E3ケタE4ケタの違いは?日の本トラクターE324「撮りトラ」
今日はhokkaidoujinさんの案内で行った私設博物館の中で見た、昨日の日の本E2604のようなE4ケタシリーズの前身と考えられる日の本トラクターE324「撮りトラ」です。

日の本E324です。この私設博物館のキャプションによると・・・
日の本トラクタ(HINOMOTO E324)
ディーゼル 四駆 32馬力
㈱東洋社〈日本〉
1960年(昭和35年)製
と書いてあります。しかし、他のサイトによればもっと新しいもののようです。

こちらは僕が以前見た日の本E324です。農研機構の登録サイトには1979年にE394というのが登録されているので大体年式は1979〜と考えて良いのではないでしょうか。その依頼者は株式会社 日立建機ティエラとなっています。tractordata.comによると1979年 – 1982年で東洋社3気筒1.5L.32.馬力ディーゼルエンジンを搭載していたとあります。

こちらは昨日のカタログのE2604です。
四角を基調としたデザインはほとんど変わりがありません。ただ、【精悍さと力強さが自慢のブラックマスク】灯火類は精悍な角形に統一・・・ということで角形ヘッドランプが採用されています。
日の本E2604は農研機構のWEBサイトではE2602Aというものしか見つからず、これが1984年登録。日の本3S139型水冷4サイクル立形ディーゼル 1395cc 26馬力/2500rpmだそうです。
日の本のロータリー、上部のカバー部分がグレー、もしくは白なんですね。日の本の「ロータリーは良かった」という話を聞いたことがあります。
当時は角形のヘッドランプが精悍とされ、売り文句になるほどのものだったのですね。今で言うLEDのデザインされたコンビネーションランプのようなものだったのでしょう。
それと共に【精悍さと力強さ】と相反する【扇と日の丸】が外されてしまったに違いありません。
残念ながらE3ケタの日の本からE4ケタの日の本になる時に、丸いランプを外したたついでに日の丸バッジは英文字のロゴに変わってしまっています。

同じ時代の東洋社、日の本JF1 こちらも【精悍さと力強さが自慢のブラックマスク】ということで角形ヘッドランプと英文字のロゴマークに変わっています。

ただ、インパネはお顔の印象とは違いかなり先進的。まだエンジン音や振動、目視によるトラクターの状態を把握していたころだと思うのですが、それらを目視で集中的に把握できるようになっています。
あ!扇に日の丸のバッチが正面にあるためか、ハンドルのセンターは逆にシンプルです!
今日はここまでです。また明日!