「なぜトラクターが好きなんですか?」

いろいろなものを尻切れにして突入した週末・・・ホント、時間の経つのは速いなあ・・・

今日は人が来ないのをいい事に閑散食堂ではまたテキトーな事を書いちゃいます。

土の館で見た膨大な古いカタログの中にあった写真・・・名前わかりません。
土の館で見た膨大な古いカタログの中にあった写真・・・名前わかりません。

すごく変わってます。丸いオデコに飛び出した四角い目にカワハギみたいな口・・・タイヤはダブルタイヤみたいだし、レインガードキャビンは車みたいに中央に付いています。ユニークでカッコいいです。もちろん外国製でしょうね。

昨日クルマの中でNHKのラジオを聞いていたら、大友良英さんがしゃべっていました。音楽家で「あまちゃん」の音楽を作った人ですよね。

2010年に水戸芸術館で『大友良英「アンサンブルズ2010―共振」』という企画展をやっていた人でした。音楽を奏でるバンドから、音楽ともいいにくい音を出す人たちまでを率いて水戸の街を練り歩いたり、大きなスピーカーで人には聞こえない極低音を出すなどという展示をしていたので覚えていたんです。

この大友さん、ノイズミュージックといわれる音楽?が大好きで、番組でもかけていたのですが・・・

まずそのノイズミュージックというのが

伝統的な音楽的常識からは楽器と見なされないものを楽器や音源として使用し、楽曲を構成していく音楽。
その名前自体がこのジャンルの特徴を簡潔に言い表しており、リズムや旋律は存在しない。

というわけで、まさにノイズなわけです。

僕にもちょっといや〜な音、ノイズでした。

でも、子供はそのノイズ、大好きなんですって!
 
 

早速視聴者から「ノイズのどんなところが好きですか?」「ノイズのどこがいいんですか?」詳細は忘れましたけど、そんな質問がきてました。

それに対して大友さん

「え〜? 何で好きなんだろ???」

「なぜか好きなんだよね・・・心拍数が上がっちゃうというか、テンション上がっちゃうというか」

すかさずパーソナリティの高橋源一郎さんが

「世界には音が溢れてるからね」

とフォロー。

細かいところは違っているかもしれませんが、大体こんなやりとりだったと思います。

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それを聞いて、それでいいんだー!と思った次第。

「なぜトラクターが好きなんですか?」

「なぜか好きなんだよね・・・心拍数が上がっちゃうというか、テンション上がっちゃうというか」

「トラクターも地球から生まれた自然の一部だからね」

「犬やネコ、トリみたいな動物と一緒だよ」

使っているわけでもない機械の写真を撮って眺めたり、あーでもない、こーでもないいう理由にこんなのでどうでしょう?

「世界には音が溢れてるからね」的に説明すれば、コストも時間も無制限にかけて進化してきた生き物や自然には完璧な美しさがあり、芸術の中にはそんな完璧な美しさを目指したものもあるけど、地球をほじくり返した資源を使い、時間やコストが限られた中、上司やお客さんに怒られながら作り出した自然の一部でもある機械には、不完全な美しさ、行間の美しさがある・・・なんてフォローできるかもしれないなあ・・・
 
 

『なぜ好きなんですか?』『どういうところが好きですか?』

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