農地水、優良事例発表会に行ってきました

熱気ムンムンの会場
熱気ムンムンの会場

3月1日、茨城県県民文化センターで行われた、平成22年度 農地・水・環境保全向上対策(この活動のことを正確にはこう呼ぶみたいです) 優良事例発表会へ行ってきました。茨城県の中で優秀と表彰された事例の発表というわけです。

1000人以上のおじさんの加齢臭でムンムンの会場は、ほぼ満員で、ステージには背広姿の発表者と来賓が並ぶという不思議な風景でした。今回、4団体の発表があったのですが、皆さんなぜか弁の立つ人ばかり(プレゼンターなのですから、当然と言えば当然なのですが)堂々と発表されているのが印象に残りました。

発表した団体は大場町島地区より対象となる規模が大きいところばかり、しかし、参加されている人達は多いようですが、そのなかで一番小さい笠間市の「原宿の環境をよくする会」が参考になるのかなあ・・・という感じです。

プレゼンターは「原宿の環境をよくする会」構成員、「ビオトープ天神の里を作る会」の人で、ジャングルになった耕作放棄地を手作業で以前の状態に戻し、現在の「天神の里」を作る先頭に立った方なのでしょう。ビオトープや生物の多様性の話になると話に熱が入って大変興味深かったです。

他の発表も基本部分は一緒なのですが、必ず入っているポイントはそれぞれにユニーク! そのなかであえて共通点を考えてみると、農業体験やビオトープ、また、自分たちでの道普請や工事、地域の連携など、将来的に自分たちで自分の地域をなんとかする、もしくはできる、自助の可能性を持っている地域というところでしょうか?

小さな規模ではなかなかできないことも、農業には興味がないが、生物/植物には興味のある人達をビオトープで地域に結びつけたり、地域同士が連携したり、農業体験などを通じて農業者でない人にも農業に関心を持ってもらおう。そして自分達でやっていってね・・・という行政の方々の意図が見えるような気がします。

甘い考え?
甘い考え?

頭の良いお上の考えをそのままちょうだいするのは悔しいですが、たしかに、いきなり農業に関心のない人を農業に結びつけるのは困難です。やはりワンクッション何か置かないとうまくいかないのでしょうね。

会場を見回してみると、農業者の方が多いのかな?ビオトープのような活動の話ではプレゼンターの熱はなかなか伝わらないようでした。考えてみれば、農業者の方にとって実際の収入にはつながらない活動ですし、手はいっぱいですし、そのような時間もないでしょう。やっぱり、こういう活動は農業をやっていない人がやらないとうまくいかないような気がします。

「農業をやっていないが興味を持っている人」や「生き物や植物の生態や保全に興味がある」ひとたちははたくさんいるでしょう。でも、そのような人たち集めを地域の農業の関係者にやらせるのは少々キビシイなような気がします。だいたいどこにそんな人がいるのかわからないでしょうし・・・行政の方々がそういった人を集めて、地域の人と結びつけるような事業を行ってくれたらいいのになあ・・・などどちらっと思ったのでした。

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