晴れ着と普段着・・・「昔の写真@土の館」

今日は北海道上富良野町にあるスガノ農機の『「土の館」 土と犂の博物館』で見た、昔の写真です。

ちょっと前に紹介した昔のカタログの上の壁に昔の写真がずらっと貼ってあったような気がします。(少し記憶があやふや)

開拓農民の新天地で家族総出の住居つくり。明治のはじめ
開拓農民の新天地で家族総出の住居つくり。明治のはじめ

まさにこの間読んだ本庄陸男の小説『石狩川』の世界です。このころはどんなひとも小屋掛けくらいできたのでしょうね・・・。僕も先月お手伝いで変わった小屋掛けをしました。中古の2×4材を使って8畳ほどの小屋の骨組みを作り、写真のような木の皮の代わりにハウスのビニールをタッカーで打ちつけて屋根や壁にするんです。

鬱蒼と生い茂る原始林を切り開き開墾が始まる。明治のはじめ
鬱蒼と生い茂る原始林を切り開き開墾が始まる。明治のはじめ

労働基準法なんてなかった時代ですから、相当事故が起こっただろうな・・・それにしても鮮明で明治の写真に見えない。

西洋式農機具の使い方の教習。明治10年ころ
西洋式農機具の使い方の教習。明治10年ころ

道具を持っている人、一番いいカッコしていますね。

●畜力2頭曳き乗用プラウ● ジョンディア製16×1(米国)1905年(明治38)北海道上富良野村 神田農場で使われていた
●畜力2頭曳き乗用プラウ● ジョンディア製16×1(米国)1905年(明治38)北海道上富良野村 神田農場で使われていた

むむっ!この写真のオペレーターもすてきな格好です。履いているのはブーツかな?・・・やっぱり記録(記念)写真ということで普段と違った晴れ着なのでしょうか・・・

このころはいつもいつもバリッとした服装で仕事をするのが普通だったのか、それとも写真を撮るときだけそうだったのか、とても知りたい!

僕としては「写真を撮る」とうことは普段と違う非日常なのであり、記録として残って多くの人の目にこれから触れるということを考えていつもと違う晴れ着を着ていた・・・と考えたいのですが、真実のところはわかりません。

この頃と比べるとだいぶ今は写真も変わりました。当時は前もって「写真を撮ります」と言い渡されて構えて撮り、不意打ちのスナップ写真など考えも付かなかったでしょうが、今はカメラもデジタルになり不意打ちのスナップどころか機関銃のように撮れます。

それどころかカメラでもない電話で写真を撮る始末・・・今やそういった写真は記録ですらなくなって、その後誰にも見られないまま記録媒体の片隅に0と1の羅列として仕舞い込まれたままになっちゃっうのがほとんど。だとすると「写真撮るならスーツ着るから待って!」とはならないですよねぇ。

おっと、断定的になってしまった。あくまでも僕の妄想です。

馬による開墾作業 大正7年 湧別町 中川写真館所蔵
馬による開墾作業 大正7年 湧別町 中川写真館所蔵

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