レトロフューチャーであり、人類(まあ、アメリカですけど、あえてそう言っときます)が新たなフロンティアを目指してチャレンジした実験機・記録機シリーズのXプレーン、そして宇宙への挑戦、月へ行く想いを運んだサターンの名を冠した田んぼのフロンティア、クボタX-20。
それだけなら変わった名前の小さなトラクターで終っちゃったんですけど・・・愛読者さんにいただいたコメントでは
私の記憶が確かなら、サターンっていうのは、ラジエータファンが後ろから前へ風を送っていた変わり種機種ではなかったでしょうか?
車などと違い、トラクターでは走行風圧がほとんど無視できるので、排風を前へ出せば、運転席の足下へモワッとした熱風が出て来ないという思想の設計だと聞いたように思います。
で、代わりにバッテリーが熱せられ、夏場に長時間使用すると、バッテリーの寿命が短くなりがちだとか何とか・・・そういうオチだったと思います。
こういう、何といいますか固有のエピソードは興味深い・・・人間臭いお話がたくさん飛び出してきそうで、ほんとうにおもしろいです。急に頭の中でこのトラクターが一斉に動き出した感じ・・・
もしかしたら本当に新たなフロンティアに漕ぎだした野心的なマシーンだったのかもしれませんね。(どうもコケちゃったらしく、変わったトラブルで人々の記憶に残っているみたいですけど・・・)
へえええ・・・実際はどうだったのだろう?
X-20は排風を前へ出しているのか?
X-20バッテリーが熱せられ、夏場に長時間使用すると、バッテリーの寿命が短くなりがち。バッテリーの位置は?
補強1 GL300図
補強2 GL261図
パッと探しても前から後ろに流す機体が多いです。どうもクボタXシリーズはユニークな感じです。意欲作なんです。
しかし重機では珍しくなかったらしい
教官のMさんがいうには、重機はホコリっぽい所で、しかも低速で使われるので運転席側から前方に向かって空気を流している機体が多かったのとのことです。ですから冬、寒いときにはブルの前に回って抱え込むようにして暖をとったのだそうです。
どうりで小さいトラクタの割にフロントグリルが立派だと思いました。X-20、愛せる感じがしてきました。持ってないですけどね。