ミツバチって稲の花粉を食うんだ!(最近のニュースより)

asahi
朝日新聞デジタルのスクリーンショット

「謎」の解明に飛びついた

ずっと前にミツバチの「謎」の大量死というにユースがありました。この「謎」と「大量」の組み合せには大量死とか大量発生とかがあるわけですが、その後の続報というか解明されたニュースはほとんど目にすることがありません。(単に目に留まらないだけかもしれませんが)

「わお!続報だ・・・しかも解明」と思って喜んで読みはじめたところ・・・購入して詳しく読むという入口が・・・そこまでじゃないんだよなあ・・・

出所にちゃんと載ってるわ

それでもモヤモヤしているのでプレスリリースでも載っていないかと農研機構のWEBサイトを見てみると・・・なんだ・・・あるじゃん。

農研機構のWEBサイト
農研機構のWEBサイト

農研機構のWEBサイトにちゃんと「夏季に北日本水田地帯で発生が見られる巣箱周辺でのミツバチへい死の原因について」というプレスリリースがちゃんと載ってました。しかもわかりやすく詳しく。(僕は間違っているかもしれないただの感想を述べているだけなので、是非リンクをお読み下さい)

謎は謎でなくなった

それによると、ミツバチの大量死は斑点米カメムシ防除に用いられた複数の殺虫剤成分が検出され、そのうちのどれかが関係していると結論付けています。斑点米カメムシとは、どうも稲側や農家側からカメムシを見た場合の分類のようで、「稲穂から養分をチュウチュウ吸ってしまう悪いカメムシの仲間すべて」ということのようです。

カメムシやっつけるためなのになんでミツバチ?

さらに読んでみると、水田近くのミツバチは稲の花粉を集めているらしいんです・・・

えーどうして? エサなの? 

さらにさらに色々あたってみると、ウィキペディアには通常メスの幼虫は主に花粉と蜂蜜を食べて育ち働きバチとなるという記述がありますし、他にもミツバチの食べ物は花粉と蜜であると書いてあります。

ミツバチって稲の花粉を食うんだ!

農研機構のWEBサイト
農研機構のWEBサイト

よく撮ったなあ・・・なんだか似合わないなあ・・・

稲の花。花粉は白っぽいです。
稲の花。花粉は白っぽいです。

カメムシ殺虫剤が含まれた花粉をミツバチが持って帰る途中に触れる、もしくは食べることによって大量死がおこったということみたいです。この花粉については色々なサイトで「幼虫のエサ」と大きく言われている割には「成虫のエサ」としてはちょっとトーンが低い。

それに幼虫への影響はそんなに大きくなかったみたいだし、ちょっと「謎」は残った感じです。

ミツバチの成虫に影響する成分が早く特定されるといいですね・・・でも、だからといってカメムシに効かなくなってしまうのでは意味がないか・・・

草刈をしていても思いますが、僕が雑草と思って刈っている草も斑点米カメムシと同じように人間側から見たもので、刈られる側はちっとも「雑草」だなんて考えていないだろうし、彼らも黙って刈られているとは考えにくい・・・

生きるための知恵比べで、「はいそうですか」と引き下がれない部分なのでしょうね・・・難しいです。

上の記事とゆるく関連しているほかの記事:

“ミツバチって稲の花粉を食うんだ!(最近のニュースより)” への2件の返信

  1. 愛読者さん こんにちは

    今日の竹とんぼ作りから帰ってきました

    このリンクを見ていると麦わらが一番良くて、高刈り、放任、除草剤という順番に見えたんですけど・・・

    放任ってのがすごいです
    もしかしたらセイタカアワダチソウなんかが生えて、イネ科の植物が駆逐されてしまったのでしょうか
    微妙なバランスで成り立っている生物界のバランスを少し崩すだけというのが気に入りました

    雑草トラップもバランス崩しの意味で効果がありそうです
    人間はおおざっぱなので、このバランスを感じとるのが難しいかもしれませんが
    これがわかれば薬いらずです!

  2. ご無沙汰しています。

    4月から周囲の人事異動があり、不慣れな若者を子分にしているものですから、記事は愛読しているのですが、なかなかコメントできずにいます。

    カメムシの吸汁被害に対して、農薬による対策が一般的な地域と、そうでない地域があるようですね。

    被害が大きくなりがちな地域と、それほどでもない地域があるのでしょう。

    我が家では記憶にある限り(30年くらい?)カメムシ対策の農薬散布はやっていませんし、最近20年くらいは近隣でもほとんど見かけなくなりましたが、カメムシ斑点米が原因で等級が落ちた記憶はありません。(他の理由で落ちたことはあります)

    現在、私が取っているカメムシ対策は、稲の穂が出る少し前までは草を刈って稲科雑草の出穂を抑えておき、稲が出穂してからは稲科雑草の穂が出るに任せて繁茂させるという、「雑草トラップ方式(勝手に命名)」です。
    http://www.pref.tottori.lg.jp/secure/451066/47%E2%85%A0-2.pdf

    元々、草刈りの際に5cm以上の高い位置で刈る(石を刎ねないので刈刃が長持ちする)ので、「天敵温存方式(これも勝手に命名)」を併用しているとも言えます。
    https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsrt/38/1/38_240/_pdf

    草や虫たちと様々にかけひきしながらお米を作っているので、趣味の稲作(副業だけど規模大きめ)は楽しいです。

    兼業でお米を作るとこんなに楽しいのに、なんでみんなヤメちゃうんだろう(笑)

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