祖父とボールは文明とつながっている(おじいさんソフトボール2011)

ブーゲンビリアの花の下で彼はこう語った。
ブーゲンビリアの花の下で彼はこう語った。

先日地域のおとうさん(おじいさん)ソフトボール大会に参加してきました。ソフトボール大会についての去年の記事を見直してみましたが、こっ恥ずかしい部分もありますが、我ながらなかなか良いことを書いています。

「自助共助」も集まりから

大きな災害の後なわけですが、報道の中のキーワードに「つながり」や「絆」というものがあります。報道の中には、災害が襲った地域のコミュニティの中での「自助共助」の動きなども伝えられていました。

口に出したり書いたりするのが何となく恥ずかしいキモチもする、「つながり」や「絆」というもの。これって、普段の顔を突き合わせた各種のいわゆる「集まり」とか「つきあい」(ソフトボールだってそうだろうし、祭りとか人足とか)の中でいつの間にか培われ、それが「自助共助」につながったんじゃないかな・・・なんて思います。

短期的にはただ酒を飲んで、くだらない話をしているだけのように見えますが、そうやって少しでも知り合っておけば、何か起こったとき、「助けてあげたい」っていう気持は知らない人より知っている人へのそれのほうが強く感じるはずです。

家族や友達などとは年中顔を突き合わせたりしているわけですから、すでに下地はできています。さらに、住んでいる近所の人たちとも、家族や友達と違って多少無理をしなくてはいけないこともあるかもしれませんが、顔を突き合わせてみれば思いもかけない発見や気付きがあるかもしれません。

死者とのつながりは覚悟へ?

とても自分の印象に残ったことなので、このブログのどこかにも書いてあるかも(パッと探したところでは見つからず)しれませんが、昔、グアテマラのスペイン語学校の先生に質問をしてみました。

豊かな国からの旅行者を見たり、また、その国の様子を実際に実聞いたり見たりすることがあるであろう。そこで君の国、そして君の現在ある状況と引き比べてどう思うや? そちら側へ行きたい、もしくは今の自分は恵まれていないと思うことはあるや否や・・・と。(あ!断っておきますが、これを自分がスペイン語で質問したかどうかはもうさっぱり覚えがありません。もしかしたら無意識に日本語で聞いたのかもしれません)

まだまだ発展途上のグアテマラですから、アメリカを初めとした欧米諸国は、彼らにとってはまぶしいばかりの輝きを放っていたはずです。

ちょっぴり「うらやましいし、豊かになりたい」みたいな言葉を引き出したい!そんな期待を含んだイヤらしい質問だったと思います。

しかし、先生の答えはこうでした。

「確かにアメリカを初めとした欧米社会の経済、文化、どれをとってもすばらしいし、尊敬すべきものである。しかし、私はこの地(グアテマラ)で生まれ、この地で死んでゆく。自分の出自に誇りを持っているし、このことについて何の迷いもない」(これも、当時、まるで神が降りたかのように彼のスペイン語をそう理解したのでした。決して当時も今もそんな語学力があったわけではありません。)

こういう覚悟は、長年先祖から受け継いだ地べたでお米を作っているここでも実際聞くことがありますし、そういう意思を感じることができます。

友達や家族、生きている地域の人どころか、死んだ人、先祖たち、遠い遠い祖先ともつながっていて、(言ってみればしがらみとも言えるのかな?)それが地べたへの感謝や愛着に最終的につながっている感じです。

もちろん、グアテマラのスペイン語学校の先生だって、マヤだかアステカだかの先祖たちと心の中でつながりを持っているからそう言ったのでしょう。

その最初の一歩がソフトボール・・・どうです? ソフトボールやってみませんか? 「風が吹くと桶屋が儲かる」みたいな話になっちゃいましたが、体育委員という役で、メンバー集めに苦労したのでちょっとおおげさにブチ上げてみました。

まあ、理屈はともかく、ぐるぐる想いは回っても、「言い切っちゃうカッコよさ」、そう言わせるバックボーンである何か。それを持ちたいな・・・などと、思うのでした。

結果は・・・初めて一勝しました!

ソフトボール写真
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まだ震災の瓦礫が背後に見えています

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