忘れています。

トラクターの顔

僕はトラクターの正面、エンジンフードの正面を向いた面のことを「顔」と表現しています。クルマなどもそのように言われますけど、横に長いクルマと違い、トラクターの正面はその縦横比がより動物に近いので、かなり「顔」らしいと思うのです。

ちょっとその「顔」にどういう意味があるのか調べてみました。

調べてみるとWikipediaには「顔」という項目がちゃんとあります。なかなか興味深いので引用してみますね。

顔の役割
顔が形成されることによる効果は、感覚器の集約である。首を動かすことで感覚器の利用がたやすくなる。人間の顔は平面的であり、両目が同一の平面に並ぶことで、両眼視によるより精密な視覚が得易くなる一方、草食動物のような広い視界は失われている。

顔の前面に稼働する感覚器が集まっていることと、顔面による個体の識別の副産物として、表情などの視覚情報をより豊かすることが可能となった。人の顔の毛がなくなっているのは、サル類全体にわたる進化の傾向の延長上にあるが、眉毛の発達は、ヒトに独特である。眉毛は汗が目に入るのを防ぐ効果があると考えられているが、表情に明らかな変化をつける役割も担っている。

顔には個人を特定する識別子となるなど、社会的な役割もある[1]。対人場面では表情によるコミュニケーション以外にも、皺や血色といった肌のテクスチャや顔の造形によって、性別や推定年齢、イメージ、精神・健康の状態、といった様々な情報を伝える。

Wikipedia「顔」

トラクターの感覚器は人なので正面に感覚器はありませんが、ヘッドライトという出力器があり、眉毛ともとれるようなデザインがあったりと、個人を特定する識別子にはなっていますよね!

トラクターは動物と違ってある程度人為的にその「顔」の構成を決めますから、その意味とか性格は動物の「顔」というよりは「お面」に近いのではないでしょうか?

お面を調べたら仮面が出てきた

同じくWikipediaで「お面」を調べたら「仮面」しかありませんでした。またまた引用します。

仮面の意義
顔を覆って隠すことはさまざまな意味合いがある。他人からはわからないということのみならず、装着するマスクがかたどっている神・精霊・動物(実在架空を問わず)等そのものに人格が変化する(神格が宿る)とも信じられ、古くから宗教的儀式・儀礼またはそれにおける舞踏、あるいは演劇などにおいて用いられてきた。こうした性格のものは、日本においては一般的にはマスクといわれず、仮面と称されることが多い。

そうした仮面舞踏(儀礼)は、紀元前4000年ごろにすでに行われていたという。これは当時に描かれたアフリカの壁画から推測されている。日本における最古の仮面は縄文時代の土面であるという。

Wikipedia「仮面」より

「名は体を表す」といいますが、仮面の場合は「顔は体を表す」なのですね。ある程度人為的に顔を決めるトラクターは、顔にそのトラクターの方向、方針が現れていると言えそうです。

そういえば仮面を飾っているお宅、昔は結構見かけた。

実際にそれを見たというよりはイメージなのですが、土建屋の社長室にかかっているイメージ・・・能面が多い。 あとは田舎のお宅の客間とか・・・子供が怖くて泣き叫ぶパターン。
実際にそれを見たというよりはイメージなのですが、土建屋の社長室にかかっているイメージ・・・能面が多い。 あとは田舎のお宅の客間とか・・・子供が怖くて泣き叫ぶパターン。

あるいは・・・

あとはお土産に買ってきた、もしくは海外土産に貰ったアフリカのお面。実家にこれがあってウチの子はこれをモーレツに怖がりました。やはり「神さま」なのでしょうね。子供はわかるんです。
あるいはお土産に買ってきた、もしくは海外土産に貰ったアフリカのお面。実家にこれがあってウチの子はこれをモーレツに怖がりました。やはり「神さま」なのでしょうね。子供はわかるんです。

だったらこれもありでは?

だったらトラクターの顔もありでは?自分で描いていて思いましたが、ライトがなく「穴」になったトラクターの「顔」は他の「仮面」と同じく神聖な・・・神が宿るような雰囲気があります。
だったらトラクターの顔もありでは?

自分で描いていて思いましたが、ライトがなく「穴」になったトラクターの「顔」は他の「仮面」と同じく神聖な・・・神が宿るような雰囲気があります。

この面を被ることによってトラクターはトラクターになる・・・今、そんな気がしました。

今日は実はこれがやりたかっただけです。長い長い前振りでしたけど。

今日はこんなところです。また明日!

本文とはまったく関係ありません!
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