「Y」と思ったら「V」だった。デュアルライトの乗用トラクタ、クボタRV・・・スガノ農機「土の館」

今日は「撮りトラ」スガノ農機「土の館」で見たクボタトラクター、ちょうど今年で50歳のデュアルライトの乗用トラクタ、クボタRV-70です。

クボタトラクターRVにしておきますね

説明板にはクボタRY-70と書いてあるのですが、銘板にはRVとしか書いてありません。よって、クボタトラクターRVと呼び直すことにします。

銀色のパネルが続く乗用トラクタの中心部分。説明板には、機種名:クボタトラクタ 形式・仕様:RY-70型 10馬力 製造国・国:(株)クボタ 日本 導入年度:1964(昭和39)年 使用経過:水田地帯に多く導入された機種で、乗用耕耘機として人気が高かった。 主な作業はロータリでの耕耘。とありますが、左奥の部分に・・・
銀色のパネルが続く乗用トラクタの中心部分。説明板には、機種名:クボタトラクタ 形式・仕様:RY-70型 10馬力 製造国・国:(株)クボタ 日本 導入年度:1964(昭和39)年 使用経過:水田地帯に多く導入された機種で、乗用耕耘機として人気が高かった。 主な作業はロータリでの耕耘。とありますが、左奥の部分に・・・

メッキのレバーの先に付いた曇り気味の透明オレンジのノブが安っぽさを演出しています。

1964 KUBOTA Tractor RV70 10PS
クボタ乗用耕うん機「RV」とでっかく書いてあります。エンジン出力は8〜10P.S エンジン回転数2000/rpm
1964 KUBOTA Tractor RV70 10PS  機種名:クボタトラクタ 形式・仕様:RV-70型 10馬力 製造国・国:(株)クボタ 日本 導入年度:1964(昭和39)年 使用経過:水田地帯に多く導入された機種で、乗用耕耘機として人気が高かった。 主な作業はロータリでの耕耘。
発動機をフレームに載せてベルトで後輪を駆動すると同時に、その同軸が動力の取り出し口になっています。カバーの形など、工夫されていて「やっつけ感」はありません。

ベルト駆動の仲間たち

ベルト駆動の乗用トラクタといえば、日の本のMB-1100や、トマトの里の「ト」形式不明の乗用トラクタなどを以前紹介しました。

Hinomoto MB-1100
日の本MB-1100 エンジンは単気筒みたいです。排気量は不明で、調べてみるとどうも石油エンジンらしくハイオク灯油(ハイブルーという青色に着色された多分ガソリンまじりの灯油)を使うタイプみたい。
謎の三菱エンジン小型乗用トラクタ トラクターになる途中の「これでいっちゃおう!」的なまとまりのない感じ・・・それもまたイイ!
謎の三菱エンジン小型乗用トラクタ トラクターになる途中の「これでいっちゃおう!」的なまとまりのない感じ・・・それもまたイイ!

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1964 KUBOTA Tractor RV70 10PS  機種名:クボタトラクタ 形式・仕様:RV-70型 10馬力 製造国・国:(株)クボタ 日本 導入年度:1964(昭和39)年 使用経過:水田地帯に多く導入された機種で、乗用耕耘機として人気が高かった。 主な作業はロータリでの耕耘。
判然としませんが、エンジンの中程の注意書きに「潤滑油を交換する際にコシアミを清掃してください」的なことが書いてあります。「フィルター」ではなく、「コシアミ」。さらには「濾し網」ではなく、カタカナで書いてあるところが「楽」と「ラク」のカタログ文みたいです。それにしても当時、「フィルター」はメジャーな言葉ではなかったんですねえ・・・
1964 KUBOTA Tractor RV70 10PS  機種名:クボタトラクタ 形式・仕様:RV-70型 10馬力 製造国・国:(株)クボタ 日本 導入年度:1964(昭和39)年 使用経過:水田地帯に多く導入された機種で、乗用耕耘機として人気が高かった。 主な作業はロータリでの耕耘。
説明板でお顔が隠れちゃってます。構造はちょっと違うけど形はかなり洗練されていて、今のトラクターと変わりがありません。
1964 KUBOTA Tractor RV70 10PS  機種名:クボタトラクタ 形式・仕様:RV-70型 10馬力 製造国・国:(株)クボタ 日本 導入年度:1964(昭和39)年 使用経過:水田地帯に多く導入された機種で、乗用耕耘機として人気が高かった。 主な作業はロータリでの耕耘。
両脇にも同年代のベルト駆動の仲間たちが並んでいますね。
1964 KUBOTA Tractor RV70 10PS  機種名:クボタトラクタ 形式・仕様:RV-70型 10馬力 製造国・国:(株)クボタ 日本 導入年度:1964(昭和39)年 使用経過:水田地帯に多く導入された機種で、乗用耕耘機として人気が高かった。 主な作業はロータリでの耕耘。
1:エンジン停止の際は燃料コックを停止位置にすると同時にメインスイッチを必ず切ってください。2:エンジン停止後スイッチを入れたままにするとバッテリーが上がります。3:メインスイッチを切っただけではエンジンは停止しません。

