ヤンマートラクター・・・漂うシバウラ臭その後

トラクター狂さんとやっさんさんにコメントを貰って、シバウラ臭があちこちに漂ってきました。探して比べたりするの、大好きなんです。

初めて見る方にかいつまんで説明しますと

①ヤンマーの見たことがないトラクターを中古農機展示即売会で見つけた→『ヤンマーF435D・・・「撮りトラ」』

ダイナミックフェアは見たことがない古いトラクターが出品されていたりするので、何が出るかわからない中古農機展示即売会が一番楽しみです。
ダイナミックフェアは見たことがない古いトラクターが出品されていたりするので、何が出るかわからない中古農機展示即売会が一番楽しみです。
正面に貼ってある現状の問題点の紙をちょっと脇によけて写真を撮ってます。(あとでちゃんと戻しておきました)丸みを帯びたデサインに高い位置に角目が2つ。この取り合せは珍しい・・・
そのトラクターはヤンマーF435D。正面に貼ってある現状の問題点の紙をちょっと脇によけて写真を撮ってます。(あとでちゃんと戻しておきました)丸みを帯びたデサインに高い位置に角目が2つ。この取り合せは珍しい・・・

②グリルの形状やエンジンフードの形状がフォードっぽいな・・・と思った。

FORD4130
そこでGIFアニメにしてみました。ここまですれば似てる。

③実はF435Dはシバウラが作っていて、フォードでは2120として売られているとトラクター狂さんにコメントを貰った。→『ヤンマーF435Dその2・・・「撮りトラ」』

④フォードだと思ったのはバックグラウンドにシバウラ臭が漂っていたせいだと認識→『燃えてても、青くても、漂うシバウラ臭・・・撮りトラ@ヤンマーF435Dその3』

⑤そうしたらヤンマーF435DはシバウラS445で、ヤンマーのUS40(1994年式)とRS240(2001年式)もシバウラ製だとやっさんさんに教えてもらう。←今ここ。

というわけなんです。

早速見てみましょう

ヤンマーF435Dはこれでおしまいです。発売されてから30年しか経っていない機械なので、できればいろいろ資料が整理されて残っていたらいいんですけど、そうは行っていないみたいです。展示会では新しい機械がたくさん展示されていました。
ヤンマーF435D。オデコに紙が貼ってありますが、気にしないでください。
そして1991年から2000年まではニューホランドブランドで売られていたみたいなんです。
FORD2120。ネットで調べたらすぐでてきました。グリルの形状は少し違うけど、確かに同じ顔ですね。エンジンフードもシバウラっぽいシャープな感じではなく、グラマラスで丸みを帯びた感じになっています。FORDの好みなんだろうな。ただ、それはフードだけで、フードからつながるメーターへのラインはシバウラ臭漂うシャープなものです。
同じような向きのシバウラS455の写真を探してきました。アイマスクをしている感じで、目はヤンマーより少し奥に入っているようにも見えます。
同じような向きのシバウラS455の写真を探してきました。アイマスクをしている感じで、目はヤンマーより少し奥に入っているようにも見えます。

他のS455シリーズ?の写真

シバウラ製のほうがヤンマーやフォードより精悍に見えます。
シバウラ製のほうがヤンマーやフォードより精悍に見えます。
こちらはシバウラS445
こちらはシバウラS445
こちらはシバウラS440です。
こちらはシバウラS440です。

こんなのも見つけました

その過程でこんなのみつけちゃいました。シバウラ14?です。なんてカッコいいんでしょう。
その過程でこんなのみつけちゃいました。シバウラ14?です。なんてカッコいいんでしょう。

ちょっと小さなフォードといったたたずまい。実際その影響もあるのでしょうけど、大きなタンク状のグレーの部分がエキセントリック。何かとても必要な部品なのでしょうけど、すごくいいアクセントになっています。これいいなあ。

これはシバウラの消防ポンプ。これもすごくシバウラっぽい。シバウラ臭がプンプンにおってきます。
これはシバウラの消防ポンプ。これもすごくシバウラっぽい。シバウラ臭がプンプンにおってきます。

