ヒメコバンソウ(このヒトも帰化植物!)

この間のコバンソウもそうですが、このヒメコバンソウも帰化植物なのだそうです。ずーっと目に入らなかったコバンソウは、今や車で走っていても目に付くようになってしまいました。現在は茎も大きな実?も、すっかり枯れた黄色い姿になっています。畑では麦が色づいてきていますので、同じイネ科の植物でも「麦と近い仲間なのかな」などと勝手に思っています。

ヒメコバンソウの実
ヒメコバンソウの実。できるだけ大きく撮ろうと思ったのだけれど、あまりに小さくてこれが限界!クリックで拡大します。

ヒメコバンソウ、実の形は若干コバンソウに似ているのですが、コバンソウの実が中央部分も膨らんだ「虫」形状なのに比べて、ヒメコバンソウは先へ行くほど細くなる形。こっちのほうが愛せます。また大きさが全く違って、ウロコ模様がよくよく見ないとわからないぐらい小さいです。

ヒメコバンソウとコバンソウの実の違い
こんな感じに違います
ヒメコバンソウの実
小さな子供の手に乗ってもさらに小さいヒメコバンソウの実

ウィキペディアによれば、

特徴

ヒメコバンソウ(Briza minor)は単子葉植物イネ科コバンソウ属の一年生植物。草丈は10-60cmで、茎は株立ちまたは単生で直立し、根元はややほふくする。葉は細長くて毛がなく、長さ5-15cm、幅5-10mmで葉舌は山形となっていて、3-6mmである。
花は長さ5-15cmの円錐花序になり、三角状卵形の糸状の枝を持つ小穂を着ける。小穂は長さ幅ともに4mm程度で、3-6(4-8)個の小花でできている。小穂はやや扁平で、淡い緑色(紫色を帯びることもある)をしていて、やや光沢がある。
種子繁殖し、春に発芽して、夏(6-9月)に花を着ける。
また、小穂を振るとかすかに音をたてることからスズガヤとも呼ばれる。

分布

ヨーロッパ原産の帰化植物で、江戸時代に侵入した。
世界の温帯、暖帯に分布し、畑地、牧草地の雑草となっている。

と書かれています。

こちらはけっこうな数の植物が、観賞用などに持ち込まれた明治時代ではなく、「江戸時代に侵入した」とわざわざ書かれています。侵入とは穏やかじゃないですが、何かしら他のものと違いがあるのでしょう。

宇宙に散らばった星のようなヒメコバンソウの実。確かに振ればかすかに音がしそうです。
宇宙に散らばった星のようなヒメコバンソウの実。確かに振ればかすかに音がしそうです。

スズガヤとはなかなか風情のあるかわいらしい名前です。小穂を振るとかすかに音をたてるというところは、ナズナの記事にコメントをくれたkobbasanさんが教えてくれたような遊びをヒメコバンソウでもしたのかな?

昔はそんな些細なことで十分楽しめたんですねえ。些細と言ってしまったけれど、逆に繊細というか感受性、想像力が豊というか、その感性がうらやましいです。

ナズナの遊び方?
ナズナの遊び方?

島地区の植物の記事へ
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