左端の「H」はグローなのかなあ。

1964 KUBOTA Tractor RV70 10PS  機種名:クボタトラクタ 形式・仕様:RV-70型 10馬力 製造国・国:(株)クボタ 日本 導入年度:1964(昭和39)年 使用経過:水田地帯に多く導入された機種で、乗用耕耘機として人気が高かった。 主な作業はロータリでの耕耘。
フェンダーの上のプラスチック工具箱? 後付けかしら・・・このタイプのパッチンと留める箱って昔からあったのかなあ。ビニールの椅子を取って付けたような感じで「座るところ(座面)」にはあまり気が行かなかったと思われます。
1964 KUBOTA Tractor RV70 10PS  機種名:クボタトラクタ 形式・仕様:RV-70型 10馬力 製造国・国:(株)クボタ 日本 導入年度:1964(昭和39)年 使用経過:水田地帯に多く導入された機種で、乗用耕耘機として人気が高かった。 主な作業はロータリでの耕耘。
特許出願中 オート気化器の文字・・・どんなものかは謎です。下にはガソリンタンクについての注意書き。石油発動機だったのでしょうか? コック下のフィルター部分を見るとまだガソリンが入ってるっぽい。動体保存でしょうか?
1964 KUBOTA Tractor RV70 10PS  機種名:クボタトラクタ 形式・仕様:RV-70型 10馬力 製造国・国:(株)クボタ 日本 導入年度:1964(昭和39)年 使用経過:水田地帯に多く導入された機種で、乗用耕耘機として人気が高かった。 主な作業はロータリでの耕耘。
kubota 油槽式エアクリーナー

1.油溜めの白く塗ってある突起と同じ高さまで潤滑油を入れてください。
2.油が汚れた場合は新しい油と取換え、沪毛及び油溜めを洗油又はガソリンで洗滌してください。

東京濾器株式会社

東京濾器株式会社

難しい字が並んでいます。そして「東京濾器株式会社」調べてみると・・・

あった!http://www.roki.co.jp/ 1949年に田園調布で始まった会社なんだ!ロゴも当時と変わりません。
あった!http://www.roki.co.jp/ 1949年に田園調布で始まった会社なんだ!ロゴも当時と変わりません。

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1964 KUBOTA Tractor RV70 10PS  機種名:クボタトラクタ 形式・仕様:RV-70型 10馬力 製造国・国:(株)クボタ 日本 導入年度:1964(昭和39)年 使用経過:水田地帯に多く導入された機種で、乗用耕耘機として人気が高かった。 主な作業はロータリでの耕耘。
これは手動でエンジンを掛ける時のハンドルなんでしょうねえ・・・折り畳めるようになっていますけど、回っちゃったら折り畳めないですよね。こんなのにひっぱたかれたら骨折するな・・・
1964 KUBOTA Tractor RV70 10PS  機種名:クボタトラクタ 形式・仕様:RV-70型 10馬力 製造国・国:(株)クボタ 日本 導入年度:1964(昭和39)年 使用経過:水田地帯に多く導入された機種で、乗用耕耘機として人気が高かった。 主な作業はロータリでの耕耘。
この頃のクボタのロゴはシンプルに「K」
1964 KUBOTA Tractor RV70 10PS  機種名:クボタトラクタ 形式・仕様:RV-70型 10馬力 製造国・国:(株)クボタ 日本 導入年度:1964(昭和39)年 使用経過:水田地帯に多く導入された機種で、乗用耕耘機として人気が高かった。 主な作業はロータリでの耕耘。
ちょっとゴージャスなハンドル周りです。
1964 KUBOTA Tractor RV70 10PS  機種名:クボタトラクタ 形式・仕様:RV-70型 10馬力 製造国・国:(株)クボタ 日本 導入年度:1964(昭和39)年 使用経過:水田地帯に多く導入された機種で、乗用耕耘機として人気が高かった。 主な作業はロータリでの耕耘。
後のロゴに比べて当時は女性的で線が細い感じでした。
kubota tractor L-series catalog 18PS L1802/L1802DT(Doble Traction) 20PS L2002/L2002DT 22PS L2202/L2202DT 24PS L2402/L2402DT 昔のカタログシリーズ、クボタトラクター選べるカラバリのサンシャインシリーズ、18馬力のL1802/L1802DT(Doble Traction) 20馬力のL2002/L2002DT 22馬力のL2202/L2202DT 24馬力のL2402/L2402DTです。
それがこれになって・・・
そしてこれになるわけですね!
そしてこれになるわけですね!

クボタトラクタRVこれでおしまいです。

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“「Y」と思ったら「V」だった。デュアルライトの乗用トラクタ、クボタRV・・・スガノ農機「土の館」” への2件の返信

  1. トラクター狂さん おはようございます

    オート気化器、フライホイールのハンドル、よくわかりました
    特にフライホイールのハンドル、そうなっていないと危ないですもんね
    なるほどー ありがとうございました!

  2. このエンジンは灯油エンジンですね♪始動時はガソリン、暖まってから灯油に切り替えます。“オート気化機”はその名の通り、自動的にガソリンと灯油を切り替えることができるキャブレターです。クボタでは“オートエンジン”という名称で販売していました。私もクボタオートエンジンを持ってますが、始動に若干のコツを要します。(説明すると長くなるので、ヤメときます…笑)

    あとフライホイールのハンドルは、始動すると自動的に折り畳まれるように出来ています!

    あっ、それと…

    日の本MB1100のエンジンの排気量は453ccだそうです。(カタログで確認しました!)

    いつもマニアック過ぎるコメントですみませんm(__)m

    長文失礼しました。

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