黒っぽく見えるトンボで、羽根のすぐ後、尻尾の付け根あたりが大きくぐるっと蛍光(そう見える)黄色に塗られていて、すっごく目立つトンボがグルグル飛んでいました。大体直径10Mくらいの円を描いています。
本体が黒っぽく地味なので、腰の蛍光黄色部分だけが飛んでいるように見えるくらい。まるで昼間のホタルみたいです。
「なんだろう?」ドキドキしながらカメラを家から持ってくることにしました。このようにグルグル輪を描いて飛ぶトンボは、縄張りといった大げさなものではないのかもしれませんが、大体同じようなコースを飛ぶことは経験上知っていたからです。
思った通り、カメラを取ってきてもゆっくり間に合って、トンボはその場を飛んでいました。しかし、写真に収めるのは難しい・・・5分ぐらい粘ってもいくらもフレームに入ってきません。
トンボも疲れるのでしょうか? かなりの時間同じところを回っていたこの腰が黄色いトンボ・・・ルートから外れて休憩したみたいです。ここで何とか写真を撮ることができました。
写真を撮って家に帰って調べてみると、どうやらコシアキトンボ(腰空トンボ)の雌のようです。尻尾の付け根が黄色のものは雌で真っ白のものが雄という塗り分けになっているみたいです。
ウィキペディアによると
コシアキトンボ(腰空蜻蛉、Pseudothemis zonata)は、トンボ目・トンボ科に属するトンボ。全身は黒色で、腹部の白い部分が空いているように見えるために名づけられた。 腹部の白い部分を、暗闇に輝く電灯に見立てて、「電気トンボ」と呼ぶ地方もある。
とあり、腰が白いトンボの写真が載っています。
このコシアキトンボのネットの記述を見ていると、「一般的」とか「ごく普通に見られる」というような書かれようが多いみたいです。初めて見た(もしくは気がついた)トンボだったのでなんだか少しがっかりしました。
根がおめでたく、新種のトンボだったらどうしよう・・・なんて、宝探しみたいに思っちゃうタチだからなんですが、ゴクゴクフツーのありふれたモノって別に悪いことでもないんですよね。それだって単に今の時点での話で、ゴクゴクフツーのありふれたモノが、とてもめずらしい貴重なものに後々変化する、という事例は枚挙にいとまがありませんし・・・