ヤハズエンドウ、かわいげもなく激伸び

ヤハズエンドウ
ヤハズエンドウ ちょっとならかわいいんですけどね。

暖かくなってきてから目立つ植物に、紫の花が咲いて、小さなサヤエンドウみたいな実を付けるものがあります。調べてみると、ヤハズエンドウというマメ科ソラマメ属の植物のようです。

ヤハズエンドウ
ピンク?紫?の花もかわいらしいのだけれど

春の声を聞いた頃はロゼットちゃんのタンポポとツクシくらいで良いのですが、ツクシがスギナを出し、それが一面を埋め尽くすと、雑草の背伸び競争が始まります。

草刈り、脱力の三段活用 「まだ大丈夫」「大丈夫」「もうダメ」
草刈り、脱力の三段活用 「まだ大丈夫」「大丈夫」「もうダメ」

スギナがいよいよ20センチくらいの絨毯になると、それを越えてタンポポの綿毛が出ます。さらにタンポポとスギナの絨毯を突き破ってイネ科の雑草、それから初めのうちはかわいらしかった、このヤハズエンドウ(別名カラスノエンドウとも言うらしいですが)がさらにさらに上を行こうと背を伸ばします。

この頃になると、戦わずしてもう脱力をしてます。小さいうちは「もうちょっと伸びたら刈ろう」。少し伸びてきたら「まだ大丈夫かな」。そして現在は「・・・」両手を下げた状態です。ちょっと目を離したスキにこれです。

戦いというものは「勝てる」もしくは「勝てるかも」と思うからするのであって、圧倒的な緑の波の前には戦わずして脱力感あるのみです。(と、言い訳をしています)彼らももうちょっと穏やかに調和して暮らせばいいのに・・・

お願いです
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さて、このヤハズエンドウ、ウィキペディアによると

ヤハズエンドウ(矢筈豌豆、Vicia sativa subsp. nigra[1])は、マメ科ソラマメ属の越年草。ヤハズエンドウが植物学的局面では標準的に用いられる和名だが、カラスノエンドウ(烏野豌豆)という名が一般には定着している(「野豌豆」は中国での名称)。
本州~四国・九州・沖縄の路傍や堤防などのいたるところにごく普通に生育している。秋に発芽し、春になると高さ60~150cmに達する。茎には巻きひげがあり、近くのものに絡みつくこともあるが大体は直立する。茎は全体に毛があり四角柱状。花期は3~6月でエンドウに似た小型の紅紫色の花を付ける。豆果は熟すると黒くなって晴天の日に裂け、種子を激しく弾き飛ばす。
原産地はオリエントから地中海にかけての地方であり、この地方での古代の麦作農耕の開始期にはエンドウなどと同様に栽培されて作物として利用された証拠が考古学的資料によって得られているが、その後栽培植物としての利用はほぼ断絶して今日では雑草とみなされている。そのため、若芽や若い豆果を食用にすることができるし、熟した豆も炒って食用にできる。
また、未熟な果実の両端を切り落し、草笛にすることができる。
一見するとソラマメの仲間とは思えないが、よく見ると、茎が角ばっていることと、豆のへそが長いというソラマメ属の特徴を満たしている。

とあります。

そう、こんなに細くてしなやかなのに、何かに寄りかかるでもなく、「すっ」と立っているのが不思議です。そして、これ食べられるとは知りませんでした。イザとなったらこれ食って生延びればいいんですね。良いことを知った。(おいしいとは書いてありませんけど)

また「矢筈」も調べてみると、弓矢のお尻の弦を引っ掛ける溝や、掛け軸を掛ける時、釣り紐を引っ掛ける道具のことを言うようです。なんでしょう?この植物のどこに弦を引っ掛けるんでしょうね?

小さなたくさんの葉っぱが即戦力?

一番先の若芽、ちょっとすごいです。小さな葉っぱがきれいに折り畳まれています。考えてみると、小さな一枚の葉っぱをだんだんに大きくするより、小さな葉っぱをたくさん折り畳んでおいたほうが、大きな面積を初めから即戦力として活用できますよね?それにしてもたたみ方、うまいもんだなあ。
一番先の若芽、ちょっとすごいです。小さな葉っぱがきれいに折り畳まれています。考えてみると、小さな一枚の葉っぱをだんだんに大きくするより、小さな葉っぱをたくさん折り畳んでおいたほうが、大きな面積を初めから即戦力として活用できますよね?それにしてもたたみ方、うまいもんだなあ。

拡大してみると

ほら!すごいでしょう?
ほら!すごいでしょう?

ヤハズエンドウ
ヤハズエンドウ
ヤハズエンドウ
ヤハズエンドウ

とにかく、海に、山に、田んぼに、道ばたに・・・背伸び、陣取り・・・待ったなしの雑草バトルが今年も始まってしまったようです。

島地区の植物の記事へ
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