コマツロゴの変遷3「家紋風マークにも色々あった!」

以前、コマツインターナショナルのトラクターを見ていて、ロゴの変遷が気になったことがありました。ちょっとだけ進展があったので書いておきます。

小松製作所のものと思われるロゴ?トレードマーク? わかりやすく描き直してみました。「小」という漢字を松葉が菱形に組み合わさって囲んでいる、とってもわかりやすいマークです。
以前見たコマツインター232に付いていたマーク。 わかりやすく描き直してみました。「小」という漢字を松葉が菱形に組み合わさって囲んでいる、とってもわかりやすいマークです。
コマツインターナショナル232 komatsu-international IH-232 komatsu-trademark-old
こんなものです。これは全体に白っぽくなっていますが、凹の部分にスミが入っているものも見受けられます。

トラクターで気がついたこのマーク、実はコマツで使われたマークの中では一番といってよいくらい古いものでした。そして、ネットに散らばる画像を見比べてみて以下のような変遷の仮説を立てたのでした。

以上から小松製作所のロゴの変遷をまとめると、図のようになるのではないでしょうか?
以上から小松製作所のロゴの変遷をまとめると、図のようになるのではないでしょうか?

詳しい経過は『コマツロゴの変遷2』で!

そうしたところ、コマツの元ブランド担当者の方に「コマツロゴの変遷」という画像を送っていただきました。つまり、決定版ということです。これはコーフンしますよね!

これがそのコマツロゴの変遷です。
これがそのコマツロゴの変遷です。

こうやって見ると、当初1993年あたりから使われていたか?と想像した現行のロゴは、1991年に切り替わったと見てよいでしょうか? そしてかわいらしい「小」を模したマークは、画像の検証では1970年あたりからと思っていましたが、実際には1968年からのようです。

なによりも松葉の家紋風マーク、これは戦前3種、戦後1種と4種類もあったというのにはビックリ。

家紋というものがそもそもそういうものなのかもしれませんが、「お家(会社)」というものの中で結束し、それを世に知らしめる。そして戦場(市場)では恐れを持って迎えられるようなものだとしたら、ちょうど松葉の家紋風コマツロゴはそんな使われかたをしていた感じです。

しかしそれは昔のこと、だんだん見た人には親しみを、ユーザーには使う誇りを持ってもらえるよう、ソフトな方向へ変化して行った様(「さま」って読んでください)がわかるような気がします。

最終的にはソフト&シンプルということで、ロゴタイプとロゴマークが合体して現在に至っています。

さすが大企業です。ちゃんとこういう資料をまとめて残してあるんですねぇ・・・

残念なのは細かいところがわからないこと。少し書き直してみました。もし、古いロゴタイプをお持ちの方がいましたらトレースして図をきれいに完成させたいと思いますのでご連絡下さい!よろしくお願いします!
残念なのは細かいところがわからないこと。少し書き直してみました。もし、古いロゴタイプをお持ちの方がいましたらトレースして図をきれいに完成させたいと思いますのでご連絡下さい!よろしくお願いします!
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