「朝3分の農機考古学」1970年ヰセキHD650R/660Rを追加!

今度はコンバインです。上の段に3つ、HD40、HD50B、HD50R そして下の段にHD550、HD650Rと並んでいるのがわかるでしょうか? そして一番下はバインダー、RS50とRS25です。
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今日も『スキマを埋めて日本農機の流れを把握!「運輸省型式認定番号」』シリーズです。このシリーズの最大の難関は製品の寿命がトラクターに比べ短いコンバイン。(もし田植え機もこのラインに加わっているのだとしたら田植機が最大の難関かもしれません)今、僕はコンバインブームなので、1970年生まれ、ヰセキ初(国産初?)の乗用型コンバインヰセキHD650R/660Rを2つ追加します。

で、なぜかそこにあったのが日本で最初の自脱式コンバイン(と、当人が称している)井関農機のHD50型。『井関農機60年史』によると、1967(昭和42)年7月、国産自脱型コンバインの尖兵として生産・販売を開始した。とあります。
日本で最初の自脱式コンバイン(と、当人が称している)井関農機のHD50型。『井関農機60年史』によると、1967(昭和42)年7月、国産自脱型コンバインの尖兵として生産・販売を開始した。とあります。
以前の記事です。

ヰセキの社史には国産初の自脱型コンバインHD50の変遷のようすが描かれています。

まず、HD50型は、昭和43年には「HD50A型」、44年には「HD50B型」と毎年性能を向上させたが、そのころから乗用型の要望が高まってきたため、44年には機体後部に折りたたみ式の座席を設けた乗用歩行兼用型の「HD50R型」を開発し、翌45年(1970年)には始めての乗用型「HD650型」と「HD660型」(北海道向け)を発売した。

井関農機60年史

とあります。ここで注目したいのは乗用兼歩行型の型番末尾に「R」が振られていることです。これをふまえて手持ちの資料と付合わせ推理してみたいと思います。

ヰセキコンバイン HD660R 農702号

どのような姿をしているか、朝さっと検索した限りにおいては見つからなかったので現時点ではわかりません。エンジンは351ccシバウラGE35A。型番がGで始まっているところを見ると、なんとなく単気筒のガソリンエンジンっぽいです。こちらの運輸省型式認定番号は1976認定の農984号でした。
イメージがないのが残念!ここが古いコンバインの難しさです。
 手持ちの資料ではHD66という機種が、1970年あたりに農702号として認定されています。運輸省型式認定番号ですから、公道を走行することを念頭においていると思われ、だとすればこのHD66型式は乗用の「R」型だと考えられます。
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