ほぼ50年前?まだ走るかも。KIMCOコマツインターD439・・・「撮りトラ」

コマツインターナショナル D439 42馬力?39馬力? 1962-1966?
おお!黄色のシートに覆われたあのマシンは・・・!

先日のJD1020と同じ場所で、ちょっと片隅に追いやられて「現役を退いてる感」のある、コマツインターナショナルD439を見つけました。それでも完全な雨ざらしではなく、ボロボロのシートを被せられたその下は、よく見るとしっかりしていてまだまだ動きそうです。

コマツインターナショナル D439 42馬力?39馬力? 1962-1966?
おなじみ、昔のコマツマーク!
小松製作所のものと思われるロゴ?トレードマーク? わかりやすく描き直してみました。「小」という漢字を松葉が菱形に組み合わさって囲んでいる、とってもわかりやすいマークです。
小松製作所のものと思われるロゴ?トレードマーク? わかりやすく描き直してみました。「小」という漢字を松葉が菱形に組み合わさって囲んでいる、とってもわかりやすいマークです。

70年代のカタログには載ってないなあ・・・もっと古い?

性能、経済性ともに抜群!
ここにはないなあ・・・

以前紹介した70年代、コマツインターナショナルのトラクターカタログには載っていません・・・確かにこの時代のスクエアな感じと少し違います。もっと古いのかな?

WEB上、地方独立行政法人 北海道立総合研究機構昭和40年の研究「水田用砕土機性能試験」の中に「小松インターD439」の記載がありますから少なくとも昭和40年には存在していたということになります。

その他、「水田用代かき機性能試験」にも「小松インターD439」の記載がありますから、昭和40年の試験機ラインナップに「小松インターD439」が存在していたのだと思われます。

というわけでだいたいこの機体は49〜50歳という感じではないでしょうか?

コマツインターナショナル D439 42馬力?39馬力? 1962-1966?
掛かっているシートがボロボロなんでダマされちゃいますが、生気はまだ失われていません。まだツヤもあって、すぐに動き出しそうです。
コマツインターナショナル D439 42馬力?39馬力? 1962-1966?
シートの下には「D439」とあります。

本家のIHにもD439はラインナップされています

調べてみると、以前のコマツインターナショナル676のような日本専用仕様ではなく、世界で売っていたもののようです。

インターナショナルハーベスターD439 1965年ですって!
インターナショナルハーベスターD439 1965年ですって!
同じくD439 調べてみると、1962年-1966年 4気筒ディーゼルエンジン 148.5キュービックインチ 39馬力(42馬力という主張もあり)ドイツ製・・・だそうです。 
同じくD439 調べてみると、1962年-1966年 4気筒ディーゼルエンジン 148.5キュービックインチ 39馬力(42馬力という主張もあり)ドイツ製・・・だそうです。

ちょっと前のインターナショナルB-450みたいなクラッシックでかっこいいお顔じゃないですか! あらためて見直してみると・・・

コマツインターナショナル D439 42馬力?39馬力? 1962-1966?
あ!そうか! グリルを白く塗っているからわからなかったんだ。ここを白く塗るだけでモダンになっちゃうんだな・・・たしかに赤く塗れば、ドイツ製のものと同じ顔です。
コマツインターナショナル D439 42馬力?39馬力? 1962-1966?
トラクターファンのためのサービスカット。あの複雑タンク形状のコマツインターナショナル576のお尻に比べると簡素な感じです。

そして電装探偵団・・・でもほとんどが小糸製

コマツインターナショナル D439 42馬力?39馬力? 1962-1966?
小糸製ヘッドランプ
コマツインターナショナル D439 42馬力?39馬力? 1962-1966?
このイカしたテールも小糸製
コマツインターナショナル D439 42馬力?39馬力? 1962-1966?
ウインカーも小糸製

なぜかスタンレーはありません。スタンレーのほうが新しい会社なんでしょうか?

コマツインターナショナル D439 42馬力?39馬力? 1962-1966?
で、メーターは・・・
コマツインターナショナル D439 42馬力?39馬力? 1962-1966?
これだけドイツ語じゃないですか! Betriebsstundenはoperating hours アワーメータですね!

メーターだけクルマだったらポルシェやBMWに使われて、トラクターだったらジョンディアにも使われているVDOです。ほほー

本当はシートの無い姿を見てみたかったのですが、しかたがないですね・・・この項これで終ります。

上の記事とゆるく関連しているほかの記事:

“ほぼ50年前?まだ走るかも。KIMCOコマツインターD439・・・「撮りトラ」” への7件の返信

  1. ぶんさん コメントありがとうございます

    同じサイズのピストン! 
    これもスッキリしました!

  2. はい、最初の数字が気筒数、次の数字が馬力で、同じサイズのピストンが使われていたはずですよ。

  3. ぶんさん コメントありがとうございます

    D219,D326,D439が同じ仲間なんですね
    確かに顔もみんな同じような顔です

  4. このトラクターは昭和四十年前後に販売されてました。D219,D326,D439と、エンジンが2.3.4気筒の違いはあるんですが、共通のシリーズです。営業的にはMF35や、Fordson Dextaほど売れなかったですね。

  5. 山葵さん おはようございます

    本当にあたりまえのことなのですが、知らない言葉がたくさん出てきておもしろいです
    「クレビスヒッチって何だ?」とか「カミンズエンジン??」などといつも調べています
    多分一生知ることのなかった言葉に触れるというのは、どういったら良いのでしょう・・・
    「戦力がアップした感」があります

    ラジエターグリル、クレビスヒッチの上の穴は
    クランクハンドルが嵌るようになっています。

    ところが、デコンプ機構が付いていないので
    バルブクリアランス調整などにクランクを使った
    のではないでしょうか?

    あ!これなら知ってます

    バイクにもありますよ!

  6. ラジエターグリル、クレビスヒッチの上の穴は
    クランクハンドルが嵌るようになっています。

    ところが、デコンプ機構が付いていないので
    バルブクリアランス調整などにクランクを使った
    のではないでしょうか?

    小松の古いマークを見るとカミンズエンジンを積んだ
    時代のブルドーザーを思い出します
    粘り強さもサウンドも重さもオイル量も排気ガスも
    いろんな意味で最高のエンジンでした(^^)

    現在のケースインターはカミンズを乗せていますが
    噴射システムは標準的なスタイルなので物足りないような、、、

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。