本当には出さないと思うけど・・・パスポート(Dakar2012 etape-6)

ラリーは生活、食べること、働くこと(運転)、寝ること・・・それを今日は主催者の粋な計らいで特別に圧縮してみました。(いや、皮肉じゃないです・・・ホントに)
ラリーは生活、食べること、働くこと(運転)、寝ること・・・それを今日は主催者の粋な計らいで特別に圧縮してみました。(いや、皮肉じゃないです・・・ホントに)

ルート概要を見ていると、この日は競技者にとって(特に貧乏ライダーにとって)印象的な一日になりそうです。語学は不得意ですが、雰囲気で訳してみると・・・

パスポート プリーズ!

南半球の夏は思いもかけないことを秘めています。それは、二輪競技者がトランスポートでパソ・サンフランシスコ(道の名)をを登り、真夜中に標高4700mの国境越えをする時の寒さをも含んでいます。
競技がチリに入れば、まずアタカマ砂漠の堅くガレた路面からSSはスタートします。しかし、競技者はスピードの出しすぎを心配する間もなく、コピアポの砂丘(今まで4回使われている)に直面します。
砂のあり地獄の底で長時間ジタバタするのを避けるためには、やはり経験がものを言います。

大体こんな感じです。短いけれど、書いている人は「ニヤリ」としながら書いているような・・・ちょっと意地悪な文章。これ一つで競技者は翻弄されてしまいます。

時に貧乏ライダーは前の日、クタクタになって帰ってきて、一杯やって、整備して、テント張って、寝袋に潜り込んだと思ったらもう起きなくちゃいけなくて、テント畳んで、朝飯食って、行かなくちゃなんない。暗いのに。しかも山では泣くほど寒い。「俺、何やってんだろ」って思う瞬間ですね・・・きっと。

国境で本当に書類は出さないと思うし、寒さやハードスケジュールに辛い思いもするけれど、印象的な一日になるはずです。・・・と、ここまで書いてダカールのウェブサイトを見てみると・・・なんと!「CANCELLED」

アンデス山脈山岳地帯で続いている悪天候(雨又は雪)により、チリ当局は標高4700mに位置する、パソ ・デ ・サンフランシスコ国境の夜間閉鎖を決定しました。
ダカール7回目のアンデス越えに降り掛かった雨と雪という、好ましくない条件のため、明日、主催者は競技者とサポートの人たちのすべての車両コンボイで移動することに決定しました。
ディエゴ・デ・アルマグロへ向かうメインロードで国境を越え、その後進路を右に取るルートに変更です。

・・・う〜ん。これがラリーです。もちろんどこからも文句(走る距離が減ったから金カエセ)は出ないと思います。上位の人たちは他の人に挽回のチャンスが減ることで喜ぶかもしれませんし、シュミのヒトたちは走る距離が減って寝る時間が増え、喜んでいるかもしれません。(←走りにきたのに、走らなくてよいと喜ぶのはこれ如何に?これもラリーですね)

そして、ここ数日を前半戦の勝負と捉えて、体力気力十分にこの日を待っていた競技者はこの決定を受け入れつつ、残念に思っているでしょう。

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