そしてUS40

ヤンマー US40 ロータリ SX2005H-4S付き 値段はわかりません。
ヤンマー US40 ロータリ SX2005H-4S付き 値段はわかりません。
ヤンマー US40 角丸四角。中にでっかいエンジンが入ってそうなボディがいい感じです。エンジンフード、サイド部分が大きい動物の脇腹みたいです。
ヤンマー US40 角丸四角。中にでっかいエンジンが入ってそうなボディがいい感じです。エンジンフード、サイド部分が大きい動物の脇腹みたいです。
ヤンマー US40 シンプルでスッキリしたお顔。四角いけど丸い。ゴチャゴチャしていなくてこの顔は好きです。
ヤンマー US40 シンプルでスッキリしたお顔。四角いけど丸い。ゴチャゴチャしていなくてこの顔は好きです。

シバウラのUS40の画像は見つけられなかったのですが、確かにシバウラ製と言われれば「そうかもしれない」と思います。なぜならシバウラはピンストライプとストロボラインが好きなんです。だからどのトラクターでもそれを多用してます。そのストロボラインがこのUS40にも見られますし、ピンストライプはこれにはありませんが、OEMの場合ピンストはおさえられることが多いので、それもかえってリーズナブルです。

さらには後継機種のUS501ですが・・・

型番がヒトケタ増えてデザインもちょっと方向が変わった、ヤンマーUS501
型番がヒトケタ増えてデザインもちょっと方向が変わった、ヤンマーUS501
こっちのほうは同じ顔のシバウラを見つけました。US401です。
こっちのほうは同じ顔のシバウラを見つけました。US401です。

それからヤンマーRS240

ヤンマーRS240の写真をネットで見つけてきました。
ヤンマーRS240の写真をネットで見つけてきました。
こちらはシバウラGRS300として売られていたもの。同じですね・・・間違いないです。
こちらはシバウラGRS300として売られていたもの。同じですね・・・間違いないです。
ヤンマーRS240。僕は結構というか大変シバウラ臭が好きみたいです。でもUS40くらいがギリギリで、このRS240からはシバウラ臭がしないような気がします。いや、臭いません。臭わないんです。
ヤンマーRS240。僕は結構というか大変シバウラ臭が好きみたいです。でもUS40くらいがギリギリで、このRS240からはシバウラ臭がしないような気がします。いや、臭いません。臭わないんです。

もしかしたら、色々なところへトラクターを作っているうちに、人に合わせているうちに、自分を抑えるようになってしまったのかも。それで個性的なシバウラ臭が漂わなくなってしまったのかもしれません。今も他社に作っているみたいですけど、ほんのちょっと「痕跡があるかな?」くらいで、あまり主張というものが出ていないような気がします。「男らしい」「四角い」「カッコイイ」のシバウラだったのにちょっと寂しいですね!

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“ヤンマートラクター・・・漂うシバウラ臭その後” への2件の返信

  1. トラクター狂さん いつも興味深い情報ありがとうございます

    RSシリーズ(Rice Specialの略)
    AFシリーズ(Advanced Forteの略、後のエコトラ)

    なるほどなるほど・・・初めはこうやって大本の意味があったのでしょうけど
    だんだん記号を使い慣れてくると親切に説明してくれなくなっちゃいますから
    あとから知った人は「えええっ?そうなの?」ってなっちゃいます
    それにしてもシバウラはトラクターそのものといい、運営方針といい、おもしろい会社ですね・・・どことも似ていません

  2. RSシリーズ(Rice Specialの略)は当初スーパーフォルテAFシリーズ(Advanced Forteの略、後のエコトラ)よりシンプルで価格を抑えた型式でした。

    AFがノークラシフトや本格キャビンを搭載しているのに対して、RSはシンクロメッシュ付マニュアルミッション、簡易キャビンという具合で如何にもシバウラが造ったんだなぁ・・・と思わせるトラクターでした。

    それが暫くしてエコトラが誕生すると、エコトラと同じエンジンを積んだ「エコトラRS」が発売されました。

    画像のRS240は最終モデルで、キャビンも簡易的な物では無く、AFと同等のエアコン付本格キャビンが搭載された型式も有りました。

    最終型はミッション以外エコトラAFと変わりが無い程に豪華になりました。(もちろんRSの方が安いと思いますが・・・)

    シバウラっぽいんだけど、シバウラじゃない・・・という感じでしょうか?

    ※いろいろ書きましたが、間違っていたらごめんなさい。

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